Happy drinker
陽気なおじさん



 I arrived at Laredo.

 Near town, one car approached me, and driver had talked to me. He tried to give me the beer.

 I turned down his offer because I can't run by bicycle after drinking though I appreciated his kindness.

2008.11.13

 Laredoに到着。SanAntonioからずっと草地が続いていたのに、突然都会が目の前に現れた感があったほど、唐突に賑やかになる。ハイウェイを走る車の量はずっとまばらだったのに、街の直前で、どこに隠れていたの?と突っ込みたくなるほどトラフィックが増え、一気に自転車で走りづらくなった。

 さて、車の邪魔にならないように、と細い路肩をのろのろ走っていた僕の横に、なぜか僕のスピードに合わせてのろのろ走る車が現れた。車の方を見ると、なにやら運転席のおじさんが僕に「自転車で疲れただろう、大丈夫か?」と陽気な声で話しかけてくるではないですか。この道路状況で、自転車に話しかけながら走る車は、無茶でしょうと思い「大丈夫ですので、先行って下さい」と言って、自転車のスピードをさらに下げた。すると、車の方も、スピードをさげ、僕にぴたっとついてくる。車の方を見ると、なんと、おじさんが缶ビールをプシュッとあけて、こちらに差し出すではないですか、「一杯どうだ?」と。よく見ると、おじさんの手元にはすでに空いたビールの缶が。顔も赤ら顔だったりして・・・よっぱらい運転ジャン!どうりでテンション高いはず。

 さすがに、飲んでからこの道を自転車で走る自信はなかったので、「飲むと走れないので、いらないです」と断ってしまった。おじさんはちょっとさびしそうな表情をみせ、去っていった。

 あの後、おじさんは空けた500ml缶ビールを運転しながら飲んじゃったんだろうか?