Todo Moai
イースター島2日目:モアイだらけ

2010.09.01 / Chile (Isla de Pascua) 本日 自転車45km走行 : Total 21677km走行
天気:曇時々雨のち晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→焼き魚定食 / 宿→Camping Mihinoa(5000ペソ)

(English)
 Today I run by bicycle to see Moai.



(Español)
 Hoy propongo a bicicleta para ver Moai.
 朝、テント内がうっすらと明るくなって目覚める。しまった、日の出を見ようと思っていたのに・・・テントを出ると、すでに太陽は空の上。まぁいい、先はまだ長いさ。

 今日はまず、昨日、昼に行ったら閉まっていた市場へ。8時半過ぎに行き、魚を一匹購入。ビーニャで食べたレイネッタに似た魚。5000ペソ/kgは高い。小さいのを選んで一匹2000ペソだもん。これが噂に聞くイースター島価格か。魚貝は安いと思ったのに、そうでもないんだなぁ。ちなみに、チュレッタ(骨付き豚肉)は3400ペソ/kgくらい。魚より豚肉の方が安いじゃないすか・・・

 帰りに道で露店を広げていた野菜売りのオバちゃんから、バナナを一房1000ペソで購入。宿に戻って、魚の内臓をとりだしていると、オイラのバナナを見た、宿の宿泊客ダルフィンが、「パパイヤ好きか?」と聞いてきた。「もちろん!」と答えると、「キミのそのバナナと、僕のパパイヤを交換しないか?」との提案。バナナ一個と交換で、結構な量のパパイヤをいただいちゃいました。え、こんなにもらっちゃっていいんですか?ダルフィン、ありがと~。

 ということで、ハム&チーズサンドと、果物(パパイヤ&バナナ)で朝食を済ませ、今日はイースター島の南海岸あたりにあるアフ&モアイを見て、イースター島で最も重要な場所と言われている、ラノ・ララクというモアイの切り出し場へ行くことに。

 海岸沿いの道をひた走る。途中、岩がゴツゴツ転がっている場所があり、タダの荒地かと思いきや、これが、アフの跡だったりするから、油断できない。キョロキョロと周囲を見渡しながら、それっぽい場所を見つけては、脇道に入り、遺跡鑑賞。

 正直、アフだけの跡地って見に行ってもあんまり面白くない。神聖なる場所っていいますけど・・・現代人のオイラとしては、モアイ的なシンボルがないと・・・ありがたみを感じないんです、ハイ。

 で、いくつもある跡地の中で、ハンガ・テエと、アカハンガというアフが、興味深かった。この二つのアフには、倒されたモアイが転がっていまして。いや、転がっているというか、うつ伏せに寝かされているというか。オイラ的には、このうつ伏せ状態のモアイに痺れてしまいまして。なんか、とても悲哀に満ちたこのポーズ。立っているモアイより、なんかリアリティを感じるんですよねぇ。そして、走り続けていたら、アフがない場所に、一体だけうつ伏せに倒れたモアイを発見。いやぁ、なんか心打たれました、この姿に。しばらくたたずんじゃいましたもん、彼の脇で。

 そして、道の途中でグァバの木を発見・・・が、まだ実が小さすぎる。そうかぁ、季節じゃないか今は・・・自転車で走りながら、グァバをもぎって食べることを期待していたので、ちょいと残念。

 そんなこんなで、寄り道ばかりしていたら、時刻はすでに15時前。ようやくお目当てのラノ・ララク、モアイの石切り場へと到着。遠くから見ると、山からモアイがひょっこり顔をだしている。期待度が高まり、入り口を入ると・・・いやぁ、モアイがいっぱい。あぁ、ここが、オイラがイメージしていたイースター島の風景です。緑の芝からにょっきり生えるようにそびえるモアイ像。うきょ~、この風景を目の前にしてテンションのボルテージは最高潮。もう、どう言葉を並べても、ここを訪れた時の気分は表現できないです。言葉はいつも、想いに足りない。

 なんといっても、感激したのが、制作途中のモアイ。石切り場に切り出す途中のまま、寝転がっているモアイの姿。こうやって作っていたのか。そして、途中で投げ出されてしまった彼は、永遠にここに横たわることに・・・

 ラノ・ララクのトレッキングルートになっている場所は全て歩き回り、満足したところで、そういえば、ブログにお涼さんが、カルデラ湖の近くに微笑むモアイがあるって言っていたのを思い出したのですが・・・カルデラ湖ってどこだ?カルデラ湖に通じる道なんてないぞ・・・と思いながら、道を引き返していたら、入り口からちょっと入ったところに、反対側にのびる道が一本あるのを発見。この道なのかな?と思いながら進むと・・・ビンゴ!目の前にはカルデラ湖が。そして、表の石切り場からちょうど反対側に当たる火山口の脇に、これまた何体ものモアイが、生えていたり、転がっていたりするのですよ。興奮再び。またテンションがあがりまくりデス。

 で、このモアイたちの中に、微笑んでいるヤツがいるのかぁと、一体一体、表情を見て回る。と、ありました、かすかに口元がゆるんでいるヤツが。最初見たとき、ん、気のせいで笑っているように見えるのかな?と思いきや、他のやつと比べると、確かに笑っている。おお、これだこれだ、と写真をパチリ。

大満足のラノ・ララクを後にして、トンガリキというアフに向かう。ここには15体のモアイがズラリと並んでいる場所でして。BD-1を連れて来たという記念撮影をするには、ここで、と思っていたんです。本当は自転車乗り入れ禁止の場所なのですが、写真撮影だけということで、持ち込む。一応、近くにいた現地の人に、「写真だけだからいいか?」と確認して・・・ね。イースター島、各遺跡ポイントに、特に監視員とかはいないんですが、ツアーを率いる現地の人とかが、チェックしているんですよ。変なことをしようとしていると、ちゃんと注意してくれる。

 で、15体のモアイをバックに、BD-1と一緒に記念撮影。いやぁ、ホント、コイツをつれてきてよかった。イースター島サイクリング最高!