Tenho calor
辛い走りの予感的中

2010.06.08 / Brasil (Rio Grande~Lagoa Mirimのほとり) 本日自転車112km走行 : Total 19177km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→パン / 宿→テント泊

(English)
 I had a lot of trouble of bicycle.



(Español)
 Tenía muchas dificultades de bicicleta.



(Português)
 Eu tive muita dificuldade de bicicleta.
 さて、いよいよブラジル最後の走りだ。国境の町Chuiまで230kmを3日かけて走る予定。で、ここRio GrandeからChuiまでの道なのですが・・・地図を見ると、湖に挟まれたひたすらまっすぐな道。そして、この間、大きな町はまったくなさげ。おそらくこの間、宿は期待できないだろうから、テント泊覚悟。自転車の状態が状態だけに、町がない道を3日も走るということに、大きな不安を抱く。あぁ、なんかテンションがあがらない・・・富永マップに<このルート眺めよい>と書かれていることだけが、気分を上げる情報で。

 とりあえず、そんな道を走るので、食料と水だけはガッツリ積む。朝7時。まだまだ薄暗いRio Grandeの町を自転車に乗って出発。それにしても、寒い。もう、完全に冬ですなぁ・・・朝はいつまでも毛布布団にくるまっていたいところを、気合入れて抜け出さないと外へ出られなくなってきた今日この頃です。

 一旦392号線に乗り、しばらく走った後、471号線との交差するところで、471号線に乗り換え。ここからは、ひたすら471号線を南に下ることになる。471号線に入った途端、車の通りが極端に減った。たま~に、後ろから車が追い越す程度。最初は、交通量が減って、走りやすくなった!なんて思っていたのですが、ところがどっこい。道が直線で、道路がすいていると、運転手ってのは、メッチャとばすんですな。ものすごい勢いで、後ろから迫ってきて、追い抜いていく。これ、乗用車程度の車だったらいいんですけど、トラックが、ヤバイ。猛スピードのトラックって、ものすごい巻き込み風を放ちながら走っているんですよ。追い抜かれる瞬間、路肩の端にいないと、自転車が巻き込み風にもっていかれそうになるんです。あぁ、怖い。

 そして、ひたすら何もない一本道。さえぎるものがないためか、逆風となる冷たい南風がピュ~ピュ~ふいてくる。あぁ、追い風だったらいいのにぃ・・・

 そして、心配していた通り、後輪のスポークスがギシギシいいはじめた。あぁ、なんか偏った加重がかかっちゃっているみたいだなぁ・・・今日も折れてしまうのだろうか、と気分が落ちる。

 さてさて、道の周囲は、途中から大湿原地帯になってきた。水鳥たちが飛び、小動物たちもたくさん見かける。行かなかったパンタナールってこんな感じなのだろうか?弓場で捜索隊を出しても見られなかったカピパラが、ここでは、見放題。湿原の中にチョコンと腰かけ、妙な鳴き声を発している。この辺のカピパラはあまり警戒心がないのだろうか?きっと道路にも無防備に出てしまったんでしょう、車に轢かれてしまったかわいそうなカピパラくんも何匹か見かけたのであった。それにしても、この自然を目の前にして、デジカメのズームが壊れているのが、痛い。標準で、すばらしい編隊で飛んでいる鳥を撮っても、小さすぎて迫力がない・・・

 そんな感じで、富永マップに書かれていたとおり、確かに眺めは抜群の道でした。が・・・オイラ的には、やっぱり気分は落ち気味。途中、ガソリンスタンドすらなく、食べ物も手持ちのもので済ませるしかなかったのが、ちょっと辛いし、そして、なんといっても、ギシギシいう後輪が、精神的プレッシャーとなり、走りを全然楽しめない。

 そして、最近、意地悪な神様は、そんなオイラの気分を更に落ち込ませるべく、次の試練を用意していたんですなぁ。17時となり、夕日が沈みかけてきたので、適当なところでテントを張ろうと、自転車を降りた。そして、音が気になっていた後輪をみてみたところ、案の定、1本、スポークスが折れている。しかも、ギア側。これは、次の自転車屋がある町までいかないと直せない。はぁ、この先大丈夫かなぁと思っていると、なんか、後部荷物のバランスが変なことに気付いた。あれぇ、と思ってリアキャリアを見てみると・・・なんと、リアキャリアを取り付けている部分のネジが、カッポリと折れちゃっているじゃないですか!以前、知らないうちに外れちゃってたことはあったこのネジ、あの後、しっかりとネジを締めこんでおいたら・・・今度は折れるとは!折れるって、外れちゃっているより厄介だよぉ(涙)

 自転車部のネジ穴の部分には折れたネジがすっぽりと収まってしまっている。かろうじて、裏側にネジの頭がちょっこり見えている。このネジの頭をつかんで、回していけばスッポリ収まっているネジが取れるかも・・・ペンチがないので、ニッパーでネジの頭をつかみ、回してみたのだが・・・若干回るものの、空回り。おぉぉ、なんてこった~取れないし・・・明日はどうやって走ればいいんだ・・・この状態で、重い荷物を装着して走ったら、確実にリアキャリアのフレームは変な風に曲がってしまうに違いない・・・そんなこんなで悩みながら、なす術もなく呆然と作業をしていたら、周囲はすっかり暗くなってきた。テントを張る場所を探さなきゃなんないのに・・・

 道の周囲は、草むら地帯を経た外側は湿地帯。いつもなら、道の外側に行って張るのだが、湿地帯にはテントは張れない・・・かろうじて張れそうなのは、道のすぐ脇、ほぼ路肩みたいな場所の草むら地帯しかない。いくら車の通りが少ないとはいえ、道路わきに張るのは無謀だろうと思ったのですが、もう、適当な場所を探している心の余裕がなく、道路わきに、テントを張ることにしたのです。ここ、もし車が脇道によれたら、巻き込まれるかもしれない、デンジャラスゾーン。何事も起きませんように、と神様に祈り、早々とテント内へ。

 疲れから、横になったらすぐ寝てしまったのですが・・・たまに道路を通る車の轟音と巻き込み風にテントが揺らされ、何度も目覚めさせられるハメに。あぁ、なんか、ウマくまわってないなぁ・・・