せっかく世界を一周するのだから、世界各国の打楽器をマスターして帰国するぞぅ! ドラム歴十ン年のおいらは、そう決心して旅たったのでした。
|
[Cuba音楽について]
キューバにはサンテリアと呼ばれるアフロ宗教がある。これは、西アフリカのヨルバ族がルーツの多神教。ちなみに、あのブードゥ教もヨルバの宗教が源流とのこと。
キューバを訪問した頃は、まだまだ無知だったので、サンテリアとか知らなくて。サンテリアの儀式とかを覗き見るなんて思いもしなかったため、サンテリアの音楽を耳にすることはなかったのですが(耳にしたのかもしれないけど、気づかず)、これ、ポリリズム満載の魅惑のリズム音楽。ああ、知ってれば絶対見に行ったのに。
さらに、キューバには<アバクア>という秘密結社があって、そこでも太鼓とダンスが繰り広げられているとのこと。下記に紹介したDVD<ルンバ・ヒストリー>にその辺のことが描かれていた。で、このアバクアも同じくナイジェリアの黒人がルーツなのだが、こちらは、ヨルバではなく、カラバリ族が源流になっているらしい。
で、こういうサンテリアやアバクアが下地となり、キューバで産声を上げたのが、オイラの大好きなあの<ルンバ>。サロンミュージックなルンバではなく、リズムミュージックのルンバの方。そのルンバは、キューバで純粋培養されちゃって、アフリカリズムなんか目じゃないくらい複雑怪奇なリズム・ミュージックになっちゃってますが。でも、このルンバは、今でも十分にアフリカのカホリを残している。
ちなみに、キューバと言えばサルサ、サルサと言えばキューバだと思っていたオイラ、サルサはキューバ生まれじゃなく、ニューヨーク生まれだったと知って驚き。ニューヨークにいた移民のプエルト・リコ人がジャズやファンクなどの音楽と、キューバの伝統音楽であるソン、をミックスしたのが始まりなんだそうで。ただ、このニューヨーク生まれのサルサは、すぐに本家キューバに逆輸入されて、これまた中で純粋培養されちゃったみたい。で、出来上がったのがキューバン・サルサ。サルサとは明確に区別するため、ティンバとも言われているこの音楽、ニューヨークや南米に広がったサルサとは違って、ルンバやサンテリアなどのリズムが融合して、ウネリのある強烈なリズムに乗せる独特のものに発展したとのこと。ちなみに、サロンミュージックとしてのマンボ、ルンバも、同じようにキューバのソンに発祥しながらも、キューバ以外で生まれて、キューバに逆輸入されたらしい。
|
【Cubaで見たライブ:ルンバライブ@カジェホン】
|
|
|
打楽器と歌だけで構成されるルンバ。初めてでした、こんな音楽体験。生でみたルンバライブは、衝撃も衝撃で・・・いやぁ、世界の音楽は奥が深い。
|
【Cuba音楽お勧めCD/サルサ】
Buena Vista Social Club
Buena Vista Social Club
|
|
|
Cubaの音楽は独特のシンコペーションがあり、リズムをとるのがちょっと難しい・・・と現地で初めてCuba音楽に接した時に感じたおいら。せめてこのCDくらいは聴いていくべきだったと後悔。一曲目のChan Chanは師匠マリー達のミニライブで、何度も耳にしました。いい曲です。
|
【Cuba音楽お勧めCD/サルサ(ティンバ)】
Que Cosas Tiene la Vida
Pupy Y Los Que Son Son
|
|
|
ハバナのライブハウス<カサ・デラ・ムシカ>に行った時、ちょうどこの人たちがライブをやっていた。超カッコイイ・・・音を聴いた瞬間に惹きこまれてしまいました。キューバでは人気バンド。彼らが出る日を狙ってカサ・デラ・ムシカにやってくるファンも大勢いる。演奏後に、即CD購入。このCDの彼らも最高にカッコイイ。お勧めです。
|
【Cuba音楽お勧めCD/ルンバ】
SIGUEN OK
Los Papines
|
|
|
Cubaでのパーカッションの師匠マリーに「これを聴いてルンバを勉強して」と渡されたCD。Los Papinesの名前は、Cubaで何度耳にしたことか。野外ステージで見た彼らのライブはメッチャすごかった・・・超クールな4人組ルンババンドです。ルンバを聴くなら、まずこのCDを。
|
【Cuba音楽お勧めDVD/ルンバ】
Rumba History
|
|
|
このDVDは、ルンバというより、キューバ音楽の歴史を見事に紐解いた作品。オイラ的には、キューバに連れてこられた黒人は、もともとナイジェリア南部の民族が多かったということだったってのが興味深かった。ヨルバ族、カラバリ族・・・なるほど、ルーツはナイジェリアなのか・・・アバクアと呼ばれる秘密結社の話とか、もう、興味津々。キューバ音楽好きには、たまらないドキュメンタリー映像。
|