Chego a São Paulo
ようやくサンパウロに到着

2010.04.28 / Brasil (Cabreuva~São Paulo) 本日自転車85km走行 : Total 18210km走行
天気:晴れ ネット:1
朝飯→パン 昼飯→コシーニャ 夕飯→豚のしょうが焼き(自炊) / 宿→鹿児島県人会館(25レアル)

(English)
 I arrived at Sao Paulo.



(Español)
 Llegué a Sao Paulo.



(Português)
 Eu chego a São Paulo.
 さて、サンパウロまで100kmもない。そして天気は快晴、自転車も順調。何事もなければ今日サンパウロに到着するはず。

 今日はもう、完全に山道です。大都市サンパウロに近づくにつれて道が山道になっていくというのは、なんだか妙な感覚。普通逆でしょ。大都市から外れるにしたがって山道になっていくはずなのに・・・

 で、走り始めたら、すぐにお腹がグーグーいいはじめた。いつもはカフェ・ド・マニュアナで腹を満たして走り始めるのですが、昨日のポサダは素泊まりだったため、朝は手持ちのパンしか食べていなかったのです。で、ちょうど、目の前に売店を発見。何か食べ物はないかと聞いたところ、コシーニャなら今から揚げるところだという。腹が減っていたし、目の前で揚げてくれるというので、調子に乗ってコシーニャ4つオーダー。しかし、食べはじめて早くも後悔。こ、これは2つでよかったかも。コシーニャって、鳥のささ身肉を芋ペーストで包み、揚げたものなんです。これ、結構ボリュームあるんですよ。しかも、この店のコシーニャはでかかった。4つ食べ終わる頃にはもうお腹一杯。これは、昼ごはん抜きでサンパウロまで走りきれるかも。

 サンパウロに近づくにつれ、道の分岐が激しくなってきた。そして、湖を越えたところで280号線に合流。ここから一気に車の流れが多くなり、周囲の景色も街っぽくなってきた。そして、道はひたすら平坦な道に。おぉ、280号線、こんなに走りやすい道だったのなら、早いこと、こちらの道に入っておけばよかったなぁ、なんて思ったりしたのであった。

 280号線、とにかく車の流れがハンパない。高速4車線、めいっぱい車が走っている。もちろん路肩が広いため、自転車で走っていても、そんなに身の危険は感じないのだが。で、しばらく走っていると見えてきたのが料金所。いつも、料金所は、端っこに特別車両用の抜け口みたいな場所があり、自転車はそこを通してくれてたんです。が、この高速の料金所は、そんな特別車両の通り抜けなんて想定していないのか、抜け口がない。すべて、ぎっしり料金所になっているではないですか。う~ん、これはどこを通って抜ければいいのやら・・・それともこの先は自転車通り抜け不可ですと断られてしまうのかな、なんて不安を感じながら料金所に近づくと、料金所の一人のお姉さんが手招きしている。おぉ、こちらから通り抜ければいいのかなと思って、お姉さんの方に近づくと、「ここからは自転車抜けられないの。あっちに回って」と。あっちって・・・指差す方向を見ると、車がビュンビュン通り抜けている料金口。おほっ、ムチャじゃないですか、それと言い返すまもなく、「私についてきて」とお姉さん。次々入ってくる車を間一髪でかわしながら、自転車が通り抜けられる料金口へ移動したのであった。「気をつけて走るのよ~」手を振りながらオイラを見送ってくれたお姉さん。見事な誘導、さすがプロでしたぜ。

 そして、サンパウロが近づくにつれて、分岐道が増えていく。これが・・・どの道を進めばいいのか非常に悩むところなのですよ。基本、まっすぐ進めばよかったんですけどね、気の迷いで一回大きく左に曲がる道に入ってしまったのです。途中で、あ、違うこの道を進むと郊外へ出てしまう・・・と気付いたのですが、うまくUターンできず・・・自転車って小回りできるから、町乗りで道に迷った時でも修正がすぐできていたんですが、さすがに、ハイウェイでの修正はなかなか難しく・・・元の道に戻るまでに1時間くらいグルグルと回らされるハメに陥ったのでした。

 ようやく、サンパウロ市内、Lapaという地域に入ることができまして。ここからは市内地図を見れば、道が分かる。で、サンパウロ、いろいろ宿があるらしいのですが、評判のよい、鹿児島県人会館に泊まらせてもらおうと思っているのです。ここサンパウロには、日系人向けに各都道府県の県人会館なる建物があるのですが、いくつかの県人会館では旅行者を受け入れてくれ、寝泊りさせてもらえ、建物の施設を使わせてもらえるんです。で、旅行者の間でよく聞く鹿児島県人会館に行くことにしたのですが、こういうところにお世話になるのであれば、事前連絡をしてから訪問するというのが礼儀。実は、昨日、おとといと、連絡を取ろうと、テレフォンカードを買って、街の公衆電話から電話をかけていたのですが、なぜか市外電話がうまくつながらず。しょうがないから、当日になっちゃうけど、サンパウロ市内に入ってから電話をしようと思っていたのです。で、Lapaで見つけた公衆電話から連絡。空きがあったらしく、当日でも暖かく迎えてもらえることになりました。よかったよかった。

 ということで、鹿児島県人会館へ向かうことに。1時間半ほどかかって無事到着。噂どおりの広い建物。プール付きで広々としたキッチン。う~ん、サンパウロに何泊するか全然決めてないけど・・・とりあえず、ゆっくりとこの一週間の疲れを癒させてもらうことにするか。