(English)
Today big problem was happen. I was stolen my one bag... I was so shock!!!
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さて、昨日、バスク風チキンを食べ、一応、バスクの食を堪能したことにはなるのだが・・・バスクといえば、大西洋の海産物を使った海バスク料理が、これまた絶品らしい。カルロスや、カルメンおばちゃんが、スペイン側のバスクの町である<サン・セバスチャン>に行けばめっちゃ美味しいものが食べられるわよ、と絶賛してまして。
ただ、サン・セバスチャンに行っている余裕はない。まぁ、次に来た時の楽しみにとっておくか、と。
と、今考えれば、こう割り切った勢いで、次の町までおとなしく走り始めればよかったんですが・・・ここバイヨンヌはフレンチショコラ発祥の町だということを思い出しちゃいまして。そういえば、チョコレート菓子を食べていなかったな、と。ということで、チョコレートは堪能しておこうと、バイヨンヌの街中のチョコレート屋に寄って、ガトーバスクというお菓子のショコラ味と、フルーツマカロン(フランスはマカロンも有名らしい)を頼んで、喫茶コーナーで食べることに。一応、ファニーバニーは、店の前に鍵を鉄柱と一緒にくくりつけるようなカタチで停車。喫茶コーナーは二階にあったのだが、窓から、ファニーバニーの姿は見えるし、なにかあったら、すぐ駆けつけられるから、まぁ、大丈夫だろうと思っていたんで・・・
で、美味しいお菓子を食べ終わり、会計を済ませて、店を出る。停めておいたファニーバニーに近づき、鍵を外そうとした時に、違和感を感じた。
あれっ?何か違う・・・
なんと、後部左にあるはずのリアバックが一個まるまる無くなっているじゃないですか。
いや、そんなはずはない。ない、なんてことがあるはずがない。
モノがなくなる、ということをこの旅で何度も経験しているオイラですが、毎度、この瞬間は、なんとも言えない感覚に襲われる。現実であってほしくない・・・夢であって欲しいという、逃避感覚。
しばし、固まった後、我に返った。とりあえず、左のリアバックに入れてあったものを思い出してみる。・・・!隠し金を入れておいたのは、確か、左のリアバックだったはず・・・西アフリカ旅で、ATMが使えないと困るからということで、東アフリカで降ろしたドル札を結構持ち歩いていたんですよ。が、実際には、セネガル・モザンビーク・モロッコしか行かなかったし、それらではATMが使えたため、そのまま持っていたんです。そろそろユーロに両替してヨーロッパ資金にあてようと思っていた矢先だったのに・・・ああ・・・
そのほかにも、パソコンの周辺機器を入れていたはず・・・まぁ、一応ポータブルハードディスクに入っているデータは、バックアップデータをとっておいてあって、古いやつは日本に送っちゃっているし、新しいやつは、別のカバンに入れておいたので、まぁ、とりあえずは、なくなってもショックは小さい。
そういえば、薬袋が入っていたはず。ああ、アンダルシアでせっかく安藤さんたちに持ってきてもらったベンザブロックが・・・
あとは、服とかテント用のマットとかか・・・
まぁ、とりあえず、無くなったら旅が終わりっていうようなモノが入っていたワケではないのが不幸中の幸いだった。が、ショックはショック・・・大ショック!!!
気が動転する中、周辺に居た人に、怪しい人がいなかったか聞き込み。が、皆さん、英語が通じない。そんな中、お菓子を食べたお店のおばちゃんが親身になってくれたのだが、おばちゃんも犯人を見たわけではないのだから、どうしようもない。「警察にいくしかないと思うわ」と。
とりあえず、警察に行ってみたのだが・・・ちょうどランチタイムということで、2時まで待てと。1時間半も待ってられるか~、と、なんとかしてください、と交渉すると、じゃぁ、とりあえず、書類をつくってあげるから、と。
うむむ、そうなんだよなぁ・・・警察に来たところで、犯人を探してくれるわけではない。盗難証明書を発行してくれ、ハイ、じゃぁ、お気の毒、ということで終わるしかないのだ。
盗難保険は外しちゃったから、盗難証明書を発行してくれたところで、特に役立つものでもなく・・・3年間一回も盗難に合わなかったから外しちゃった途端に、一年に一回ペースで盗難事件発生。ああ、保険ってこういうもんなんだよなぁ。かけている時には、何事も起こらず、外した途端に、事件にあうという。
こんな時には、「もし・・・」という後悔が頭の中を駆け巡る。もし、お菓子屋に入らなかったら、もしバイヨンヌに寄らなかったら、もし高くてもバイヨンヌの宿に泊まって昨日のうちにチョコを食べていたら・・・こんなことは起こらなかったかもしれない、という後悔の念。
いや、これは、完全に気の緩みが招いた出来事だ。
「もし・・・」のどれかが実現し、今回は事件が起こらなかったとしても、別の場所で同じようなこと、あるいはもっと致命的なことが起こったかもしれない。
そう考える、高い授業料ではあるが・・・気を引き締め直すにはこれ以上ないというショック療法だ、と割り切ろうではないか。
そうそう、ファニーバニーに搭載していた荷物が増えすぎていたっていうこともあったからな。こういう出来事でもない限り、オイラの荷物は永遠に減ることはなかっただろう。そういう意味で、「そろそろ限界」と感じていたファニーバニーが神様に頼んで、仕向けた荷物減らし大作戦だったのかもしれないじゃないか。
後ろ向きに落ち込むと、ただ悲しい気持ちになるだけだから、出来るだけ前向きに考えようと思うのだが・・・
ダメだ、今日はショックがでかすぎる。心に突き刺さった悪意が、前向きになろうと思う気持ちをことごとくへし折ってしまう。
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