Diversão
牛くんたちに慰められました

2010.06.09 / Brasil (Lagoa Mirimのほとり~Lagoa Mangueiraのほとり) 本日自転車94km走行 : Total 19271km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パステル 昼飯→食べ放題ビュッフェ 夕飯→パン / 宿→テント泊

(English)
 I run all day long.



(Español)
 Corro todo el día mucho tiempo.



(Português)
 Eu corro o dia todo.
 テント泊は、ちょこっと寒いくらいのほうがやりやすい。朝テントから出るのが辛いけど、テント内はなかなか快適なんデス。が、昨日はテン場がイマイチだったせいで、車に何度も起こされ、朝起きてもぼんやり。そんな、ぼんやりした頭に思い出されるのは昨日見た夢。いつの間にやら日本に帰っているオイラ。旅再開に向けて、壊れた部品や足りないモノを買い揃えていました。もちろん、折れたリアキャリアのネジもキッチリ再加工してあって・・・と、テントを出て、ネジ穴にネジがつまったままの自転車を目の前にして、あれは夢だったかと正気に戻る・・・ネジ穴にすっぽりとハマッたネジは取れそうもないので、とりあえず、紐で固定して走ることにしました。キツキツで締め上げて固定するも、荷物を取り付けると、重さのため、歪んでしまう。何回か張りなおし、まぁ、これくらいの歪みなら許容範囲だろうという程度に固定できたので、今日はこの状態で走ることに。

 パンとバナナを食べて出発するも、昨日からずっとこのメニュー。なんだか力が入らない。あぁ、今日も昨日と同じく、1本道をひたはしりかぁ・・・と走り出すも、昨日と同じように、逆風となる冷たい南風がさらに気分を落ち込ませてくれる。

 と、目の前に、ガソリンスタンドを発見!ガソリンスタンドなら何か食い物があるだろうと早速入ってみると、パステルとコシーニャが!暖かいコーヒーとともに、パステルとコシーニャをオーダー。ほぉぉ・・・救われました。なんか、気分的に、すごくね。

 腹いっぱいには程遠いけど、気分的に落ち着いて走り始める。昨日はひたすら湿地帯と牧場の中を走ってきたのだが、今日はなんだか、人が住んでいるらしい家があちこちに見られる。お昼過ぎにまたガソリンスタンド発見。今度はレストランが併設されているではないですか。これは、どうせ今晩もテント泊なんだろうから、ここで腹いっぱい食べておくべきでしょ、と食い放題ビュッフェにして、食べる食べる。ただ・・・あんまり詰め込みすぎちゃうと、この後の走りが辛くなっちゃうんで、そこは、微妙にセーブしながらね。

 あ~、腹いっぱいになって、なんだか、元気になってきました。自転車の後輪は相変わらず異音がなり続いているのですが、ここではもう気にしていてもしょうがない、と割り切る気持ちが湧いてきた。やっぱり腹が減るから気分がナイーブになってきちゃうんですな。腹を満たせば、気持ちも上がるってもんだ。

 本日90kmくらい走った時点で、雲行きが怪しくなってきた。雨雲っぽい雲が空を覆いはじめる。これは夜ひょっとしたら降るかもしれないな、と思い、テン場を雨よけ用に木が立っている下にできないか、と場所探しを始めた。屋根付きのバス停の傍に、大きな木がたっており、その下が芝生になっているベストポジションを見つけ、テントを張ろうと、準備を始めたのだが・・・近所の家で飼われていると思われる犬が、しきりに吼え始めた。ちょっと待っていればなきやむかな、と思っていたのだが、なきやむ気配がまったくない。不審者に気付いたら吼え続けろってか。いやいや、よくしつけられてますな。

 しょうがないので、もうちょっと前に進むことに。しかし、民家の付近以外は木が生えていないんですよぉ。かといって、民家付近の木の下で・・・と思うと、絶対犬がほえてくるし。ここは、雨が降ったら降った時だと覚悟を決め、何もない草むらにテントを張ることにした。昨日とは違い、道路わきの奥が牧場になっており、草地はいくらでもある。

 自転車を止め、後輪をチェックすると、さらに2本スポークス折れ。計3本。これ以上折れると、修理せずに走るとヤバイ。リアキャリアは、なんとか紐固定でがんばってくれている。今日一日へんなことにはならずにすんだ。ふ~、なんか辛いなぁ。普段、一人で走っていてもあんまり孤独感って感じないんだけど、昨日、今日の走りは、結構孤独感を感じちゃって、寂しくなっちゃったりして。ブラジル、人が居る場ばかりで生活してきたから、その反動なのかなぁ・・・さて、テントを張り、荷物を中にいれ、くつろぐ準備をしていたら、外の牧場から、牛の鳴き声が聞こえてきた。一匹二匹くらいの鳴き声なら気にならないところなのだが、なんだかものすごい数の鳴き声が聞こえてきたのだ。テントの小窓から牧場の方を覗いてみると・・・30頭くらいの牛が、みんなこちらを見ているではないですか。ん?キミ達は寂しさを感じているオイラのことを慰めてくれているのかな?