Go to Sicilia by ferry
一日中船の中

2012.11.14 / Italy(Genova~Palermo) 本日 自転車3km走行 : Total 41878km走行
天気:晴 ネット:1 シェンゲン76日目
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→アランチーニ(ライスコロッケ) / 宿→Hotel Regina Palermo(23ユーロ)

(English)
 I arrived at Sicilia.



 朝8時。暗くなっていた船内のライトがついた。うむむ、もう朝か、と窓の外を見てみると、外は一面海。ただいま、シチリア島行きの船に乗って、ティレニア海(地中海?)を縦断中。ジェノヴァからパレルモまで、20時間の航海とのことなので・・・あと11時間、船に乗ったまま。

 流れっぱなしのテレビには、あんまり面白い番組やってなかったんで、船内探索することに。で、上の階にあったカフェレストランゾーンに、電源があるのを発見。おお、ここで、パソコン作業ができちゃうじゃん、ということで、ここで、パソコンを広げて、写真の整理をすることに。一応、チェックしたら、Wifiも飛んでまして。ただ、40分5ユーロと激高。おばちゃんに教えてもらったシチリア島の知り合いの人に、メールで連絡をとりたいところなのだが・・・さすがに、それだけのために、40分5ユーロのWifiアカウントを購入する気にもなれず。ネットにはつながないまま、ローカル作業。

 ノンビリ作業をしていたというのもあるのだが、とにかく、ほおっておいた写真が膨大すぎて。ドイツ途中からの写真を整理するだけで、今日の船旅時間は終わってしまった。でも、まぁ、だいぶ作業を進めることはできてよかった。マメなオイラは、今、結構日記をほったらかしにしていることが気になってしかたがなかったので。一応、掲載しようと思っている写真は全部加工し終え、あとは文章を書けばいいだけという状態に持っていけたんで、だいぶ、日記プレッシャーを減らすことができまして。

 長くて退屈なんじゃん?と思いがちな船旅ですが、作業に徹すると割り切っちゃえば、有意義な時間を過ごすことができる。作業時間を確保しづらい、シェンゲン圏内ヨーロッパで、こういう時間はなかなかとれるもんじゃない。

 さて、船は予定通り、夜19時にパレルモに到着。もう真っ暗。南イタリアの雰囲気がまだ分かっていないオイラとしては、人通りがパラパラなパレルモの町は、分からないがゆえに、ちと怖かった。とりあえず、ロンプラに載ってて、あたりをつけておいた宿に行ってみたところ、ちょっと豪華すぎるほどのシングル部屋だった。イタリア南部は物価が安いのを考慮すると、値段はチト高め。が、もうこの暗い中、宿探しで動き回るのもなんだし、宿のおじさんの陽気でいい人っぽい雰囲気に飲み込まれ、チェックインすることに。まぁ、このクオリティの部屋、北部だったら30ユーロ以上するだろうから、そう考えれば、得したと思えるから、いいかと、思いまして。

 で、お腹が減っているオイラは、荷物を置いて、すぐ、食べ物探し。レストランとか開いていたのだが、表に出ている看板の料金を見ると、やっぱり高い。イタリア、南部に来れば、飯を安く食えると思っていたのだが、やっぱり期待するほどは安くなっていないんだなぁ・・・と思いながら、町を歩いていたら、地元の人たちらしき人たちで賑わっているパン屋さんが目に入った。ここで、チャリヨシさんの美味しい店サーチレーダーが反応。入ってみたところ、シチリア島に来たら食べてみたかったアランチーニというライスコロッケが売っているじゃないですか。「これ、いくらですか?」とアランチーニを指して聞いたところ、なんと、一個1ユーロ。というか、ここのパン屋さん、並べられているパンや惣菜、すべて1ユーロの均一価格だった。

 おお、それは安い、と早速アランチーニを一個食べてみる。ライスコロッケというだけあって、揚げた衣の中には、米が詰まっていた。そして、米の中にさらにミートソース風ひき肉がチーズとともに詰まっている。一個だけでもかなりのボリュームだったのだが、お腹が空いていたし、あまりにも美味しかったため、もう一個アランチーニを頼むオイラ。そして、さらにもう一つ、おいしそうな惣菜パンを食べまして・・・

 さすがに、腹いっぱい。というか、3ユーロでこんなにも腹いっぱいになれるとは。食べ物の値段が高いヨーロッパでは、自腹で金を払って飯を食う時、どうしても、腹いっぱいになるまで、食事を頼むなんてことはできなかったので・・・自腹飯で、こんなにも腹いっぱいになったのは、ヨーロッパに入って初めてかも。

 おお、南イタリア、噂どおり、物価が安くて旅しやすいようだ。うん、やっぱり飯が基本だからね。飯が満足に食えると、自然とテンションがあがるってもんでして。これから訪れるシチリア、そして、ナポリ・・・いろいろ楽しみになってきたぞぉ。