Fogos de artifício de Ano novo
海岸にて、年明け花火

2009.12.31 / Brasil (Salvador) 本日自転車0km走行 : Total 17028km走行
天気:晴
朝飯→焼きソバ 昼飯→肉の煮込み 夕飯→チャーハン / 宿→ナオ宿 ☆☆

(English)
 We went to sea side of Salvador to see new year event.



(Español)
 Fuimos al lado del mar de Salvador para ver el nuevo evento del año.



(Português)
 Nós fomos para lado de mar de Salvador para ver evento de ano novo.
 いよいよ大晦日・・・だというのに、なんだか年明けの実感がまったくない。そもそも毎日がイベントであるような旅の毎日においては、平凡になりがちな日常に起伏をつけるための暦的な<イベント>は、必要性の薄さから、意識に入ってきづらい類のものなのかもしれない。

 まぁとにかく年末ということもあり、日本の実家にスカイプをして挨拶。日本との時差は12時間。こちらはまだ年明けまで丸一日あるのだが、日本はもうあと2時間で除夜の鐘。電話越しに、なんとなく日本の年末雰囲気が伝わってきて・・・うむむ、ちょっと年明けの気分が盛り上がってきたぞ。

 その後、お昼ご飯を食べに、近くの安食堂へ。今日は煮込み料理があったので、皆でオーダー。キャベツ、ニンジン、ジャガイモ等と一緒に煮込んだボリューム満点の肉料理がドンとテーブルに置かれる。肉が相当煮込んであって、柔らかくて美味い。それにしても、かなり山盛りのプレートでして。大飯食らいのオイラでさえ、もう腹いっぱいです、と降参するほどの量。これで6レアルは安いもんです。

 その後、喫茶店でも行ってくつろぐか、という話になり、旧市街の中心の繁華街通りにある喫茶店へ。とにかく暑いので、冷たいものを飲みたかった・・・で、目に止まったのが<アサイー>。アサイーとは、ヤシ科の植物で、外側の皮の部分をすりつぶして食べるもの。ビタミンやら、必須アミノ酸が豊富に含まれているほか、ポリフェノールがワインの30倍もあるとのこと(地球の歩き方より)。ブラジルに来たら、一度は食べてみようと思っていたのだ。で、出てきたアサイーは、冷たいフローズンになっていて・・・旨いっ!これは、かなり病みつきになりそうな味。食べに通っちゃうことになるかも(笑)

 宿に戻って、太鼓の練習をして、一眠り。夜のカウントダウンイベントに備えるためだ。どうやら、年明けは、サルバドールの南にあるバーハ海岸に人が集まり、盛り上がるらしいというので、オイラ達もそこへ行って、年明けを迎えることにしたのだ。

 夜9時過ぎ、5人でタクシーに乗り、バーハ海岸へ向かう。しかし、このタクシー、どうも、バーハ海岸とは逆方向に走っているよう・・・グルグルと道を行ったり来たりして、到着した時には、メーターが40レアル近くを指していた。後から聞くと、バーハ海岸まではタクシーでも20レアルはかからないという。う~ん、ぼったくられたな。

 到着したバーハ海岸、とにかくスゴイ人出。しかも、皆、だいたい白い服を着ている。どうやら、こちら、バイーアの人たちは、祝い事の席では白い服を着るのが一般的な礼儀らしい。オイラも白いTシャツを着てきて正解でした。人が集まるところには必ず露店がでるのが、中南米。ここも例外ではなく、ビールを売るオニイチャンやら、串焼きを売るオネェチャンがそこら辺に店をだしている。海岸沿いのディスコでは、どこもかしこもパーティが繰り広げられているらしく、ビートのある音楽をガンガン鳴らしていて、店に入らない人たちも、その音楽にあわせて、道端で踊っている。ラテンな年末の光景です。

 しばらく喧騒の海岸通りをブラブラした後、海岸に下りて、まったりとカウントダウンを待とうということになり、海岸へ。ビーチになっている海岸も、イモ洗い状態なほど人がいたのだが、こちらは、家族連れや恋人達が多く、ビニールシートやら、椅子に腰掛けて、団欒しながら、ゆったりと年明けまでの時間を待っている様子。オイラ達も、ビールを片手に、ビーチに腰掛ける。ふと、周囲を見渡すと、近くでは、白いバイアーナ服を着たオバちゃんが、女の子二人に、シャーマンのように、木の枝でお払いらしき行為をしているのが目にとまった。この年に起こった様々なことを払って、新しい体になって新年を迎える、といった意味なのだろうか。なかなか興味深い。

 時計を見ると、年明けまでもう少し。ここに集まった人たち全員で、カウントダウンを合唱でもするのかなぁ、と声を出す準備をしていたのだが・・・いきなり海の向こうから花火が上がった。ヒュゥ~という歓声。2010年突入です。カウントダウンなどせず・・・唐突な年明けを迎えたのでした。

 2009年、多くの人たちに支えられ、事故や事件に巻き込まれることもなく、楽しく旅することができました。ホント、感謝、感謝です。2010年は、更にアクティブでクリエイティブな旅にして、自分自身で、もっともっと世界の素晴らしさを実感し、さらには、旅の楽しさを、このHPを見てくれている方々に伝えられたらなぁと思っております。今年もよろしくお願いします。A Happy New Year!