Las Huacas
太陽のワカ・月のワカ

2009.09.02 / Peru (Trujillo) 本日自転車24km走行 : Total 13124km走行
天気:曇 自転車折りたたみ:1 ネット接続:1
朝飯→パティータプレート 昼飯→ポヨプレート 夕飯→ポヨプレート / 宿→Casa de Ciclista ルーチョさん宅(フリー)

(English)
  Today I went to Huaca de Sol and Luna.



(Español)
  Yo fui a Huaca de Sol y Luna.
 久々にグッスリ寝た。多分12時間は寝たのではないだろうか。朝起きたら8時を過ぎていた。泥だらけになっている自転車を掃除して、朝飯へ。近くにメルカドがあるので、寄ってみると、案の定、安い食堂がずらっと並んでいた。人が多そうな店の椅子に座る。現地の人がたくさん入っている店は、大体、味に間違いがない。おいしい料理に辿り着ける確率が高いのだ。いくつかの料理が並んでいて、オーダーするとおばちゃんが盛り付けしてくれるシステムなのだが、どれがおいしいか分からなかったので、とりあえず、「全部」といって、全て盛り付けてもらった。この店のメイン食材は、パティータという肉のゼリー質を煮込んだもの。最初、苦手の脂身か!失敗した、と思ったのだが、食べてビックリ、こいつが旨い。癖になる不思議な味だった。

 朝食を済ませ、セントロ付近をブラブラした後、出かける準備。Trujillo周辺には見所がいっぱいあり、どこから行こうか迷ったのだが、今日は、太陽のワカ・月のワカに行くことにした。先ほど、インフォメーションでもらった地図を片手に、BD-1に乗り、ワカへ向かう。ちなみにワカとは<宮殿>とか<ピラミッド>、<墓>といったニュアンスを持つ言葉。そして、太陽のワカ・月のワカは、紀元前後~紀元700年頃まで栄えたモチェ時代の遺跡。今から1000年以上も前の建造物なのだ。

 パンアメリカンハイウェイを南下して、途中で左に曲がるのだが、この曲がるポイントが分からなかった。Trujilloから向かうと見えづらい方向に<ワカはこちら>の看板が立っている。一旦通り過ぎてしまって、工事のおじさんに道を聞き、引き返してようやくワカ方面へ。しばらく走っていると、それらしいピラミッド型の山が見えてきた。この時はこれがなんだか分からなかったのだが、後から、これが太陽のワカだと判明。その山の麓に<月のワカミュージアムまで後1km>という表示看板があったので、とりあえず、そちらに進む。そして、月のワカに到着。自転車を裏に置かせてもらって、チケット売り場へ。学割で6ソル。高っ!とこの時は思ったのだが、それだけのお金をだしても十分価値のある遺跡でした、ここは。チケットを買って遺跡に行こうとしたら「ここは、遺跡保護のため、ガイド同伴じゃないと行けないの。次のガイドツアーまで15分待って」と言われまして。15分待つことに。その間に昼飯を済ませる。

 そして、ガイドに連れられ、いざ月のワカへ。ここTrujilloではチャンチャン遺跡がメインだと思っていたので、正直、月のワカ・太陽のワカは期待していなかったんです。それがよかったのか・・・月のワカの中に入り、色鮮やかに残る壁画が目の前に広がった瞬間、度肝を抜かれました。あまりの素晴らしさに・・・しばし呆然。1000年、もしくは2000年も前の建造物の壁画がこんな状態で残されているなんて、ありえないですよ。ここ月のワカの裏には高い岩山がそびえ立っている。ガイドさんが言うには、その岩山が風除けになって、風化を免れたと言っておりましたが、それにしても、この色彩には圧倒されてしまったのでした。

 その後、しばらく中を巡る。太陽のワカを遠くに眺める展望台を経て、連れてこられたのが、大きな広場。ここには8層にもなるパノラマ壁画が・・・さすがに色合いはすこし落ちてましたが、それでも当時の様子を想像するに十分な状態。う~ん、素晴らしい。

 いやぁ、満足。その後、ここに来る途中で見たピラミッド型の山、太陽のワカへ。太陽のワカは、月のワカと違って、砂山というか、レンガ積みのピラミッド。特に見学コースとして道が整えられていたり、ガイドが居るってわけではない。勝手に周囲を散策して、この存在を楽しむって感じ。さて、月のワカ・太陽のワカを堪能したので、帰ろうとしたのだが、地図を見ると、<Campina de Moche>という、なんだかよく分からないが、スポットらしきものが帰りがけの方向にあるようなのだ。もし、見かけたら寄ってみるか、くらいの軽い気持ちで走ったせいか、看板を見かけることもなく、パンアメリカンに出てしまったので、そのままTrujilloに戻る。

 ペルーの砂漠地帯の遺跡、今まで見てきた遺跡たちと趣が違っていて、新鮮。見る視点というか、楽しみ方がちょっと違う感じなんだけど、これはこれで面白い。興味深いのであった。