Suspiro por Teherán
世界は大きく動いている

2009.06.16 / Colombia(Medellin) 本日自転車0km走行 : Total 10562km走行
天気:晴のち曇 ネット接続:1
朝飯→自炊玉子焼き+シリアル 昼飯→なし 夕飯→自炊カレー / 宿→Palm Tree Hostal(17,000ペソ)

(English)
  I'll operate my eyes in Medellin.



(Español)
  Yo puedo operar mi ojos en Madellin.
 今日、レーシックを受けに、病院に行こうと思っていたのだが、宿で連絡を取ってもらったところ、めっちゃ混んでいるらしく、手術日が定められない・・・早くて金曜日くらいになるらしく・・・うーん、ここで受けるか悩むところだ。ちなみに、値段は950ドルらしい。そんなワケで、今日も一日待ち状態。なんとなく気分が落ち着かないので、遠出する気にもならず、宿の周辺を散歩するくらいのウダウダ生活。気合が入るのは夕食のカレー作りくらい。

 さて、コロンビアで、そんなウダウダ生活を送りながら、イランの情勢が気になってしょうがない。もともと、CNNで<テヘランで抗議デモ>というニュースを流し読みしていた程度だったのだが、ここんところ、Podcastで楽しみに聞いている<i-morley>でこのテヘラン状況について、詳細に語っていて・・・実は、こんなにもビビッドな出来事が現在進行形で行われているだ、と興味津々となったわけなんです。

 この<i-morly>というPodcast、超お勧め。旅に出てから聴くようになった番組なんですが、パーソナリティのモーリー・ロバートソンさんと、池田有希子さんが語る現在の世界情勢の視点が面白くて、最近ハマッてます。こういう視点で世界を眺めると、もっと世界を深く知ることができるのかも、って勉強になるんです。マスコミ報道では<熱>が感じづらい今のテヘラン、実はTwitterやFaceBookといったネットツールでは、刻々と<熱を帯びた>現状が伝えられていることを紹介してくれ、それが前のモルドバ騒動、天安門事件とどんなふうに関連しているかを解説してくれたりしていて、あぁ、なるほど、世界はこういうウネリで動いているのかぁ、とドキドキさせられちゃうんです。

 こういうのって大好き。

 この世界のウネリ具合を知りたいがために、世界一周をしているのも、オイラの旅の理由の一つ。モーリーさんほどの頭のよさがあれば、日本に居ながらも、断片的な情報をつなぎ合わせ、分析、推論し、自分なりの世界を見ることが出来るんだろうケド、オイラの場合はもっと泥臭く、現地の空気を体で吸い込むことによって、ようやく理解らしきものができ、自分なりの世界が見えてくるかなって感じ。i-morlyで興味深く聞かせてもらっているテヘランにしても、まだピンときていないと思う。アフマディネジャドがどんな政治をしていて、国民は何に抗議しているのか・・・背景や歴史を知ると共に、彼らの<生活>を実際に覗いてみないと、実感として入ってこないのだ。この実感としての納得感は、中米を旅して、すごくハッキリしたことの一つ。断片的な情報のみから作り上げたイメージが、実際に訪れ、嗅いだ空気感といかに違っていたことか。自分の体の感覚で吸収し視点を築かないと・・・歪んだ真実でこの世界を見ちゃうことになるんだなぁ、と。歪んだ情報を元に、自分の描いた箱庭世界を眺めながら、生活をするのも、それはそれで、悪くはないとは思うのですが、それはやっぱり平和ボケというか、平穏な日常に包まれているからこそできること。自分の想像を超えたウネリが、世界を大きく動かしていて、その潮流が自分の箱庭世界をぶち壊してしまうのも、もうすぐかもしれない、なんて不安を抱くのは、マイノリティーの感覚なんだろうか?