Fantastic Place, Graaff-Reinet
ここを一泊で去るのはもったいなくないですか?

2011.5.20 / SouthAfrica(Graaff-Reinet~Bloemfonteinへ) 本日 自転車43km走行 : Total 27274km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ハンバーガー / 宿→バス車中泊

(English)
 Today I run around Graaff-Reinet. This place is fantastic. I wanted to stay more but I bought bus ticket to nexe town.



(Español)
 Hoy corro alrededor de Graaff-Reinet . Este lugar es fantástico . Quise quedarme más pero compré el boleto del autobús al pueblo del nexe.
 惑わされるものがなければ、心は軽くなると昨日の日記には書いたが、ここ、グラーフライネには、マイクロライトという、エンジンつきのハングライダーで、空を自由に飛びながら、この辺の風景を見ることができるというアトラクションがある、と地球の歩き方に書かれてまして。いや、早速惑わされました。で、ツーリストインフォに行って、ドコに行ったらマイクロライトをやれるのかと聞いたところ、以前はあったんだけど、マイクロライトはもうやっていないとのこと。おぉ、なんてこった。地球の歩き方情報が古かったか。

 ん~、マイクロライトがないのなら、グラーフライネに長居する必要もなくなるなぁ。じゃぁ、もう今日、ブルームフォンテンにバスで行っちゃおう、と、ツーリストインフォでバスチケットを手配。しかし、ブルームフォンテン行きのバスは夜行便しかないようで、出発が22時になってしまった。

 う~ん、じゃぁ、22時までなにしていようか・・・そんな時には自転車。自転車で周辺をブラブラすることに。

 地図を見ていたら、ここ、近くに、動物保護地区があるらしい。ゲームビューイング・エリアという場所。地図だと、自転車でいけそうな道が書いてあったので、行ってみたんですが・・・やはり自転車では保護地区に入るのは無理とのこと。ここにはライオンはいないが、バッファローが、危険らしい。オイラとしては、ゼブラが見たいだけなんで、ちょっとこの周辺だけでも入るワケにはいかないですか?と食い下がったのだが、すぐ近くに水場があり、バッファローはそこにいるからダメだと。

 しょうがないとうなだれるオイラをかわいそうに思ったのか、「反対側にある国立公園なら、自転車で入れるぞ。動物は草食動物しかいないからな」と、係員のおじさんが教えてくれた。じゃぁ、ということで、訪れた<Camdeboo国立公園>。公園入り口で聞くと、ゼブラがいるよとのこと。そして、自転車での入場もOKとのこと。うひょー、チャリサファリでゼブラと遭遇したら、メッチャテンションあがるだろうなぁ、と思いながら、国立公園のゲートを自転車でまたぐ。

 そうそう、この<Camdeboo国立公園>、普通の人は、モニュメントバレーのように壮観な<荒廃の谷間>ってやつを見に来るらしいです。ここにわざわざ動物目的で来る人はあまりいない。そんな国立公園ですが、オイラとしては、その谷間は二の次。第一目的は、断然ゼブラ。

 谷間への道は舗装道路になっているのだが、動物が見れるゾーンは、脇道になっており、ここは未舗装道路だという。フル装備の自転車だと、厳しそうなので、荷物は、公園入り口のレセプションオフィスに置かせてもらって走り始めたのでした。

 公園内では早速サルに遭遇。そして、脇道の未舗装ゾーンに突入すると、道に、動物の足跡が・・・これは、期待できるんじゃないの?と胸を高ぶらせながら進むも・・・ゼブラどころか、まったく動物の気配がしない。やはりサファリは難しいなぁ・・・

 でも、チャリサファリはちょっとたのしい。この空間に動物たちがいるって思いながら走るのは、なんだか心がワクワクする。

 と、角のデカイ、シカっぽい動物に遭遇。しかも、結構近い。うひょ~、これは興奮しまっせ。そして、そのシカたち、群れで行動しているらしく、ウジャウジャ出てきた。えぇ~、こんなに見れちゃっていいの?ってオイラが戸惑うくらいズラリと並んでくれて。そして、自転車を止めて観察しているオイラの方をじっと見ている。オイラも動けず、シカたちも動かない。先に痺れを切らしたのはオイラでした。もうちょっと近づこうと、自転車のペダルをこいだ瞬間、シカたちは、一斉に走り去っていってしまったのでした。あぁ、もう見れないのかなぁ・・・って思っていたら、これまたシカの一種、スプリングボックに遭遇。おお、チャリサファリ、アドゥ以上の確率で動物たちに遭遇できちゃっているぞ。

 こんな感じで、動物が見える地帯をウロウロするも、だんだん暑くなってきた。そして、動物たちも見当たらなくなってきた。もう時刻は12時過ぎ、動物は暑いと動き回らないだろう、涼しくなったら、また動き始めるかもしれないから、夕方にまたこようと決め、それまでの時間、荒廃の谷間に行って時間をつぶすことに。

 動物ゾーンは、平坦な道だったのだが、荒涼の谷間へ続く道は、ひたすら登り坂。途中降りて押してたら、車に乗せろと、おじちゃんに声をかけてもらった。正直、そんなに谷間に対して思い入れもないことだし、諦めて戻ろうと思っていたところだったのだ。頂上まで連れていってもらえるなら、甘えない手はない。荷物を積んでいないファニーバニーだと、ヒッチハイクも楽。荷台にポンと乗せ、オイラもそのまま荷台にあがって、GO。

 峠越えは自分の足で登らないと思っていたののだが、今回のここは、期待している場所ではないため、ま、いいかと。とりあえず、見れるんだったらラッキーくらいだったから。

 そんな期待の薄さがよかったのか、行ってみたらビックリした、荒廃の谷間。

 モニュメントバレー以上ですよ、ココ。上から奇岩を眺められるというのがいいし、なんといっても、なにもないカルー丘陵の中に、この荒廃の谷間が見れるというシチュエーションが最高にいい。なんていうか、またまた地球の息吹を感じる場所でした。北米のグランドキャニオン、アルゼンチンのキハーダスに続いて感じた地球のパワースポットっスね。

 いやぁ、大満足。というか、ここにつれてきてくれたおじちゃんに超感謝。車で拾ってくれなかったら、確実に引き返していたもんな。

 夕方早めにまた動物ゾーンへと思っていたのに、荒廃の谷間でしばらくウロウロしちゃったために、動物ゾーンに再び辿り着けたのは、もう、日が暮れるちょっとまえ。またまたいろんな草食動物たちに出会えたんですが・・・お目当てのゼブラには結局出会えず。

 まぁ、いろんな意味で満足できたからいいか。

 しかし、思っていた以上に楽しめるスポットだらけじゃないですか、ここグラーフライネ。こりゃ、もっとココの周辺を楽しみたかったな・・・なんて思うも、バスのチケットを買っちゃったので、残念ながら次の町へ出発しなければならない。こういう心変わりにフレキシブルに対応できないところがバスの嫌なところだ。自転車だったら、思いつきでどうにでもなるのにぃ・・・