I'll be back again, Africa!
さようならアフリカ大陸、そしてついにヨーロッパへ

2012.8.31 / Morocco→Spain(Tanger~Tarifa) 本日 40km移動(自転車8km走行) : Total 39943km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→オムレツ 昼飯→スパゲティ 夕飯→トルティーヤサンド / 宿→Camping Rio Jara(テント泊16ユーロ)

(English)
 I left from Africa. And... I entered Europe.



 朝、ファニーバニーに荷物を装着。フェリー乗り場へ向けて走り出す。いよいよ本当のアフリカラストラン。今になって気持ちが盛り上がってきた。

 フェリー乗り場へ着くと、イミグレは二階にあるからと、自転車ごとあのスロープを上って行けと指示される。まずは、荷物検査。一旦全ての荷物を外して、X線の機械に通して、再び装着。ああ、メンドクサイ。

 その後、長蛇の列のイミグレに並ぶ。自転車を持ったまま並ぶのは邪魔になるので、自転車は、横の壁に立てかけて置かせてもらう。30分くらい並んでようやく、パスポートに出国スタンプ。そして、自転車を持って、フェリーへ。再びスロープを降りて、停船しているフェリーへ向かったのだが・・・途中で「なんで、上に行ったんだ?車用のイミグレを通れば、下から行けたのに」と係員さんに言われた。うむむ、それ、先に言ってよ。どうやら、チャリは、車用のイミグレ通路でOKらしい。そっちを通れば、上に上ったり降りたりというメンドクサイ手順をしなくて済む。

 さて、乗船はスムーズに完了。後ろの甲板のところに、荷物を装着させたまま置かせてもらう。

 そして、11時、出航。

 次第に離れていくアフリカ大陸を見ていたら・・・ようやく、アフリカ旅が終わったことが実感されてきた。

 この時の生の気持ちは、ブログの方に綴った感じ。

 ホント、アフリカは知れば知るほど好きになっていった。アフリカに関しては、皆、<知らない>から、興味がもてないのかもしれない。オイラも始めはそうだった。知らないから、気にはなるんだけど、知らないから、あえて行こうとは思わないって感じ。今回、世界一周するって思ったから走るコースに上ったけど、好きなところを点々とすればいいよ、と言われたら、アフリカは、チョイスに登っていたかどうか・・・

 でも、実際走ってみて、アフリカの魅力を存分に堪能することができた。知ったら、絶対もう一度行きたくなる。しかし、この<魅力>を言葉で説明するのは難しい。漫画<宇宙兄弟>で、「宇宙のことを知らない人に、宇宙開発の必要性を説得せよ」という課題がだされるエピソードがあり、主人公のムッちゃんは、「抗議をしない」という答えをだした。「(三次元アリの話を元にして)ガチガチの二次元頭の人に、三次元の魅力や意味は、言葉じゃなかなか伝わらない・・・連れていくしかないよ、宇宙に」と言っていたが、まさに、あの感じ。

 アフリカも、来なきゃ分からない。

 もちろん、伝えることが旅人ができる唯一のことなので、オイラなりに、アフリカの魅力を、この日記やYouTubeにアップした動画で見せてきた。つたなく、ほんの一部のアフリカでしかないのだけれども、オイラの日記やYouTube映像を見て、アフリカに興味を持ってくれたら、嬉しい。そして、それをきっかけにして、一人でも多くの人が、アフリカに行ってみようって思ってくれたら、もっと嬉しい。

 船に乗っている間は、ずっとアフリカ大陸を見ていた。

 アフリカが陽炎のようになった時、もう、目の前にヨーロッパが広がっていることに気づいた。振り返ると、もう、タリファの港。いよいよヨーロッパ。いよいよスペインだ。

 タリファの港に到着したフェリーから降り、港のイミグレでパスポートを提出。あっけないくらいに簡単にスタンプが押された。

 さて、ヨーロッパに入ったものの・・・正直そんなに変わった感じがしない。街並みがちょっと小奇麗になっているなぁとは思うものの、ビックリするくらいの違和感はない。まぁ、スペインが二度目なので、珍しさがないからかも。さらに、慣れ親しんだスペイン語で、言葉が通じるから、異国感が少ないってのもあるかもしれない。

 ということで、ヨーロッパ上陸の感慨も少なめのまま、タリファの街へ。今日はもう、このあたりで泊まるつもりだったので、まずは宿探し・・・が、ここも、やはり、シングルは満室状態。じゃぁ、ダブル部屋を、と値段を聞いたらビックリ。安そうな宿でも、一泊40ユーロ(4000円)くらいするのだ(ちなみに、シングル部屋でこの半額)。ひ~、話には聞いてたけど、やっぱり物価は目玉が飛び出るほど高い。う~む、やっぱりヨーロッパだな。この出来事で、ようやくヨーロッパに入ったことを実感。

 とりあえず、街中の宿は高すぎて、どこも泊まれないということが判明。街を外れたら、キャンプサイトがあるよ、と教えてもらったので、そこへ行くことに。この辺海辺がカイトサーフィンのメッカになっているらしく、週末キャンプカーで訪れ、カイトサーフィンを楽しむ人たち向けに、キャンプサイトがいくつもあるようなのだ。

 で、ちょっと走ってキャンプサイトに到着。テント泊したいんですけど、と値段を聞いたら、テント泊なのに、一泊16ユーロ(1600円)。う~ん・・・ヨーロッパ価格ざんす・・・ま、水回り設備はしっかりしてそうだし、Wifiも使えるから、ここでいいか、と、ここでテント泊することに。

 う~ん、今は高いって思っているけど・・・いずれ、この値段にも慣れてきちゃうんだろうな・・・それが、怖い。