Gaia
ガイア・シンフォニーを観てフムフムと

2010.05.07 / Brasil (São Paulo) 本日自転車0km走行 : Total 18210km走行
天気:晴れ ネット:1
朝飯→カレー 昼飯→パン 夕飯→カレーうどん / 宿→鹿児島県人会館(25レアル)

(English)
 I worked in house today.



(Español)
 Trabajé en casa hoy.



(Português)
 Eu trabalhei em casa hoje.
 なんとなく、旅人として前に進む気分ではない今日この頃。昨日、コンちゃんがクリチバへと旅立ったのを見送っても「さて、オイラも」という気分にイマイチなれず。これは、弓場燃えつき症候群なのか・・・?そういえば、サルバドールを発った後も、しばらくこんな気分だったなぁ。

 そんな気分なので、あんまりムリして動くこともせず、気持ちを充電しようかなと。長い旅生活、そんな時間も必要でしょ。自転車走りはしてなかったとはいえ、ここ4ヶ月、ずっと濃いたび生活が続いていたからねぇ。

 ということで、弓場で写真家ヨシさんにコピーさせてもらって以来、見よう見ようと思っていた<地球交響曲/ガイア・シンフォニー>という映画を観ることに。サルバドールで星野道夫さんが出ていた第三番だけ見たこの映画、ヨシさんが、第五番までDVDで持っていまして。この、心がまったりしている時間に第一番からジックリ観てみようと見始めたのでした。

 実は日本にいた時にも見たことがあったこの映画・・・世界を自転車で旅することを一年半体験した今見ると、当時とはまったく受け取り方が違っている自分に気付いたのでした。文明社会、消費社会がメインと思われている現代社会において、自然と折り合いをつけながら生活している人たちに焦点を当てて描いているこの映画、日本で最初見たときには、「へぇ~、こんな人たちもいるんだ」と、自分の生活視野以外に存在するアウトロー的な人たちを認識したという<世の中をちょっと知った>程度の思いしか受け取れなかったのです。が、今、当時の自分の生活視野外の存在となっている自分から見たこの映画で語られていることは、イチイチ胸に突き刺さるんです。オイラが旅に出て感じていることが、この映画で言語化され、語られている。特に第四番はヤバイ。ガイア理論の提唱者と言われている、ジェームス・ラブロックの言葉が重い。

 僕ら人類は、地球(ガイア)という生命体の一つの循環機能体として生かされている。

 そこで生きる一人一人の行動は、ガイアが存在するための<必然的行動>。

 その行動は、このガイアに存在するありとあらゆる動植物による一つ一つの行動とつながっている。

 その行動による連鎖反応により、ガイアがガイアとして存在している。

 ジェームス・ラブロックが、この壮大なる連鎖を思いついたのは、イギリスで噴出させた微量の毒物を日本にいながらも観察できるという超高感度センサーを開発してからだという。イギリスで、噴出された極微量の毒物が、日本にも影響するという事実。地球規模で見て、局所的であまりにも小さいと思えることでも、その影響が、地球の反対側に届いてしまうという事実。

 果たしてオイラの自転車走りは、ガイアにどのような、そしてどれほどの影響を与えているのだろうか?