The most west southern point?
喜望峰が最西南端だったのね

2011.4.27 / SouthAfrica(CapeTown~SimonsTown) 本日 自転車88km走行 : Total 26112km走行
天気:晴時々雨 パンク:1 ネット:1
朝飯→ダチョウのステーキ 昼飯→パン 夕飯→ラーメンリゾット / 宿→Boutique Backpackers(140ランド)

(English)
 I mistaked today...



(Español)
 Equivoco hoy...
 さぁ、いよいよ走り始めるぞ、アフリカ!!!

 気合からか、はたまた不安心からか、朝、目覚ましのiPodがなる前に目が覚めた。暗い中、キッチンで昨日の残りのダチョウ肉ステーキを焼き、朝からパワー飯をガッツリ食べる。

 そして、徐々に明るくなってきた宿の中庭で、ファニーバニーに荷物を装着。いやぁ、荷物、減らしたつもりなんですけどねぇ・・・重い。パタゴニア旅の時より1.2倍くらい重量が増している感じ。いや、これは気のせいではなく、ブエノスの上野山荘別館に置かせてもらっていた荷物が加わったから・・・多分、事実。あ~、本当は、パタゴニア旅の荷物よりちょい軽いくらいが、ベストなんだけどなぁ。こうも荷物が重いと、ファニーバニーに負担がかかりすぎるっていうのもあるんだけど、なんか、オイラの心理的に、負担になる気がする。

 まぁ、ともかく、お世話になった宿のお兄ちゃんにサヨナラの挨拶をし、ヨロヨロしながら、自転車をこぎ始める。

 さて、まず目指すは、ケープ半島の先っちょ。コース的には、オイラは南アを東方面に進むので、ケープ半島は、超寄り道コースとなるのですが・・・せっかくだから、端から始めたいでしょ。アフリカ大陸の最西南端ポイントがあるケープ半島の先っちょに行ってから、アフリカ旅のスタートにしたいな、と思ったわけなのですよ。

 都会なケープタウン、車の通りが多くて、街脱出が面倒かな、と思ったのですが、朝早いからか、はたまた休日のためか、思ったより車の量も多くなく、比較的ストレスなく、道を走れる。ん~、それにしても、左側通行が、なんかシックリ来ない。旅始めて、ずっと道の右側を走ってきたので・・・左側を走らなければならない南アの道に戸惑うオイラ。

 M4という道をひたすら走る。と、いきなり違和感が・・・パンクです。まだ、ケープタウンの街から出きっていないというのに・・・いきなりのパンク。どうやら、ガラスの破片が後輪タイヤに食い込んでしまい、中のチューブに穴が開いてしまった模様。後輪タイヤ、パタゴニアを激走した時のタイヤ、そのまま使ってまして。表面の黒地のタイヤ部分が磨り減り、中の青い部分がみえちゃっている状態だったのですが、まぁ、もうちょっと走れるだろうと思ってそのままにしておいたのですが、やはりもう、無理なようで。薄くなってしまったタイヤは、ガラスの破片を遮る能力がもはや無い。しょうがないので、ここで、おニューのシュバルベタイヤを履かせることに。スペアのシュバルベタイヤはあと3本。果たして、アフリカ大陸、このスペア3本で走りきれるのか?

 そんなパンク修理の最中、なんと雨がポツポツ降り始めた。えぇ~、今日は一日晴れじゃなかったのぉ・・・問答無用で雨雲が広がり始めた空。いやぁ~ん、もっと早く降り始めてくれたら、出発延期したのにぃ・・・

 とりあえず、パンク修理を終え、走り始めたオイラ。しばらくしたら、雨は止んできた。ふぃ~よかった。そうこうしているうちに、いつの間にやら、ケープ半島に突入したようで、目の前に海岸線が見えてきた。Muizenberg、Fish Hoek、Simon's Townと、賑やかな海岸町を通り過ぎていく。と、サイモンズ・タウンを抜けたところで、ペンギン注意の看板が見えてきた。ん?ペンギン注意・・・おお、そういえば、サイモンズ・タウンを過ぎたところに、ペンギンのコロニーがあるというボルダーズ・ビーチがあるんだった。じゃぁ、ペンギンでも見ていくか、と思い、ビーチの方に行ってみたら・・・有料じゃないですか。ん~、ペンギン、ウシュアイアでたっぷり見ちゃったんで・・・お金を払ってまで見たい気になれず。そのまま引き返すオイラであった。

