How to Shot Trip Video
使える旅映像撮影術:チャリヨシさんの旅ビデオ撮影講座

2012.8.7 / Morocco(Essaouira) 本日 自転車0km走行 : Total 39247km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→オムレツ 昼飯→ピザ 夕飯→ハリラ / 宿→Hotel Smara(76ディルハム)

(English)
 I stayed in Essouira.



 ホームページ、一見特に変わってないんですが、中身をガッツリ更新中。時系列に並べているだけの日記は、ダイジェストも更新し終え、だいぶ読みやすくなった。と、ここで、同じく時系列に並べているだけのYouTube映像が気になっちゃいまして。なんとか過去映像を見やすくできないものか・・・

 で、使ってみたのか新機能の<再生リスト>。これ、複数の映像をひとまとめにできるリスト機能。最初はただまとめるだけなんでしょ、と思っていたのだが、使ってみると・・・まとめた動画を順番に連続再生してくれるのが、意外と面白い。オイラのパタゴニア激走記とか、相性ピッタリ。なるほど~、いろいろ考えてるんですねぇ。ネットサービスにおける、こういう付随機能って、たいていオモチャ程度のことしか出来ないから、あまり使わないんだけど、この<再生リスト>は、可能性を感じる。

 そんな再生リスト機能をいじってるうちに、久々に、過去にアップした映像を見返すことになったのだが・・・結構いい画をとっているじゃんと、改めて自画自賛。よく、こんな時にカメラを回していたな、なんて、今の自分を驚かせるような映像もあったりして。やっぱり、旅映像は、撮るときが、重要なんだな、と再確認。

 ということで、特に誰からかリクエストがあったワケではなく、ましてやファンレターをいただいたワケでもないのですが、旅映像、撮影時のコツをメモメモ。



 チャリヨシさん流旅映像、撮影時の五箇条が以下の通り。

その①:
とにかく、気になったものは動画で撮っておくべし。カメラなんて回せないと思った時ほど、実は絶好の撮影タイミング。

その②:
カメラは意味なく動かさないこと。

その③:
現場に音楽がある場合以外は、なるべく喋りを入れておくべし。

その④:
風景や、事件の光景といった外の対象撮影だけでなく、自分撮りもしておくべし

その⑤:
定期的に<なんでもない風景映像>も撮っておくべし

 まず、その①について・・・映像素材がないことには始まらない。めんどくさがらずに、とにかく撮ることが全て。気になったものは全て撮っておく、このくらいの攻めの姿勢で臨むといい。「え?この状況、撮影しちゃっていいのかしら?」という場面でも、図々しく撮影しちゃうこと。車に乗った人が水をくれる時、手渡してくれる直前でカメラを取り出し、手渡す瞬間を撮るとか(ただし、そういう時は、相手に迷惑をかけないこと、そして撮らせてもらったことに感謝という気持ちを忘れずに)。ちなみに、カメラを回せないくらいテンションがあがっている瞬間が、実は一番の撮影タイミング。とは言っても、財布を落として探し回っている時とか、カメラなんて回せないんだけどね、実際。まぁ、そんな時は、財布が見つかってホッとした瞬間に、カメラを回すといい。

 で、その②について・・・とりあえず撮れと書いたが、ただ撮影ボタンを押しておけばいいってもんじゃない。どんな時にも、カメラのレンズをしっかり撮りたい対象に向けておくことを忘れずに。そして、その時、注意すべきは、カメラはむやみやたらに動かさないこと。「興奮している」ことを示すためにワザと動きをつけることはあるが、それは<意図して動かしてのこと>。一般的にカメラが動きすぎる映像は、見難いものだ、という認識を常に頭にいれておくべし。

 さてさて、その③について・・・とにかく撮影、といっても、ハプニングなんてそうそう起きるもんじゃない。大抵の映像は、何気ない日常風景を切り取ることになる。<ハプニング>とか、<特別なこと>の映像は、それだけで見るものを惹きつけるパワーがあるのだが、何気ない日常の映像は、正直、映像だけだと間が持たない。そんな日常映像は、<音>や<声>が入ると、間が埋まる。だらっとした日常風景映像も、編集時に音楽をかぶせれば、それなりに見えるものができてしまうように、音のパワーは侮れない。ということで、現場に音楽(環境音が音楽のようになっている場合含む)が流れている場合は、その音楽もしっかり撮っておくといい。そして、音楽がない場合は、自分の喋りを入れておくこと。オイラの場合は、編集時に素材を選ぶ時、自分の喋りを基準に選んでいく。それくらい実は、撮影時の喋りは大事。ただ、私は喋りが苦手で・・・という人もいるだろう。そんな人は、別に気の利いたことを言おうとしなくてもいい。オイラも喋りは超苦手。でも、状況説明くらいなら出来る。その時の感情をひねらず言葉にするのもいい。まずは内容は二の次。音がある、ということが重要と思ってください。もちろん、気の利いたことが言えればそれにこしたことはないので、喋れる人はガンガン喋りまくるといい。

 ということで、旅カメラ、何気に、録音機能は重要。画質にこだわるのもいいですが、音がしっかり撮れるカメラをチョイスしてくださいね。

 そして、その④について・・・チャリヨシさんの映像の最大の特徴は、この<自分撮り映像を多用>している点にある。いや、これは、決して自分が好きだから撮っているワケじゃないのです。ちゃんと映像効果っていうものを考えてのコトなんです。旅映像を撮るとなると、どうしても、自分視点の映像ばかり撮ってしまいがち。だれかパートナーがいればともかく、一人旅なら、風景ばかりの映像になってしまう。そういう映像を主観映像と言うのだが、主観映像だけで構成された映像というのは、見続けると飽きてしまうのだ。そこへ撮影者である自分を写し込む<客観映像>を挿入することによって、見えている人の視点を切り替えることができる。この<視点の切り替わり>が見ている人への刺激となり、映像を見続ける助けとなるのだ。ということで、<見ている人の興味を持続させる映像>を作るためには、自分撮りは欠かせない。自分を撮るということは、結構面倒なことだったりするのですが・・・そこはめんどくさがらずに。あ、パートナーがいる場合は、その人を主人公として仕立てて撮ると、自然と<主観映像>と<客観映像>が撮りわけられます。かわいい彼女や、美男の彼がパートナーなら、それだけで映像が成立することでしょう。そのままでは映像が成立しないブサイク畑のオイラからすれば、うらやましい限りです、うん。

 それから、その⑤について・・・チャリでの走行記録映像のような時間経過を含む映像を作る場合、定期的に<なんでもない風景映像>を押さえとして撮っておくことも大事です。これ、結構重要。撮ってないと、編集時に、時間の流れが作れずに困ることになるのです。夜の映像を撮り忘れたために、昼間の走りから、いきなり次の日の朝の出発映像にならざるを得なかったり・・・そういう時は、テロップでごまかすという手があるのだが、なるべく<映像>で語りたい映像派な人は、押さえ映像もきっちりとっておくべし。

 以上、これだけのことを気をつけながら、カメラを回したら、絶対使える映像が撮れます。といっても、この五箇条に従って撮影しているオイラの場合でも、<実際に使える>映像は撮影した映像の1/10以下。ほとんどが使えない映像だと割り切って、それでもカメラを回し続けるって姿勢が大事なのです。そうそう、最後にもう一つだけ。撮影時に、あまり長回しはしないこと。長すぎる映像素材は、編集時に見返すのが億劫になります。