(English)
My friends threw me a surprise party.
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大きな移動をする前には、いつもやっておかねばならぬことがありまして。それは、大事な旅データのバックアップ。大容量ハードディスクを買ってきて、撮りためてある写真や動画データ、そして、裏日記などの文章データをぶちこんで、そのハードディスクを日本へ郵送しなくちゃならんのだ。で、今回は、一緒にハンガリーでお世話になった人たちからいただいた、いろんな思い出の品も一緒に送ってしまうことに。以前だったら、こういうものは、大事だからってそのまま持って旅してたんだけど・・・盗難にあって失う可能性がある。大事なものだからこそ、送ってしまったほうがいいのだ、ということで、送ってしまうことに。
さて、郵便局から宿に戻ってきたら、キッチンでコータくんとミズキちゃんがなにやら仲良くやっていた。いつものように、オイラも交ぜてもらおうとしたら・・・「ヨシさんは、ダメですよ」と、冷たくあしらってくるじゃないですか。
え~、なになに?ひょっとして嫌われた?今回、またなにかやっちゃったっけ?
気分屋のミズキちゃんは、時々冷たくしてくる。ま、そういう時は、大抵、オイラがやりすぎた時だったりするのだけれども。しかし、今回は、まるでやっちゃった覚えがない。
昼飯を作ろうとしたら、避けるように二人は行ってしまった。さらに、作りすぎたから一緒に食べる?と聞いても、「いや、私たちはいらない」と、つれない返事。
もうすぐお別れだっていうのに、この仕打ちは寂しいなぁ・・・
なんて思いながら、おとなしくリビングでパソコン作業。キッチンからは楽しげな二人の声が聞こえてくる。
う~ん、ホント何かやっちゃったんだっけ?
その後、二人は、まるでオイラの顔も見たくないってな、感じで、避けるように別館の部屋を掃除に行ってしまった。
あ~、なんか寂しいな。
人のつながりなんてこんなもの。一か月以上も一緒にいたのに。しかも、一番大変な時にそばにいてくれた二人なのに。事件が終わっちゃったら、もう終わり。忙しい日常に忙殺され、関係は切れていくものなのねん。と、まぁ、かまってちゃん心全開。そう、人ってやつは、大事だと思っていたものが、突然なくなると、ものすごい焦燥感を抱いちゃうものなのだ。
・・・
と、そこへ、二人が帰ってきた。そんな二人が、今度はオイラの方をみて笑顔。なんなのよ、今度は?と思ってたら
「じゃーん!!!」と、オイラの名前を書いたチキンドリアを出してきた。
!!!
言葉にならなかった。そう、二人は、オイラのために朝からこのチキンドリアを作ってくれてたのだ。離れにある別館に行ってたのは、オーブンを使うためだったのだ。
ちょっぴり涙がでてきた。
こんなサプライズ・・・嬉しすぎるじゃないか。
しかも、手書きの手紙まで添えてくれて、バンダナまでプレゼントしてくれるじゃないですか。「ヨシさんいつも頭に巻物してるからね。これも使ってくださいね」と。いやいや、こんな大事なもの使えないっす。あ~、郵便送るの一日早かった。この大事ないただきものは、汚さないようなくさないようにしなきゃ・・・これこそ日本に送るべきだったよぉ。
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