First Djembe Lesson was over
第一回ジャンベレッスン終了

2012.3.10 / Senegal(Dakar(Yoff)) 本日 自転車0km走行 : Total 36747km走行
天気:曇のち晴 ネット:1
朝飯→フランスパン 昼飯→チェブ・ジェン 夕飯→サンドイッチ / 宿→Via Via(11200CFA)

(English)
 Today was last lesson for learning Djembe.



 毎日楽しいジャンベ修行。このまましばらく続けたい気持ちもあるのだが・・・そろそろ今後のことをちゃんと考えなきゃいけないな、と思い始めまして。いつ頃北上を開始するかとか、行きたくなってきたマリやギニアへは、いつ、どうやっていくかとか。ジャンベ修行をしていると、毎日、一日中音楽のことを考える頭モードになっちゃうんで、これらのことが考えられない。なので、ジギ師匠のジャンベ修行は、今日でキリのいい10日目、ということもあり、一旦終了させることにしたんです。

 大体、基本的なことは、教わったし、それなりにマスターしたつもりだし。次のステップも見えてはいるんだけど、そのステップに登るには、このまま習っていてもダメで、自己訓練が必要だっていうことも自覚してまして。一旦終了ってカタチにするけど、自己訓練を終え、次のステップに登れる自信がついたら、またジギにレッスンを再開してもらうっていうのもアリだし。ダカールにはまだまだしばらくお世話になりそうだしな。

 ということで、本日、一応のレッスン最終日。ジギに、「今日、最終日だから」と言ったのだが、「そうか」と意外とアッサリした答えに拍子抜け。オイラは、結構寂しい気持ちでいっぱいなんだけど・・・

 が、ジギもやっぱり別れが惜しいようで。今日は、一緒にジャンベを叩いている時、オイラの頭をポンと叩くフレーズとか絡めてきた。最初、何?と思ったのだが、それが、ジギのおちゃめな愛情表現だと分かったとき、なんか、猛烈にうれしくなった。普段はぶっきらぼうな感じだけど、すごくハートが暖かい、いいヤツなんです、ジギ師匠。まぁ、ぶっきらぼうに見えるのは、一見コワモテなのと、単に言葉が通じないだけなんですけど・・・ね。

 さて、最終日の今日の練習は、基本的に今まで教わったリズムパターンの総復習。といっても、体系的に教わっているワケではないので、ジギが教えたハズと思って叩き始めたパターンを合わせていくという感じ。まぁ、そこは、いつものように、いい意味で、適当な感じなので、当然、オイラが知らない新しいパターンも2つほど増え、合奏するオイラたち。今まで合奏では、オイラはひたすら基本パターンを叩いてきたのだが、ちょっと崩し方も覚えてきたので、リズムに変化をつけながら叩く。それを聴いて、ジギがニヤッと笑い、さらに崩したリズムをかぶせてくる。うんうん、このインタラクティブな感じがたまらなく楽しい。インプロビゼーションな演奏では、お互いに仕掛け、反応しあうものなのだ。これが、音楽のコミュニケーション。そんなオイラとジギの心の会話に入ってきたいと、ムハンマドも、酒の空き瓶を鍵で叩きながら、パーカッションとして参入。ほおお、ここの人は、なんでも楽器にしちゃうんだな、なんて感心していたら、ムハンマドとジギが歌い始めた。ああ、どんどん、音楽が豊かになっていく・・・

 そんなこんなで、最高の最終日演奏が出来まして。なんかめっちゃ満足。今日、海の家にやってきたお客さんたちと、最後にセッションとかもできたし。そして、今日もやってきたターニャからは、海老の差し入れが。近くの魚市場で買ってきた、という海老。これをムハンマドがその場で茹で上げ、出来立てに塩をふりかけ食べる。うん、ウマイ。

 いやぁ、ジギのレッスン・・・ある程度叩けるけど、まだまだ上級編に入るには技量がない、オイラにとっては、ちょうどいい感じのレッスン内容だった。ジギの教え方は、あまりに初心者だと、体系的ではない教え方に戸惑うかもしれない。そして、結構叩ける人だったら、もっとトリッキーでかっこいいリズムを教えて欲しいって思うかもしれない。オイラにとっては相性のいい先生だったジギも、他の人にとってはどうかはわからないなぁって思う。ということで、お勧めか、というとビミョウだけど、セネガルで、ジャンベを習いたいけど、あてがない、という人は、<Via Via>に来て、ジギに習ってみるのはアリだと思う。とりあえず2,3日習ってみて、相性がいいようだった続ければいいし、違うなぁって思ったら、近くのカルチャーセンターに行って、太鼓を叩いている人に直談判して、先生になってもらうって手もありますし。

 さて、西アフリカでのジャンベ体験は、これで終わりではない。というか、最初はダカールで習えば満足でしょとか思っていたのだが、習えば習うほど、もっと深くジャンベ体験をしたくなっちゃって・・・これは、始まりだったのだ。第一回目のジャンベ体験が終わっただけのこと。さて、ジャンベ体験第二章はどこで・・・ようし、さらなるジャンベ体験を求めて、しばらく西アフリカを彷徨ってみることにするか。