(English)
Today we started to practice drum together.
(Español)
Empezamos a practicar tamborilee juntos.
(Português)
Nós começamos a praticar toque tambor junto.
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今日、午前中はノンビリとハンモックにブラブラしながら読書。今読んでいる本は、ロバート・ハリスの<エグザイルス・ギャング>。世界中を旅しながら各地で知り合っていくクレイジーな仲間達との関係を描いた自伝的交遊録。オーストラリア、シドニーに彼が開いたブックショップに集まる人たち。ドラッグ、ギャンブル、セックス・・・と快楽主義の彼ならではの自由奔放な生活っぷり。まぁ自由の影には必ず責任なるものは付きまとうもので、もつれにもつれた女性関係、破産して一文無しでの暮らしなどなど負の事象も生じ、それに対する彼なりの葛藤が描かれて・・・オイラも自分の気持ちに正直に生きているつもりだったけど、上には上がいました。ロバート・ハリス、すごい人生を送ってます。う~ん、ここまで自分を解放して人生を送るのもありかぁ、と何かと考えさせられる本でした。
そして、午後は、太鼓練習。そうそう、カーニバルについてちょっと記しておくことにしましょう。2月に行われるブラジルのカーニバル、リオデジャネイロのカーニバルが有名ですが、サンパウロや、ここサルバドールなど、ブラジルのいろんな街で、ほぼ同時期に開催されるんです。最初は、有名なリオのカーニバルを見ようと思っていたのですが、旅途中、出会う人たちの話を聞くうちに、サルバドールのカーニバルに興味を持つようになっちゃいまして。というのも、リオのカーニバルって、確かに、派手で見ごたえたっぷりなサンバパレードなんですが、基本的に見ているだけ。しかも、このパレードを見るための座席なるものが存在して、高いチケットを買って見る場所を確保しなきゃいけないらしいのです。もう、完全に出来上がったショーを見るって感じです。それに対して、サルバドールのカーニバルは、パレードが街中を練り歩くというのもあって、もっと自由な感じ。しかも、ここでは、ナオヤさんが編成する<ナタカトシア>という日本人チームがあって、オイラ達旅人も、そのチームに参加することができるのです。もちろん、この<ナタカトシア>、カーニバルに正式参加するちゃんとした打楽器チームなので、2、3日前に来て入れてくださいといっても、それはムリな話。かなり早い段階から現地入りして、練習をしなければならないのです。そんなワケで、オイラはカーニバルの一ヶ月半も前からココに来ているのですヨ。
ナオヤさんは、相変わらずパーティに行ったまま帰ってきてないので、本格的な練習はまだ先かなぁと思っていたところ、昨日、前に二回も、サルバドールのカーニバルに参加したことがあり、ここで出会って結婚したというター坊さんとタエカさんが、サルバドールに来まして。もちろん、<ナカタトシア>に参加するため。で、打楽器マスターであるター坊さんが、今日からみっちりとオイラ達をしごいてくれることになったのです。早速二号館地下に集合して皆であわせる合奏練習が始まったのでした。
今日の時点で集まったのは、ター坊さん、タエカさん、ソウさん、大将、コレさん、コウくんとオイラの7人。カーニバル時には40人以上にも膨れ上がるらしい。40人の太鼓隊って・・・どんなんなるんだろう?
さて、楽器なのですが、<ナタカトシア>は基本的に4種類太鼓で編成されるとのこと。まず、<チンバウ>。これは、手で叩く胴長の太鼓。キューバでオイラが修行したトゥンバドーラに似ているのですが、チンバウは、ベニヤ素材で出来ているので、軽い。音もトゥンバドーラに比べて軽い気がする。そして、太鼓隊で一番派手な音を奏でるのが<ヘピリキ>通称ヘピ。これは、まぁ、小太鼓です。スティックで叩く太鼓で、ドラムセットで言えば、スネアドラム的役割。基本リズムをひたすら叩き続け、チームの音を作っていきます。ちなみに、ヘピは、一番目立つ音なので、休むことが許されません。体力勝負な楽器です。それから、後二つは、スルドと呼ばれる低音太鼓。中太鼓の<メイヨ>と、大太鼓の<フンド>。この二つの太鼓は、アクセント的な音を入れる楽器なので、手数が少ない。練習期間が短くても、まぁ叩けるようになる楽器なので、直前にサルバドールインした人たちは、この楽器をやることが多いそうです。でも、出す音はベース音であり、リズムキープがまかされる重要な音を奏でるパートだったりするのです。
オイラとしては、チンバウか、ヘピをやりたいと思ってまして。まぁ、まずはトゥンバドーラの勘を取り戻すためにも、とチンバウから練習を始めてるんです。で、今日の合同練習も、チンバウとして参加です。フレーズは<ドンタッドタツツドタタタドタツツ>という、「サンバヘキ」と呼ばれるサンバレゲエなリズムの基本パターン。これを皆であわせるのですが・・・その前に、ちゃんとした音を出すというところからはじめねばならぬのです。オイラは一応叩き分けていたつもりなのですが、「それじゃダメ」とター坊さんに指摘されちゃいまして。高音を出すスラップという叩き方について、レクチャーしてもらったのでした。手を鞭のようにしならせて振り下ろし、打面の縁に当てた手の平部分を支点にして、さらに指を鞭にして指先を皮に当て、音を出す。言葉で書いてもイマイチ伝わらない、スラップのコツ、この感覚をつかむため、ひたすら叩き続け、30分くらいして、ようやく、あぁ、こういうことかと掴めたのでした。コツは掴めたものの、まだ安定して音が出せるわけではなく・・・ここが素手で叩く太鼓の難しいところでして。毎回同じ音が出せるようになるまでにはもうちょっと修行が必要なのデス。
そんな音だし修行と平行して、基本サンバパターンを皆で合わせる練習もやりまして。延々とループする基本リズム。同じリズムをずぅ~っと繰り返していると、なんかだんだん気分が高揚してくるのは、パーカッション音楽の興味深いところです。
いやぁ、楽しくなってきたゾ!
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