Isla de Pascua
イースター島初日:ついに憧れの島に

2010.08.31 / Chile (Santiago~Isla de Pascua) 本日 自転車17km走行 : Total 21632km走行
天気:曇のち晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→機内食 昼飯→パン 夕飯→ラーメンリゾット / 宿→Camping Mihinoa(5000ペソ)

(English)
 Today I arrived at Easter Island.



(Español)
 Hoy llegué a Isla de Pascua.
 朝5時。まだ真っ暗な中、起床。準備をして5時半過ぎに宿を出発。イースター島行きのフライトが朝の8時20分発のため、朝一の空港行きのバスに乗らねばならず、こんなにも早起きなんです。いやぁ、昨日の夜、遠足前の子供のように、興奮して眠れなくなっちゃって。朝寝坊しちゃわないかと、ヒヤヒヤしていたのですが、無事、朝一のバスに乗車。

 40分ほどで空港に着き、荷物を預ける。今回の預け荷物は、自転車と食料を詰め込んだ輪行袋と、テント、寝袋、衣類などを詰め込んであるスポーツバッグ。自転車が15kgくらいで、バックが7kgくらいで、まぁトータル20kgぐらいだろうと思っていたら・・・なんと、30kgオーバー。むむむ?何がこんなに重いのだ?オイラの目分量、重さに関しては結構適当みたいです。

 チェックインチケットには、預け荷物は23kgまでと書かれていたので、「これは運べません、減らしてください」と言われるのを覚悟したんですが・・・「あ、これ、自転車ですね。大丈夫ですよ」と受付のオネエサン。荷物を減らす必要もなく、追加料金を取られることもなく、飛行機にのれるようです。ほっ。

 BD-1と一緒に飛行機に乗るのは、キューバ以来となる。手荒く扱われないように「Fragileでお願いします」と言ったのだが、「Fragile」が通じず。スペイン語で「Cuidade」と言えばよかったのか、と後から気付く。

 まぁ、とにかく飛行機は離陸。サンチアゴから3800km離れた、太平洋のど真ん中にあるイースター島へは、5時間ちょいのフライト。寝不足だったので、飛行機内では寝て過ごそうと思っていたのですが、映画リストを見ていたら・・・見たい映画がズラリ。ということで、機内ではずっと映画を見てしまい、結局寝られず。だって、ずっと見たいと思っていた<ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ>とかあるんですもん。しかもオンデマンド形式で、自分が見たいときに再生できるという素晴らしいシステム。で、ブエナビスタ、いい映画でしたねぇ。キューバの街並みと、名曲チャンチャン。あぁ、もう、これだけで、涙が流せます。それにしても、出演しているオジちゃん、オバちゃんが・・・なんてかっこいいんでしょ。こういう年のとり方をしたいですなぁ。

 と、機内の時間はあっという間に過ぎ、飛行機は着陸準備に。そして、前方に・・・見えてきました、イースター島。左側の窓側席からはバッチリその姿が拝めました。

 無事着陸し、小さな空港に降り立つ。いやぁ、足がイースター島に着いた瞬間、テンションあがりまくり。まさかねぇ、自分がイースター島に来る人間になるとは思ってもみなかったですから。ある意味、夢の存在であったイースター島に降り立った自分がなんだか信じられなくて。

 で、バゲージクレイムで預けた荷物を受け取る。自転車は無事っぽいのですが・・・輪行袋の絞め調整ベルトが破損。まぁ、このベルトはそんなに使ってないから、問題ないっちゃないんで、いいんですけど。さて、荷物待ちロビーの脇に、宿の客引きのカウンターがありまして。オイラは、ミヒノアというキャンプサイトでテントをはらせてもらおうと思っていたので、ミヒノアカウンターへ。テント貸し出しで5500ペソというのに、テント持込で5000ペソとのこと。えぇ~4000ペソくらいで泊まれるのを期待していたのに。この値段の差だったら、テント寝袋は持ってこず、全部借りちゃうことにして、代わりに食料を詰め込んでくればよかったかも。

 まぁ、とにかく、一泊5000ペソということで了承。と、ここで、日本人の大学生、サトルくんと、韓国人の旅人ソンハちゃんに出会う。彼らもミヒノアに泊まるというので、一緒に送迎車に乗り込む。

 車で5分ほどでミヒノアに到着。太平洋が一望できる絶景場所。「どこでもテントをはっていいわよ」と言われ、一番、海に近い場所に陣取るオイラ。もちろん、テントの出入り口は海側を向けてセッティング。

 キッチン、シャワー、トイレはキレイで使いやすそう。特にキッチンは広くて設備も充実してて、すごくいい感じ。そして、ネットもWiFiが飛んでいまして。使用料5000ペソを支払えば、滞在中ずっと使えるとのこと。回線は細いので、若干イライラしながらの使用になるのですが、日記、ブログのアップ&メールチェックくらいならまったく問題なし。

