(English)
Today we ate king club. How delicious it was!
(Español)
Hoy comimos el club del rey. ¡Cómo delicioso era!
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カニ食べたいなぁ・・・
それは、昨日の夜、上野山荘に到着したジュンイチロウくんの一言から始まった。カニは、カニピザを食べて満足した気になっていたオイラ、そんなに乗り気じゃなかったんですが、なんとなく、今晩、カニでシェア飯しましょう、という流れに乗ることに。
「情報ノートに書かれている魚屋に行って、カニを買ってこよう」「売ってるかなぁ」「高いんじゃね?」と盛り上がりつつあった中、管理人のルミさんから「冷凍でよければ、一杯あるから、提供するわよ」と、素敵すぎる提案が。ありがたくいただくことにしました。確実にカニをゲット。今晩カニ料理決定です。
さて、いつものように、17時にセントロのツーリストインフォに集合して、みんなで買出し。早速魚屋に向かったんですが・・・町中にある二軒の魚屋はどちらも、セントージャ(カニ)は、今、ない、と。いつなら買える?と聞いたところ「マニュアナ(明日)」という返事。まぁ、ラテンな人たちが言う明日、という返事は、あしたのことではない。そのうちね、というニュアンスで理解しておくのが適当。
一瞬、明日まで待つか?という案もあったのですが、マニュアナって返事は、そういうことだし、なによりも、もはや、すっかり今晩は、カニ料理って気分だったし。ま、ルミさんからいただいたカニがあるあるんで、計画通り、今晩はカニで行くことに。
ただ、5人で食べるシェア飯、カニ一杯だけではおそらく足りない。ということで、合わせものとして、魚介で鍋をつくることにした。魚屋でサーモンと海老を購入。スーパーで鶏肉と野菜を買い込み、買い物終了。本日の食材費トータルで90ペソ。一人当たり18ペソ、350円強ってところだ。安い。
宿に戻って、調理開始。ジュンイチロウくんが鍋を仕切る。オイラはカニ当番。ユウタくんとチエちゃんが野菜を切り、コウジさんがサーモンを切る。見事な連携プレー。
さて、鍋ですが・・・最初は、サーモンと海老と鶏肉で出汁をとるシンプル鍋のつもりだったのですが、冷蔵庫を覗くと、あまりものの牛乳、そして、共用のバターがある。さらに、オイラがサンチアゴで買ってきておいた味噌が、ちょいとあまっていたんで・・・石狩鍋風にすることに。牛乳とバターで作ったベースに、鶏肉と海老を投入し、ニンジン、葱を入れた後、サーモン、味噌を入れ、塩コショウで味を調え、火を止める直前に、最後に白菜代わりのレタスを投入。
んでもって、カニ。綾子おばあちゃんが好きだったというカニ。ここ上野山荘には、カニをまるまる調理する道具が、揃ってまして。ルミさんが使っている管理人部屋に置いてある、カニを茹でる用のでっかいタライみたいな鍋に水を浸し、専用のでっかいコンロで、水を沸騰させる。沸騰した湯に、カニを投入。あとは、40分ほど、ひたすら茹でるだけ。ちなみに、食べるときに、カニの殻を切るハサミもある。しかもちゃんと人数分。
石狩鍋と茹でガニ。超美味そうな匂いが上野山荘を包む。鍋が出来上がり、カニも真っ赤に茹で上がった。いやぁ、食べれればいいや、程度の興味しかないはずなのに、丸ごと茹で上がったカニを見ると、なぜか、テンションがあがる。
いただきます。
鍋が美味い。これは絶品。濃厚でクリーミーなスープがたまらない。で、続いて、カニの足を一本切り、いただく。硬い殻にハサミをいれて、中のカニ肉をむき出しにする。そのカニ肉をパクリと一口でかぶりつくと・・・
うひょー、何だ、この味!!!
オイラの中にあった<カニ>の概念をすべてひっくりかえす、ウマさ。これが<カニ>だとすると、今までカニと思って食べていたものは、カニじゃない。カニってこんなにも、美味しいものだったんだ・・・
いやぁ、ホントおいしい。この旅で食べた食べ物で一番美味い・・・かも。う~ん、ペルーのトルヒーヨの豚足も絶品だったけど、これは、また格別。コウジさんなんて、このカニを南米旅のナンバーワンにしてました。食べ物ランキングってわけじゃなく、すべてのイベントを含めた総合一位だそうで。まぁ、ともかく、この味は、皆が大絶賛。うん、無言の食卓がそれを証明している。カニにかぶりつくのに一所懸命で、誰もしゃべらない。なるほど、カニを食べるときに黙るというのは、こういう現象なのか・・・誰も声を発しないんだが、テンションが異様に高い不思議な空間。
肉料理って、めっちゃ美味しいものでも、満腹になると、なんか、テンション落ちるんですよ。でも、魚料理って、満腹になっても、テンションが落ちない。しばらく、美味しいものを食ったという幸福感が持続される。鍋が若干残るくらいで満腹感を迎えたオイラたち5人、食後は、皆、幸せオーラ、出しまくり。
はぁぁ・・・今回、ジュンイチロウくんの<カニ食べたい>発言がなかったら、こんな美味いものをスルーするところだった。自分だけの感覚、視野に頼ってたんでは、狭い世界しか見れないんだなぁ、と殻に残ったカニ肉をつつき食べながら、想いにふけるオイラなのであった。
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