(English)
I work in the farm.
(Español)
Trabajo en la granja.
(Português)
Eu trabalho na fazenda.
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ヴォーと鳴り響く角笛の音で目が覚める。また、一週間の始まりだ・・・ってこれ、先週と変わらない日記の書き出し。弓場の一週間サイクルがどんどん体にしみこんでいってます。
今朝も恒例のオクラ採りから始まったのだが・・・今日はオクラがめちゃめちゃ採れた。いつもは、オクラの列一往復しても、採りカゴがいっぱいになるってことは稀だったんだけど、今日は一往復する前に採りカゴがいっぱいになり、溢れてしまう始末。そして、最終的に弓場ケース20箱分くらいのオクラが収穫されたのでした。
オクラ採りの後、男連中はその場に残り、隣の畑への種まき作業。なんでも牧草用の種まきとのことで、広い畑にとにかくまんべんなく散らしながら撒いていけばよいと言われ、列を歩きながら、一握りの種を適当な間隔で空中に放り投げる。後は風が散らしてくれて、地面に落ちる頃にはいい按配で種が散らされているのだ。種まき終了後は、放水車運び。別の畑に置いてある放水車をトラクターの荷台に運び上げ、他の畑まで移動・・・
これで午前中の作業は終了。昼飯を食べに食堂へ戻ってきたら、午前中に出発するといっていたゴウくんがいた。午後出発になったらしい。朝食を食べる時に、同じテーブルを囲んでの最後の食事かぁと思っていただけに、もう一回一緒に飯を食べれて嬉しい誤算。そうそう、実はもう一人今日弓場を発つ人がいまして。名前を聞き忘れちゃったんだけど、70歳を超えたご高齢の旅人おじいさん。土曜日の夜に弓場に来てて。特に働く様子もなく、ビデオで弓場の様子を撮影されている感じだったんです。70歳を超えた方なら労働は免除なのかなぁと思っていたら、働かないんなら弓場に居てもしょうがないでしょ(本当はもっとキツイ言い方で)と言われ、本日もう、出発することにされたみたいで。3日間働かずに、ただ飯くらっていたら居候。働かざるもの食うべからず。ご高齢の方にはご高齢の方なりの仕事があるので、弓場に来たらなんからしらの仕事をして過ごさせてもらうというのが当たり前のことなんです。実際、農作業以外でココに滞在している旅行者の方もいらっしゃるワケで。IBMを退職され、南米旅行に来ている一色さんなんかは、機械いじりという特技を生かして、弓場の電化製品の修理を一手に引き受けていらっしゃいまして。目覚まし時計からパソコンまで、一日中修理作業をされて過ごしてます。
昼食後、ゴウ君がいよいよ出発。将来的には中国での仕事を考えているというゴウ君、オイラが中国を走る頃には、仕事で滞在しているかな・・・中国でまた会おう!と握手してお別れしたのでした。
感傷に浸る暇もなく、1時半過ぎに午後の仕事開始。先週大量に引っこ抜いた大豆を脱穀する作業が始まったのでした。まず引っこ抜いてバラバラに置かれている大豆を適当な山になるように数箇所に集める。集めた山の横に脱穀機トラクターをつけ、歯車がグルグルと回っている脱穀機の挿入口に大豆を枝ごと放り込む。すると、脱穀機が枝はおろか、皮まで剥いてくれ、小さなまんまるい大豆だけが、きれいにとりだされ、袋詰めされていくのです。この作業、初めは、山作り班と、放り込み班の二手に分かれて作業することに。イメージ的に、放り込み作業の方が楽そうな感じがしません?オイラはソウ思ってたんですが・・・いやぁ、放り込み作業の方が、3倍くらい大変。モウモウと細かい粉塵がただよう中、息苦しく作業しなきゃいけないし、なにより、脱穀機に合わせて作業をしなきゃいけないから、うまく休みが取れない。山作りは自分のペースで動けばいいから、疲れたらちょっと休憩なんてこともできるんだけど、この放り込み作業はひたすら動き続けねばならなくて。さらに、この脱穀機、もともとトウモロコシを脱穀するためのマシンみたいで、大豆でやると、うまく吸い込んでくれず、つっかかるんですよ。それをうまく調整しながら投げ込むってのが意外と難しくてね。
16時半が過ぎ、まだ山が2列ほど残っていたので「残りは明日に・・・」と提案してみたのですが、リンタが「いや、今日中に全部やっちゃう」と・・・えぇ~この量、食事前に終わるんですか?農作業は終わらないのねん・・・という懸念を持ちつつひたすら放り込み作業。なんとか18時前に終わったものの、周囲はすっかり夕暮れ時。う~ん、この時間まで外で働いたのは初めてかも。夕日をバックに農作業。写真的にはいい画が撮れましたが・・・とにかく疲れました。弓場に来て一番疲れ果てた日かも。
夕食後、そのままテーブルに残って、マミちゃん、ミエちゃんと話していたら、いつのまにやら話題は、恋バナに。おぉ、なんだか久々だぞ、こういう話をしちゃうのは。弓場に来てだいぶ青春の日々を取り戻しつつある38歳のオイラだったのでした。
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