Meet again
ステファン宅訪問で心に染み入る優しさを

2012.10.10 / France(Bayonne~Bordeaux) 本日217km移動(自転車16km走行) : Total 40938km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→ハムサンド 夕飯→チキンのヤギチーズ&カプシカン包 / 宿→ステファン宅

(English)
 I arrived at Bordeaux. I met again one friend whom I met in Peru three years ago.



 昨日のショックすぎる出来事、一晩寝たら夢だった、というオチがあるわけではなく、現実のものとして、ズシーンと心にのしかかる。

 それでも、昨日、戻ってきたホステルで、ドミの同室だったニュージランドのジェイミーや、昨日ドミに入ってきてこれからスペイン巡礼の旅を始めるという日本人のキグレさんに、話を聞いてもらって、少しは心が楽になっていた。

 で、本日、とりあえず、昨日書類を書いてもらったバイヨンヌの警察署へ行き、バックが届いていないか、確認してみる。が、届いていないとのこと。やっぱり・・・か。届いてはいないだろうな、と思って来たのだが、やっぱり届いていないという事実を突きつけられると、ツライ。

 チャリが盗られたなんてことになったら、そりゃもう、リョウさんのように諦めずに探しまくるんですけど・・・盗られたのが、チャリダーなら誰もが持っているブラックのオルトリーブバックですから。特徴なんてないし、犯人の目撃情報もなかったわけで。ああ~、これは諦めるしかないなぁ・・・

 ということで、今日はもう、ステファンのところに行くことに。本当は昨日から二日かけてバイヨンヌからボルドーまで走るつもりで、ステファンから、海岸沿いのサイクリングロード走りをお勧めされていたのだが、もう、そんな気分にはなれず。電車に乗って一気にボルドーまで行ってしまうことに。

 今回は、楽々と自転車搭載車両に乗ることができた。フランス電車旅も、ちゃんと自転車搭載可能車両であれば、楽。しかし、今回の電車代も高かった。フランスハイブリッド旅は、電車代が高くつくのが難点ですわ。

 さて、ステファンの家は、ボルドーの隣町であるペサックという町にある。一応住所を聞いていたので、ボルドーのインフォメーションでもらえる地図で場所を確認しようと思ったのだが・・・インフォメーションでもらった地図は、ボルドー市内しか載っておらず、ペサック情報がない。これは、困った・・・と、ネットで地図検索しようとして、iPod Touchで、とりあえず、地図アプリを立ち上げたのだが、ネットも繋がらない。が、なんと、昨日、宿でネットにつないで場所を確認しておいた時のバッファが残っていて、ちょうど、ボルドーの街外れから、ペサックのステファン宅への道情報をみることができるようになっていた。

 これは、助かった・・・と、その地図に従って、無事ステファン宅到着。門から中を覗くと、緑の庭が素敵な一軒家。しかし、ステファンは、まだ仕事に行っているようで、玄関の呼び鈴を鳴らしても誰も出てきてくれない。

 と、30分ほど、玄関の前で待っていたら「おお、セイムバイク(同じ自転車だ)!」と、声をかけて近づいてくる男の姿が・・・ステファン・・・か?ステファンとは、ペルーのクスコ周辺で出会った縁で、今回、家を訪問させてもらうことになったのだが、実は、そんなに一緒にいたワケではない。たまたま道で休憩しているステファンに会って、同じ方向だから、一緒に走ろうかということになったのだが、ノロノロチャリダーのオイラは、ステファンについていけず、先にレストランに行ってもらって、そこで一緒に飯を食って、別れちゃった、というだけの出会いだったんですよ。

 一応、その時のステファンの写真は一枚あったんだけど、おぼろげな感じで・・・再び出会っても思い出せるかどうか、ちょっと不安ではあったんです。で、顔はビミョウに、あれっ、こんな人だったっけって感じだったんだけど、フレンドリーで、陽気な感じは、まさにあの時のステファンだった。

 再会を祝して、ビールで乾杯。そうこうしているうちに、奥さんのキャロリンも仕事から戻ってきた。実は、クスコでステファンと会ったとき、キャロリンも一緒にペルーに来ていたんですよ。でも、マチュピチュにあまり興味が無いステファンと、マチュピチュがどうしても見たいキャロリンは、クスコで別行動することにしたようで。で、クスコ周辺の遺跡を一人チャリで周遊していたステファンに出会って、マチュピチュに行っていたキャロリンには出会えなかったってワケだったんです。

 キャロリンの話は、その時から、ステファンには聞いていて。「キャロリンのことはステファンから聞いてましたよ。はじめまして」、とキャロリンと挨拶。

 さて、そんなステファンに、「実は、バイヨンヌでカバンを一つ盗まれちゃって」という話をしたところ「それは困っているだろ。使っていないオルトリーブバックがあるから、あげるよ」と、おもいもかけぬ好意をいただいちゃいまして。え、お世話になるのに、さらにそんなことまでしてもらっちゃって・・・ああ、今のオイラには、心に染み入ります、その優しさ・・・

 そして、チーズを乗せたパンやら、ソシスンというフランス流セサミソーセージをおつまみにいただきながら、キャロリンが作ってくれているディナー待ち。本日のディナーは、鶏肉とチーズのカプシカン(赤ピーマン)包み。絶品です。ああ、そして、ワインもうまい。え、このワインはもちろんボルドー産?う~ん、ワインの違いが分からないオイラにも美味しく感じるぞ。