(English)
I ride on bus. I arrived at Dakhla.
|
|
朝、南へ進むカズくんを見送る。再会できてよかったよぉ、楽しかったよぉ・・・なんかね、チャリダー同士って、走った人しか分からない気持ちってやつを共有しているから、ある部分で心が通じ合っている感じがして、一緒にいて心地いい。しかも、カズくんとは、ウシュアイアの上野山荘のキッチンで、相当長い時間を供に過ごしてきていたってものあったしね。
ああ、でも、これからセネガルってのがちょっとうらやましい。「西アフリカをノンビリ走っててくれたら、また再会できるかも。ひょっとしたら戻ってくるかもしれないからさ」と言って握手。モロッコだけで4ヶ月いたというカズくん、西アフリカもユックリしちゃうんじゃないんですか?本人はアフリカ縦断は一年で、って言ってたけど・・・たぶん無理だと思うなぁ・・・オイラも、最初は、アフリカは半年で、とか言ってたのに結局一年半だもん。
さて、残されたオイラは・・・予定通りバスワープ。15時ちょい前に、バスが停まるという、向こう側にあるガソリンスタンドに移動。15時ちょい過ぎにバスがやってきた。久々に見たこぎれいな大型バス。サイドの荷物入れの中はカオス状態になっておらず、気持ちよく、荷物を預けられる。ちなみに、このバス、乗るのにそこのオフィスでチケットを買わなきゃいけないとか言われちゃって。乗ってから料金を払うもんだと思っていたオイラは、慌ててオフィスへチケットを買いに走る。
さて、乗り込んだバスは、クーラーが効いていて、ほつれや破れがまったくないシート座席が綺麗に並んでいた。車内にはゴミが全然落ちてなくて、壁にも汚れなんてない。ふぉぉ・・・いや、なんかバスの車内に感激してしまった。あ~、なんか、ヨーロッパに近づいてきてるって実感しましたよ。アフリカ旅が終わるんだなって、実感しちゃいましたよ。う~ん、西アフリカに入れば入るほど何が変わってくるかって、バスのクオリティなんですよ、ウン。・・・って、この文言、二日前の日記で、宿を表現する時に使った気がする。
さて、結局16時ちょい前に出発したこのバス、何もない砂漠道をグングン走っていく。ああ、同じ砂漠ワープでも、モーリタニアの時とは大違いだ。あの時は、暑さ地獄と砂地獄のダブルパンチの砂漠ワープだったのだが、こちらは、睡眠地獄に襲われるという幸せな快適ワープ。このバスの車窓から砂漠を見ていたら、なんか、砂漠がとってもいいところのような気がしてきちゃうから、怖い。
さて、これから向かうダフラという町、大陸から40kmくらい突き出た半島の先にある町でして。で、ちょうど、その半島に入るっていう場所で、バスが一旦停止した。乗客の半分くらいの人たちがここで降りていく。どうやら、もう一台停まっているバスに乗り換えるらしい。あのバスは、どこ行き?と聞いたら、ラヨーンというじゃないですか。うむむ、なんだ、乗り換えれば、ラヨーンにそのまま行けちゃう便があったのか。ホントはラヨーンまで一気に行っちゃいたかったのに、直通がないって言われたから諦めたのに。ま、いいか、ダフラもいい町みたいだし、寄ってみるのは悪くない。
で、到着したダフラ。砂漠が続くこの地に、半島の先端にいきなり現れた町に、ちょっとビックリ。ここ、バスで突入しても、結構感激する感じがあるから、自転車で到着したら、すっごい感激があるんだろうなぁ、なんて思ってみる。
バスを降りて、自転車に荷物を装着し、宿を探そうと、ウロウロしていたら、一人の男性が声をかけて来た。「日本人かい?数日前も自転車に乗った日本人が来ていたよ。僕のところの宿に泊まっていたんだけど、キミも来るかい?」と。ああ、たぶん、カズくんのことなんだろうな、と思い、そのお兄さんについていくことに。
で、案内してくれた部屋はベッドが4つも並んでいる大部屋。「アレッ、ここドミ部屋ですか?できれば個室のほうがいいんですけど」と聞くと、今はこのドミ部屋しか空いていないとのこと。でも、この部屋に他の客を入れるつもりはないし、一人分の料金でいいよ、と言われたので、ここに泊まることに。部屋がでかいと、開放感があって、心地いいんですよねぇ。
さて、宿に案内してくれたお兄さん、結構世話好きみたいで。「荷物を置いたら、宿の周辺を案内するから」と、引き続きオイラにかまおうとする。ん~、なんかチップとか要求するつもりなのかなぁ・・・なんて思ったのだが、探りをいれたら、どうやらお金をとる気はまったくないみたい。じゃぁ、ということで、宿の周辺を案内してもらうことに。ネットはここで、レストランはここで、バスのチケットはここで、と案内してくれる。カメラの調子が悪いから、直しておきたいと、カメラ屋に連れて行ってもらったのだが、修理的な細かい作業は、もっと北のアガディールっていう街まで行かないとできないみたい。ここにはそういう職人がいないから無理って言われた。
で、その後、「お腹、空いているだろう。奢るから来なよ」と言って、食堂に連れて行ってもらった。そこで、ハリラという、ミネストローネ風なスープをオーダーしてくれた。ありがとうございます、じゃぁ、いただきます、と、一口スープをすする。うん、ウマイ、と飲んでいたら、奢ってくれたお兄さんが、いきなり怒り出して、店の主人と口喧嘩しはじめた。なになに?何事?と思ったのだが、オイラの分からない言葉で罵り合っているため、状況がさっぱり分からない。お兄さんが怒って席を立ち、英語でオイラに言った「ここのスープはぬるい。俺は熱々のハリラじゃないと飲まない主義なんだ」と言って、一口だけ飲んだハリラをテーブルに置いて、出て行ってしまった。
う~ん、それだけの理由であんな口喧嘩・・・店の主人も温め直して出せばいいのに・・・というか、そういうヌルいハリラを出すような店になぜオイラを案内したのだ・・・彼の行動にいろいろ疑問符が沸き起こったのだが、せっかくなので、オイラは出してもらったハリラはいただくことに。一応、ここの代金は彼が、前払いで払っておいてくれたからね。逆に、残すほうが、もったいないでしょ。
|
|
|