Salmón
鮭づくし

2010.09.17 / Chile (Viña del Mar) 本日 自転車0km走行 : Total 21829km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ご飯&味噌汁+焼タラコ(自炊) 昼飯→鮭&炙り鮭寿司(自炊) 夕飯→鮭づくし(自炊) / 宿→汐見荘

(English)
 We bought a whole salmon.



(Español)
 Compramos un salmón.
 昨日、新たに、チハルちゃんという旅人が汐見荘にやってきまして。今日は、ゴウスケ君とチハルちゃんと3人で朝の魚市場へ。ただ、ゴウスケ君が今日、チリ北部へと旅立ってしまうので、最初で最後の3人での魚市場。

 連休前ということもあり、賑わっている魚市場。オイラたちも、連休用にガッツリ仕入れるぞっと、気合をいれるために、まず腹ごしらえ。いつもなら、土日しか出ていない、揚げエンパナーダのおばあちゃんの屋台に行って、マリスコスの揚げエンパナーダを購入。激ウマ。オイラ的には、その辺でオジちゃんが売り歩く焼エンパナーダより、このオバちゃんが揚げるエンパナーダが好き。

 さて、まずは、メルルーサを買おうと、水揚げしたばかりの船のおじちゃんに交渉。すると・・・普段は2匹500ペソで売っているのに、今日は2匹2000ペソとのこと。えぇぇ~、なんですか、そのお祭り価格設定は!?別の船のおじちゃんと交渉したところ、答えは同じく2匹で2000ペソ。う~む、カルテル結ばれているんだな、これは。4倍の値段設定では買うのはあまりにもバカらしい。まぁ、昨日買ったのが二匹残っていて、冷蔵庫に入っているからいいか、とメルルーサ購入は止めに。

 アルメハも2kg購入したのだが、いつもより若干高めの値段設定。いつもなら2kgで1000ペソなのに、今日は1200ペソ。どこもお祭り価格か・・・

 そして、連休中にアナゴ寿司を再びと、コングレオを一匹購入。さらに、メルルーサの代わりにレイネッタを2匹購入。まぁ、こんなもんかな・・・と思っていたところに、さばかれていないサーモンを丸々一匹発見。4000ペソ/kgと値段もまぁまぁ。一人だと食べきれない一匹でも、3人でシェアすれば、全然いける。結局3kg弱あったこのサーモン、ちょいとまけてもらって、一匹11,000ペソで購入。

 宿に戻って、早速サーモンのさばきを開始。もう大体魚の構造は分かってきましたので、いつもの手順で。まず腹に切り込みを入れ、内臓を取り出す・・・と、見たこともない、ピンク色のドロッとした物体が・・・どうやら、脂のようです。内臓にびっしり脂肪分がくっついてます。どんだけ肥満体質やねん、コイツ。う~む、日本にいた頃のデブデブのオイラの腹をかっさばいたら、出てくる脂肪分はこんなもんじゃなかったんだろうなぁ・・・なんて思いながら、脂肪まみれの内臓をまるまる、器にうつす。残念ながら、こいつはオスのようで、イクラは入っておらず。う~ん、代わりについていた白子でなんかおつまみ料理をつくってみるか。で、その後、骨にそって、3枚におろす。と、ちょうど腹の部分から包丁をいれていくと、背骨のところに黒い内臓系の部分がありまして。いらない腸だろうと思って、切りながら洗い流しちゃったんですが・・・後で調べたら、血合いという部分で、昆布醤油に漬け込んで食べると、ご飯がいくらでも進むという珍味食材だったということが分かり・・・残念なことをしてしまいました。無知は罪だな。

 身の部分はきれいにさばけ、大きめの器に2つの切り身をド~ン。いやぁ、この重量感。なかなか圧巻です。そして、きれいなサーモンピンク。端っこをちょいとつまんで、そのまま食べる・・・う、ウマイ。ああ、もう、このままでいくらでも食べれちゃいそう。

 一番ウマイ、かっさばいた後の今、とにかく、刺身にして食べることに。切り身をチハルちゃんにお任せして、オイラは、おろした後の頭と骨を使って、アラ煮を作る準備。頭と骨を煮て、葱をぶちこむ。まぁ、これだけでも十分ウマイのだが、ここは贅沢に、味噌をいれ、味噌味に。

 おろしたばかりのサーモンの刺身と、白飯と、味噌味のアラ煮。刺身は、ちょっとおろしショウガを加えたキッコーマンの醤油につけて食べる。こりゃもう、文句なくウマイ。脂のたっぷりのった部分のとろけるような口当たりにうっとり。はぁぁ・・・

 そして、寿司職人第三弾として、サーモンの握りに挑戦。いつものように<すしのこ>をつかって寿司飯をつくる。冷ました寿司飯を握り、おろしショウガを少々ぬって、刺身用に切ったサーモンを乗せて出来上がり。醤油につけて、パクリ・・・はぁぁ、これまた絶品です。炙りが好きなオイラ、カンカンに熱したフライパンに切り身を乗せ、表面だけ焼き色をつけたサーモンを切り分け、炙りサーモンの握り寿司も作成。こいつも・・・激ウマ。焼いた分からかもしだされるほのかな香ばしさがたまらない。

 いやぁ、大満足の昼飯。そして、夕刻、旅立ってしまうゴウスケ君を見送り、夕飯の準備。夕飯も当然、サーモン料理です。昼飯後、サーモンの内臓を使った料理のレシピをネットで調べたオイラ、白子と、どんびこ(心臓)を使った料理を作ってみることにしたのでした。脂肪まみれの内臓から、白子とどんびこを取り出す。まとわりついている脂肪をはがし、どんびこは網を使って塩焼きに、白子は、ニンニクとバターと一緒に炒めてみるか、と。

 ご飯を炊き、昼の残りのアラ煮と一緒に、炙り鮭と、どんびこの塩焼きと、白子のニンニクバター炒めが本日の夕食。これ以上はないというほどの、贅沢鮭づくしな食卓。ホホホ、美味すぎました、今晩の夕食は。そして、いい素材は、シンプルなままいただくのが一番、ということに改めて気付かされます、ハイ。

 いやぁ、ネットで調べていろいろ分かってきたんですけど、鮭ってホント全て食べれるんですな。っていうか、すべての部位をあますところなく、きちんと料理にして美味しくいただく日本の鮭料理がすばらしい。そういえば、山岸さんが「チリ人は、魚は、身だけ食べて、バンバン棄てちゃうんだよね。今にバチがあたるよ」と言っていて・・・オイラも、日本人らしく、あますところなく、いただいてみましたんで・・・バチはあたりませんよね、きっと。