 さてさて、ここからは、ひたすらケープ半島をひた走り。そもそも、海岸道って、アップダウンが激しくて、チャリダー泣かせなんですけど、ここケープ半島も例外ではなく、アップダウンがキツイ。実は、今、ファニーバニーのギアが、実質5段くらいまでしか使えないのですよ。2段にした前ギアなんですが、純正の前ギアカバーをつけたままなんで、軽いほうのギアは使えない状態になってまして。なんですけど、後ろギアを軽いほうに持っていくと、チェーンが、前ギアの軽いほうに勝手に落ちるようになっていて・・・純正のカバーがあるため、チェーンが外れたままの状態で止められちゃうので、空回りしちゃうことになりまして。なので、急な上りの坂道も、5段のギアで上らなければならず・・・ってこりゃもう、こいでは上れません。降りて押しのぼり。

 ということで、相当時間がかかっちゃったのと、くたびれ果てて、ケープポイントに到着。いやぁ、しかし、ケープポイント、観光客があまりに多い。なんかねぇ、こんなに人がいる場所だと、ここからスタートという感慨も起きづらい。とりあえず来たんで、写真だけでも撮っておくか、っていうくらいの気分しか沸き起こらず。う~む、こんな気持ちにしかなれないんだったら、そして、ケープポイントから、ぐるっと回り道をしていかねばならない、喜望峰<ケープオブグッドホープ>には行かなくてもいいか、ここから一応喜望峰、眺められるし、なんて思って、喜望峰は見るだけで終了することに。

 いや、この時、オイラ、ケープポイントが最西南端の場所だと思っていたのですよ。ところが、宿で地球の歩き方を見てビックリ。最西南端は喜望峰の方だっていうじゃないですか。なんてこった・・・最西南端に行かずしてスタートすることになるとは・・・いやぁ、完全なる思い込みミス。よく知らないままいくと、こういうことが起こるんですよねぇ。いやはや、事前に正しい情報をしっかり頭に入れておくべきです、ハイ。でもまぁ、こんな、お間抜けも、オイラの旅っぽくていいじゃないか、と自分を慰めてみる。

 さて、あんまりテンションがあがらなかったケープポイント。荷物をフル装着した自転車を安心して置いておける場所もなかったので、展望台にも上らず。いやぁ、喜望峰も眺めるだけで終えちゃったし、疲れに来ただけなのか?なんか不完全燃焼だなぁ、ココ、なんて思いながら引き返していると、なぜか道路のど真ん中で車が止まって、プチ渋滞を引き起こしているではないですか。なんだろう、車トラブルですか?と思いながら近づいてみると、なんと、道端に、ヒヒの親子がたむろっているではないですか。車が止まっていたのは、このヒヒを眺めるためだったんです。車の中から遠目に眺めている皆さんを横目に、ヒヒの真横に接近して写真を撮りまくるオイラ。ホホホ、うらやましい状況でしょ、なんて優越感に浸りながら、その場を離れたところで・・・とある看板を発見した。<Baboons are dangerous wild animals. Keep doors locked and windows closed>って・・・Baboonsってヒヒのことでしょ・・・うぬぬ、あんなに接近して襲われなかったことがラッキーだったのかも。いやはや、野生動物を目の前にするとテンション上がって思わず接近したくなるんだけど・・・ちょっと注意しないといけないかもな。

 そんなことを思いながら、走っていた帰り道。相変わらずのアップダウン道に疲れ果て気味。そして、時刻は6時を回って、そろそろ日が落ちる時間。こりゃ、早めにサイモンズ・タウンに戻って、宿を探さなきゃ・・・って思っていたら、後ろから車のクラクションが聞こえてきた。振り向くと、一台の車が止まり、オイラに話しかけてきた。「あなた、ケープポイントで見たわよ。自転車で旅しているの?」と。話がはずみ、一緒に夕ご飯でもどう?という素敵なお誘いをいただいたのだが・・・今日は、もう、体力の限界で、宿に入ってすぐにでもベッドに横たわりたい気分のオイラは、「せっかくなんですが・・・」と丁重にお断り。いや、このお誘い、再開初日の今日じゃなければ、体と心に余裕があるはずなんで、喜んでお受けすると思うんですけど・・・今日ばかりは、無理でした。ホント、もったいないほどのお誘いだったんですけど。

 ということで、日が暮れる直前に到着したサイモンズ・タウンで、バックパッカー宿にチェックイン。ちょっと高かったけど、まぁいいか、とにかく今日はグッスリ休みたいんで・・・で、高いだけあって、いい宿でしたよ、ここ。なんといっても、キッチンに備え付けられていたフリーの香辛料の充実ぶりはスゴかった。おそらく、こんなにフリー香辛料を揃えている宿は他にないでしょう。