地球の走り方 〜世界旅行に出て知ったコト
モーリタニア 2012年版


  このモーリタニア体験は、絶対自転車で!

サハラ砂漠をチャリ走り: 決して北上はしないように。南下に限りますサハラ走り。


  コレは逃すな!モーリタニア

世界一長い貨物列車: 目の前を通過するのにかかった時間は4分強・・・確かに長い。

<モーリタニア、こんなのも楽しいらしい>
・砂漠の町シンゲッティ:町からも砂漠が見た後、ツアーで砂漠に突入。



  モーリタニア:概要情報



<ビザ>
必要。西アフリカのビザは国境で取得できる可能性が小さいため、あらかじめ大使館で取得しておく必要がある。ダカールのモーリタニア大使館で取得。3ヶ月シングルビザで、42,000セーファ(約21,000円)。高い。なお、取得日から1ヶ月で入国する必要があるが、取得日の日付は指定することができる。

<お金>
ウギア。1ウギア=0.26円くらい(2012年6月)。4ウギアで1円の感覚で買い物をしていた。ヌアクショット、ヌアディブといった町ならATMがあり、お金を引き出せる。

<物価>
まぁ普通。若干高めか?セネガルから来たので、宿代がめっちゃ安くなった印象。

<自転車走り>
右側通行。基本的には砂の国なのだが、砂漠の中にアスファルトで舗装された道が走っており、普通に走れる。しかも、結構キレイなアスファルトなので、問題ない。ただし、モーリタニアを北上する自転車走りは絶対お勧めできない。ここは、年がら年中、強い北風(北西風)が、吹き荒れているのだ。北上すると、完全に風を敵に回すことになる。逆に、南下すれば、風が女神となるわけで。こんな道を、なぜあえて北上したのか、自分でもワケわからない。

<自転車屋>
特に必要に迫られることはなかったので、探していない。情報なし。

<自転車以外の移動手段>
あまりにも暑く、そして、逆風があまりにもシンドイので、ヌアクショットからヌアディブまで一気にタクシーワープした。乗り合いタクシーで、普通のセダンタイプの車に10人くらい乗っていくことになる。荷物は、車の屋根にヒモでしばりつける感じ。快適ではないが、まぁ、耐えられないほどではない。

<水>
ここでも、水をがぶ飲みするので、水道水を飲んでいた。ヌアクショットとヌアディブの水道水は問題なし。

<食事>
飯は普通。町にいけば、それなりのものが食べれるが、砂漠道の途中では、店がないので、移動食となる。が、この移動食が悩みモノ。暑いからすぐ腐りそうで、ハムやナマモノはNG。しょうがないので、パンとチーズをメインで食っていた。

<宿>
宿代は普通だが、クオリティは高いとはいえないので、なんとなく損した感じ。まぁ、モーリタニアには、そもそも、宿がありそうな町がそんなにはない。

<ネット>
町に到着すれば、普通に使える。

<電気&プラグ>
230V。Cタイプコネクタ。

<人々>
モーリタニアから、<黒人以外の人たちも住んでいる>国となった。国境を越えたら、アラブ系の人たちがいきなりわんさかいて、驚いたのを強烈に覚えている。砂漠のツラサをしっている人たちだからなのか、砂漠に挑んでいる旅人には、めっちゃ優しいモーリタニアの人たち。走りは辛いのだが、人の優しさに癒される。

<コミュニケーション>
フランス語が公用語。英語もたまに通じる。

<治安>
以前は治安が悪かったようなのだが、今はそんなことはない。走っていると検問の数が多くて、めんどくささを感じるが、賄賂を強要されるようなことはない(要求されることはあるが、笑って断れば問題なし)。



 モーリタニア:地区別詳細情報 ☆サハラ砂漠道情報☆


セネガルとの国境の町
Rosso(ロッソ)

