Salgo a Cartagena
いざ出航

2009.05.11 / Panama(Carti~El Porvenir) 本日自転車0km走行 : Total 9887km走行
天気:曇
朝飯→チョコレートカフェ 昼飯→魚のフライ 夕飯→魚のワイン煮 / 宿→Sacanagem号(ヨット泊)

(English)
  Today I could ride a boat.



(Español)
  Logre subir a mi barco.
 朝をむかえたものの昨日と同じのんびりムード。「今日もひょっとして待ちか?」と思っていたらドタバタと「ヨットが来たから早く準備して!」と。旅立ちは突然やってくるもんざんす。

 キャプテンはどんな人なのかと、ドキドキしたのだが、キャプテンフェルナンドはグッドガイ!敬礼の挨拶で迎えられた。ちょっと照れくさいほど大げさなアクションをする人なのだ。そしてもう一人、ホセさんという男の人が乗っていた。この人は客ではなく、別の船のキャプテン。彼の船がポルベニール島に停めてあるので、そこまで一緒に行くとのこと。で、他の客は?とキャプテンに聞くと、「客はキミだけだ」と。そして、「サンブラス観光は短縮してダイレクトにカルタヘナに向かうことにしたから・・・値段はまけて300$でいいや」と。実は、パナマシティの宿で交渉した際、4泊5日うち2日はサンブラス諸島を遊びながらクルーズで、375$ということだったんです。それが、サンブラスは一日寄るだけという予定になり(一日、あなたが遅れたからでしょ)、値段が300$になったというわけです(ただし、宿でデポジットとして20$払っているため、実質320$)。ちなみに、この値段、食料、水、イミグレ手数料すべて込みの値段です。

 うーむ、それにしてもキャプテンと二人っきりで3泊4日の旅とは・・・

 船は思ったより広く、快適。なんといっても一人なんで。8人乗りらしいんだけど、これで7人の客がいたら窮屈かもね。船に乗り、荷物を詰め込む。自転車は椅子の下の物置に。そしてしばらく船上で待ち。キャプテンがチョコレートカフェを入れてくれた。チーズ入りのチョコレートカフェ。コロンビア式らしいが、旨い。そして、キャプテンは、オイラが払ったお金で、新しい携帯電話を買っていた。どうやら、連絡が取れなかったのは、キャプテンの携帯電話が不調だったかららしい。そして、いざ出発しようとしたところ、どうやら電気系統の不備らしく、錨が電動で巻き上がらない。しかたないので、ホセさんのオイラで手動で錨をあげる。船に乗ったとき、「自分の家のようにね」と温かい言葉で迎えてもらったのだが、どうやらこの言葉の意味は「自分の家のように、必要なことは自分で動いてやってね」ということらしい。まぁ客といっても上げ膳据え膳というわけにはいかないようだ。

 さて、船はパナマ側のイミグレのあるポルベニール島に到着。晴れていれば最高にいい景色なんだろうけど、あいにく曇り。残念。それにしても、カリブ海の海はホントきれいだ。一度太平洋側に寄ってからもう一度カリブ海を見た今回、改めて水の透明度を感じる。

 今日、ここで出国手続きをするのかと思いきや、なんだかウダウダモード。どうやら、キャプテン、新しくなった電話であちこちに電話をかけ、カルタヘナに行きたいという客を捕まえようとしているらしい。その返事待ちで、出発は明日になりそう。そして、ポルベニール島でカミラさんというキャプテンの知り合いと一緒に昼食となった。このカミラさん、やけにキャプテンと親しげで、一緒にいる恋人らしき男性との距離より、キャプテンへの距離のとりかたのほうが近い。おぉ、なんだこの関係は?と思っていたら、なんとカミラさん、キャプテンの娘さんとのこと。えぇ、この美人の女の人が、この人から・・・

 そして、カミラさんの船のエンジンの調子がおかしいということで、カミラさんの船に向かい、エンジン修理。2時間くらい作業して無事復活。その間、オイラはカミラさんから、コロンビア情報をいろいろ聞いていた。キャプテンとカミラさんはコロンビア人なのだ。その後、船に戻り、今度は自分達の船の電気系統の修理。手伝えないオイラは、椅子に座ってウツラウツラ。気づいたら周囲は真っ暗になっており、キャプテンが夕食の用意をしていた。先ほど小船で売りに来たビンナガマグロをさばき、塩コショウ、マーガリン、白ワインを使ってのホイール包み焼き。そして出来上がった魚料理と、サラダを囲み、オイラとキャプテン、カミラさんと彼女の恋人、ホセさんと、ホセさんの船の助手の6人で船上ディナー。いやぁ、旨い。キャプテンの料理の腕がこれなら、この先の旅は安心だ。食事面で辛い思いはしないですみそう。さて、ディナーでは、船の代金にはアルコールは含まれていないからね、と言われていたにも関わらず、ビールやらワインを勧められ、すっかり酔っ払い。

 客がオイラだけと聞いたとき、キャプテンと二人だけだとせっかく楽しみにしてきた船旅も盛り上がらないのかなぁと心配していたのだが、なんだかんだでいろんな人が集まり、楽しい船旅になりつつある。

 夜9:00。そのままデッキのソファーに横になって寝る。潮風が心地よい、と思ったのだが、寝汗をびっしょりかいて、夜中、何度も目が覚めた。