 さて、到着日は、ゆっくりしていようと思い、とりあえず、町に出て情報収集、とツーリストインフォメーションに行ったのですが・・・そこで、「今日はとても天気がいいから、オロンゴに行くことをお勧めするわ」と、インフォメーションのオバちゃんに強く勧められる。「今日は、光がパーフェクトよ。こんな日はなかなかないわ」とまで言われちゃったら・・・行くしかないでしょ。ゆっくりするのは止めにして、自転車を準備して、いざ、オロンゴへ。

 オロンゴとは・・・かつて、聖域とされていたと言われている場所で、ここから、太平洋を望む断崖絶壁の下に、3つの小島を見ることができる。この小島の中で一番大きなモトゥ・ヌイに泳いで渡り、グンカンドリの卵を取ってくるという宗教行事が行われていたらしい。持ち帰った卵を受け取った者は<鳥人>と呼ばれ、以降1年間、全島を治める権利を与えられたというのですが・・・いやぁ、ここオロンゴは、ホント断崖絶壁の場所にあるのですよ。ここからどうやって、海に飛び込んだのか?まぁ、飛び込めたとしても、取ってきた卵を抱いて、どうやって、ここまで戻ってこれるのか?一人じゃムリですね。仲間がロープかなにかで引き上げてくれないと・・・

 そんなオロンゴまでの道なんですが、未舗装道路で、上り坂。行きはかなりやっかいです。途中、何度か押しながら上っていると、いつの間にか、ラノ・カウという火山の山頂に辿り着きます。そこには、<ミラドール>という看板がありますので、看板の指す方向に行ってみると・・・ラノ・カウのカルデラ湖(火山口に出来た湖)が一望できる、絶景ポイントに辿りつきます。いや、ここ、ホント、思わず息を呑んでしまうほど、美しい風景が広がっているんです。カルデラ湖って、こんなにも美しいものだったんですねぇ・・・

 で、そのカルデラ湖を左手に見ながら、さらに進むと、オロンゴの入り口に辿り着くんです。で、オロンゴに入ろうとすると・・・請求されるんですよ、60ドル。公園拝観料が60ドルですよ。マチュピチュより高い!まぁ、ガラパゴスの入島税に比べたら安いんですけど・・・この拝観料、ちょっと前まではもっと安かったらしいんですよぉ。最近値上げされちゃったみたい・・・ちなみに、この60ドル、一応イースター島に来て、島のものを見るなら払ってくださいよ、という入島税みたいな位置づけらしいのですが、実際、払ったことをチェックされるのは、ここオロンゴと、モアイの切り出し場であるラノ・ララクの二箇所だけ。他のモアイたちを見る分にはノーチェックなんです・・・といっても、見ておくべき2大ポイントでチェックされちゃうワケですから・・・払わないワケにもいかないのです。

 チケットを購入して入ったオロンゴ。ここは、祭事場跡といった遺跡もあるんですが、なんといっても、海の眺めが素晴らしすぎる。ツーリストインフォのオバちゃんが言ったように、今日は最高の光が当たっていると思われ、とにかく、青い空と青い海がホンットキレイ。海好きには、タマラン風景が目の前に広がっているのですよ。あぁ、こんなにキレイな海を目の前にしちゃうと、潜りたくなっちゃうなぁ・・・イースター島でダイビング、やってみようかなぁ・・・

 しばらくの間、この絶景を見て過ごした後、そろそろ日が夕刻の陽になってきたので、引き返すことに。一旦宿へ戻った後、再び自転車に乗って向かったのは、夕日が最高に美しいという、タハイ遺跡。町の外れにあるタハイ遺跡、走っていると・・・見えてきました、モアイたちが!ここ、タハイ遺跡には、5体のモアイが並ぶアフ・バイウリと、1体のモアイが立つアフ・タハイ、そして、眼がはめ込まれた(眼はイミテーションらしい)1体のモアイが立つアフ・コテリクという3つの祭壇がありまして。ちなみに、アフというのは、祭壇を意味していて、モアイが並べられている土台の部分にあたります。で、このアフ、モアイ自体よりずっと神聖なものらしく、人が上ることも許されていないのです。で、モアイはこのアフの上にあるので・・・モアイに近づけないんですよ、実は。接近してドアップのモアイ顔を写真に撮りたいと思っても、近づけないので撮れない。しかもオイラのスチルカメラは現在ズーム機能が使えない。

 まぁ、そんな状況ですが、離れて見ても十分。とにかく、夕日をバックにしたモアイたちは素敵すぎるほど素敵な立ち姿だったのでした。