今年も素敵な出会いがありますように

2009.01.01 / Cuba (Habana)

 Happy new year! I hope to be happy trip this year too.
 江戸の庶民は、大晦日除夜の鐘を聞きながら、一年で出会った美味しい七つの味(七味)と、五つの楽しかったこと(五悦)と、今年出会ってよかった三人(三会)を家族で話すという習慣があったと、とある本で読みまして、毎年、年末にこの「七味・五悦・三会」を考えながら過ごしていたのですが、出会いの少ない生活パターンに陥っていたせいか、いつも、「う~ん」と悩んでしまっていたんです。それが、今回の年末は、ポンポントピックが浮かんでしまって・・・とても、七・五・三では収まりきれないっ、とうれしい悲鳴。なんだか、幸せを感じた瞬間でした。と同時に、いろんな人の助けを受けて、こんな素敵な旅が出来ていることを改めて実感しまして・・・この旅を応援してくれている皆さんに感謝をしつつ、皆さんにとっても今年、素敵な一年になりますように!年末に「七味・五悦・三会」を考えた時、ポンポン浮かぶような一年をお過ごしください。

 さて、異国の地で迎えた正月。革命50周年の革命成就記念日というのに、意外と静かなHabanaの街。お正月の朝というのはどこでもこういうもんなのでしょう。革命の始まった地として、革命の里と言われているCubaの南東のサンチアゴ・デ・クーバの方は結構盛り上がっているようで、式典とか行われているようです。年末、サンチアゴ・デ・クーバ行きのバスは満席状態で、行きたいのにバスのチケットが取れない!と言っている人たちをたくさん見ました。僕は目的がパーカッション修行なので、南東のほうには行くつもりはまったくなかったのですが、「あっちに行くと盛り上がるって話しだよ」と聞くと、気分的には行きたくなっちゃうもんなんですよねぇ・・・

 さすがに、今日はパーカッションレッスンはお休み。静かな正月のHabanaをフラフラしていると、どこからともなく太鼓の音が・・・行ってみると、カホンらしきものを叩いて歌っている4人くらいの黒人グループを発見。周囲には人だかりができて、盛り上がってました。そうそう、こういうストリートミュージシャンが街にはたくさん居るというイメージで、ここHabanaには来たんですが、実際なかなか居ないもんです。路上ミュージシャンはようやく今日初めて遭遇したかも。

 そして、夜。僕とは別ルートで街を散策していたトモスケさんが、海岸の方でステージが組まれていて、22時くらいからライブをやるらしいので、一緒に行かないか?と誘ってくれまして。行ってみると、すごい人だかり。後ろからだと見えないので前のほうになんとか入ろうと進んでいるうちに、一緒に行った人たちとはぐれて一人に。前のほうはエライ盛り上がってまして、揉みくちゃ状態。カメラを出して写真を撮っていると、ちょっと気になる目が周囲からむけられまして。ヤバイ、取られたりするかも、と、あわててポケットにしまい、なんにも持っていない素振りで、周囲にあわせてダンス。いやぁ、それにしてもライブの盛り上がりはすごかったです。出ていたバンドが超人気バンドとはいえ、会場に居る人たちほぼ全員が、歌を口ずさみながら踊ってまして。この一体感はなに?と思うほどみんな楽しそうに、踊り狂っているわけですよ。うーん、またまた、Cubaの人の音楽パワーを見せ付けられた夜でした。