セネガル川が両国を隔てており、セネガルのイミグレで出国手続き後、フェリーでセネガル川を渡らねばならない。フェリーの待ち時間にいろんな人たちが絡んできてウザイ。フェリーは無料のようなのだが、ニセのチケットを買わせようとしたりする。セネガル側はなんとか逃れたのだが、モーリタニアのイミグレで入国手続き後、荷物代として、フェリー料金を請求された。こちらはホンモノくさいのだが、ひょっとしたらただの賄賂要求かもしれない。払わないと外へ出れないので、しかたなく払う。

船乗り場から一歩外へ出ると、風景が一変。ここから<黒人以外の人>が住むゾーンに突入。


両替
国境付近に両替屋がいる。
親切にイミグレに案内してくれる。

イミグレ
セネガル側もモーリタニア側も場所が分かりづらい。
両替商のおじさんに場所を聞くのがベスト。
モーリタニアのビザがここで取れるかは不明。
あらかじめとっておく事を勧める。

ロッソ町情報
宿:いくつかあるみたいだが、分かりづらい。
町へ出た後客引きにつかまり、連れて行ってもらい、Chambers Meublees Climatiseesという宿に泊まった。一泊6000ウギア。バストイレつき。クーラーあり。
食堂:道路沿いに数軒あり。




サハラ砂漠越えの始まり
Rosso(ロッソ)〜Tiguent(ティグエント)間

本格的な砂漠道が始まる。途中道脇にテントのような家で暮らしている人たちの姿が見える。そのため、売店がところどころにある。水やジュース、パンやお菓子なら買える。食堂らしきものは見つけることができなかったため、途中でガッツリ食事することはできず。

この間の距離96km。検問3箇所あり。





モーリタニア海岸沿い砂漠道にある数少ない町
Tiguent(ティグエント)

砂漠の中の田舎町。それなりに人で賑わっている。宿や食堂もあるが、あまり、ホッと出来る町ではない。


ティグエント町情報
宿:町の端、ヌアクショット側に、オーバージと呼ばれるいくつかの安宿あり。
Residance Atrantiqueに泊まった。一泊5000ウギア。バストイレつき。扇風機がついていたが、半分壊れていた。暑すぎて眠れず。値段の割にはしょぼい。
食堂:道路沿いに数軒あり。




北西の風が吹き始める
Tiguent(ティグエント)〜Nouakchott(ヌアクショット)

ティグエントを出ると、すぐに北西風が吹き始める。以降、砂漠道には、ひたすら北西風が吹き荒れることになる。北上する場合、この風が常に強敵となる。そして、この風は思った以上に手ごわかった。この風は敵に回すべきじゃない。絶対北上はお勧めしない。自分で走ったからこそ言える。

この間の道も、ひたすら砂漠道となる。道沿いのテントも少なくなり、ひたすら砂だけの世界となる。途中補給は困難になるので、水と食料は、十分に積んでいったほうがいい。

ヌアクショット15km手前くらいに、それなりの規模の町が出現。以降ヌアクショットまで、開けた感じの道が続く。

この間の距離111km。検問特になし。


途中町町情報
ヌアクショット45km手前に、キャンプ宿発見。ただし、開いているかは不明。ちなみに、周囲には何もない。

ヌアクショット15km手前に、それなりの町が出現。風に負けてヌアクショットに辿り着けなかったため、この町のファーストフード店の店先にテントを張らせてもらって一泊した。
宿:なし
食堂:道路沿いに数軒あり。




砂漠の中にこんな巨大な都市がと驚くモーリタニアの首都
Nouakchott(ヌアクショット)

砂漠のオアシス。砂漠の中にこんな巨大な都市があるのか、と驚かされる。宿、飯、ともに、いい感じのクオリティーで提供されているので、ホッと一息つける。ただし、昼間は暑い。うだるように暑い。


