(English)
Nowadays I read some books. The book of Inca's history is interesting for me.
(Español)
Leí algunos libros.
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畳にゴロゴロしながら、読書する日々。海外を旅していると、日本語の活字に飢えてきますな。ニシザワさん宅の本棚から面白そうな本を貸してもらい、なんか食い入るように本を読んでしまいました。
<インカ帝国探検記>、インカ帝国発祥から、スペインがインカを征服するまでのインカ帝国の興亡を描いている本でして。インカに興味があるとは言いながらも、「16世紀にピサロ率いる数百人のスペイン人が大帝国だったインカを征服してしまった」程度の歴史認識しか持っていなかったオイラ。インカの神政、歴代の太陽の子、ピサロの人物像、インカ征服に向けてのスペイン側の謀略、太陽の都クスコを征服された後も続いたインカの反抗・・・などなど、知らなかった史実が、ドラマチックに描かれているこの本に、しばし時がたつのを忘れるほど没頭。
カハマルカに湯治に来ていたインカの皇帝アタワルパをピサロが捕らえた場面は最高にドラマチック。信長が今川軍を破った桶狭間の戦いを彷彿とさせるのでした。百数十人で、何万ものインカ軍の中に入っていく・・・この本を読む前は、近代的な武器を持ったスペインによる圧倒的な武力の差で簡単に征服していったと思っていたのですが、いくら馬や鉄砲があったからといって、多勢に無勢。よく考えれば、そんなに簡単に制圧できるワケはない。インカだって、武力によってアンデス地方を統一した軍事国家なのだ。アタワルパに謁見するという、運命の日の朝には、周囲を取り囲むインカの軍隊の偉容さに、興奮と恐怖のあまり茫然自失しているスペイン人もいたらしい。一か八かで決行したアタワルパ生け捕り作戦が、うまくいったから、スペイン人の勝利となったが・・・アタワルパがもうちょっと警戒心をもっていたなら、歴史は大きく変わっていたかもしれないですな。
歴史を知って、ますますインカに魅せられていくのでした。本に描かれていた地名を地図でなぞりながら、想いを馳せる・・・クスコ周辺に点在する、数々の歴史的ポイント。これから向かうクスコ周辺を巡るのが楽しみになってきたぞぉ!
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