(English)
Today we stayed in Bulawayo.
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今日も、二人は引き続き自転車修理作業。ムシくんは、ビミョウな張り方だった後輪スポークスの張替え作業。ヒロキくんは、リムを突き出して、タイヤチューブにあたってしまっているスポークの削り作業。そして、オイラは、引き続き編集作業。三人三様、皆、個人作業に明け暮れる一日。
今日中に、南ア編が終わる勢いで、編集作業に没頭していたオイラ、日が暮れ、夜、電気のついた明るい居間で作業をしていたら・・・突然真っ暗になった。
また、停電だ・・・
もう、慣れっこになってしまったため、慌てることはないのだが・・・編集作業を中断しなければならないのが、メンドクサイ。アンおばさんが持って来てくれたロウソクの明かり一つとなった居間で、編集作業を続行するも、バッテリーが切れたところで、作業終了。
さて、ココからの時間は・・・停電した夜の恒例行事が始まる。修理作業ができなくなったムシくんとヒロキくんも居間に集合し、ロウソクを囲んで、旅人談義が始まるのだ。今日の話題は、アフリカ人のもつ、<シェアスピリット>について。訪れた旅人に、当然のように、飯を振舞ってくれるアフリカ人。これは、基本的に、<シェアスピリット>なる、アフリカ人特有の感覚からくるものだ、という話になりまして。オイラも、ガリカイさん宅にホームステイしていた時に、当然のように振舞ってくれるただ飯に戸惑ったのだが、二人の話によると、コンゴではその<シェアスピリット>がもっと高いレベルにあって、基本的に、モノに関して、<誰かが所有しているモノである>という感覚がない、らしい。自分のラップトップでも、使っている姿なんて見られたら、「お前が使い終わったら、次にオレが使うから」という感覚で、近寄ってくるらしい。ま、その逆もあって、ちょっとした場所に行くのに、見合う服がないといったら、コレ着ていけ、と、服をくれたり、ということもあるらしいのだが。所有欲の強いオイラ、コンゴ人と馬を合わせることができるだろうか・・・
と、まぁ、電気がないなら、ないなりに、盛り上がれるのですよ。というか、電気がないと逆に、盛り上ると言ったほうがいいのかな。他になにもできないという状況が、話に集中させてくれるというというか、ロウソクの明かりというのは、妙な団結力を生むというか・・・明るかったら、お互い、別々の作業をやってたかもしれないところなのですが・・・停電によって、密な時間を共有できることになる。
ちなみに、昼間に停電した場合、ムビラやパンデイロ練習時間に、心を切り替えるキッカケとなる。楽器を弾きたいと思っていても、電気があったら、一日中パソコンに向かって編集作業をやっちゃうんですよ、つい。そうなると、味気ない一日になっちゃうところなのですが・・・停電によって、豊かに時間が使えるようになる。
電気が空気のようにあたりまえにある生活にドップリつかっている現代人。電気があったら、便利な電化製品に依存した行動をさせられちゃうのは、これはある意味しょうがないことなのかも。でもね、ちょっと違う行動もありなんじゃない、と気づかせてくれるのが、停電。そう、電気がないということが、強制的に、別の行動を起こさせてくれる。これが、結果的には、素敵な時間の過ごし方につながる可能性を秘めているワケで。そう考えると、停電のある生活の方が、停電のない生活より、幸せに過ごせるのでは・・・なんて思ったりもする、電気供給が不安定なアフリカ・ブラワヨ生活なのであった。
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