ヌアクショット街情報
宿:いくつもある。
Auberge Mentaに宿泊。テント泊2000ウギア。欧米人バックパッカーがよく集まる宿らしい。確かに、何人かの欧米人旅行者と遭遇した。共同のシャワーはお湯がたっぷりでて気持ちよい。フリーWiFiあり。バーレストラン併設。居心地よし。
食堂:たくさんある。よりどりみどり。




タクシーでワープしてしまった・・・
Nouakchott(ヌアクショット)〜Nouadhibou(ヌアディブ)間

あまりの暑さに負けて、タクシーワープすることに。ヌアクショットの街の中心からかなり離れたところに、ヌアディブまで向かうブッシュタクシーが集うというガレージがある。乗るならば、一日一台くらいしか出ないし、早いもの勝ちなため、朝早くに行って交渉すべし。値段はヌアディブまで5000ウギア+荷物代4000ウギアの計9000ウギア。ちなみに、荷物はタクシーの上にヒモで縛り付けて乗せてくれる。

この間の距離487km。タクシーだと所要時間7時間。


途中町町情報
ヌアクショットから310km地点に、休憩所。クッキーやジュースが売っている売店がある。




モーリタニア第二の町
Nouadhibou(ヌアディブ)

砂風が吹き荒れる毎日だが、町自体は一日中涼しくて、快適。

突き出た半島の先にある町で、ひたすら縦に長い町。大陸から来ると、町っぽくなってから、しばらく走り続けなければ、宿のある町ゾーンに辿り着けない。しかも、途中で一旦町が途切れるため、少々不安になる。


ヌアディブ町情報
宿:いくつかしかない。
Camping Baie du Levrierに宿泊。部屋泊3000ウギア。部屋は、監獄みたいな部屋。まぁ、この手の宿にも慣れっこなため、居心地は悪くない。トイレシャワー共同。
食堂:ちょっと入り込んだところに安食堂あり。マロソースというモーリタニア版カレーが美味い。




世界一長い貨物列車が見れる道
Nouadhibou(ヌアディブ)〜Guerguarat国境間

ヌアディブからしばらく線路脇を走る。この線路は世界一長い貨物列車が通る。運がよければ、貨物列車が通るところを見ることができる。オイラは昼前頃、走る貨物列車に遭遇した。相変わらず強い逆風が吹き荒れる。ひたすら砂の世界。

この間の距離61km。




モロッコ(西サハラ)との国境の町
Guerguarat

モロッコ(西サハラ)との国境は、ちょっとした町になっている。レストラン、宿あり。モーリタニアのイミグレでは、出国スタンプを押した後、ちょっと進んだところにある別の建物でもパスポートチェックがある。しかも、ここでは、麻薬犬が登場して、軽い荷物チェックもある。

その後、モロッコ(西サハラ)のイミグレまでは、未舗装道となる。3〜4kmほど。踏み固められているのだが、石がゴロゴロしているため、走りづらい。しかも、道が迷路のようになっており、道が分かりづらい。さらに、ここには、以前起こったモロッコとモーリタニアの戦争の負のお土産である<地雷>が、まだ撤去されきれておらず残っているとの噂あり。

モロッコ(西サハラ)に辿り着くと、まずポリスチェックがある。名前を書かされた後、イミグレへ。実はここ、西サハラという国のはずなのだが、モロッコが実効支配しており、イミグレでもらえるスタンプは、モロッコのもの。


両替
国境付近に両替屋がいる。
モーリタニア側で両替したのだが、レートはビミョウだった。

イミグレ
モーリタニア側もモロッコ(西サハラ)側も分かりやすい。
が、両方ともイミグレとは別に検問チェックがある。

Guerguarat国境町町情報
[モーリタニア側]
宿:一軒ある。
食堂:一軒ある。
[モロッコ(西サハラ)側]
宿:二軒ある。
Hotel de Frontiereに泊まった。値段の割にはクオリティは高くない。100ディルハム。ベッドなし、絨毯寝。バストイレ共同。
食堂:二軒ある。