Visa Puzzle
ハメ間違えたか、ビザ取りパズル

2013.5.23 / BurkinaFaso(Ouagadougou) 本日 自転車10km走行 : Total 45087km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→オムレツサンド 昼飯→ぶっかけ飯 夕飯→リグラ / 宿→Lauriers(Mission Catholique)(シングル6000CFA)

(English)
 I stayed in Ouagadougou.



 本日木曜日。週二回しかないナイジェリアビザの受付日。ということで、朝10時にナイジェリア大使館へ。申請書類をもらって、必要事項を記入。ナイジェリアに入国する理由は、ブルキナファソで出会ったザックと会うためと記入。あらかじめ、彼の住所と連絡先を聞いていたので、それも書いて、写真2枚とパスポートを添付して提出。ん?これで終了?楽勝じゃねぇっすか、と思った瞬間、書類受付のお兄さんが

 「大使館のレターは?」

 と言ってきた。むむむ、どうやら、日本大使館のレターなるものが必要らしい。一応これが必要だと話には聞いていたのだが、なくてもなんとかしてくれるかな、と淡い期待を持って提出したのだが、やっぱりダメなようだった。

 「今から、大使館に行って、レターをもらってきて」

 と言われたので、日本大使館へ。幸い、日本大使館は、ナイジェリア大使館に近い場所にあった。チャリで、一走りして、日本大使館に到着。で、日本大使館に入って、「ナイジェリアビザ取得のため、日本大使館のレターをください」とお願いしたところ・・・「ナイジェリアは、先日、非常事態宣言が出されまして。外務省としては渡航はお勧めできませんので、レターも発行できません」と、無碍もなく断られた。そして、「行かれないとは思いますけど・・・一応、これ、最新のナイジェリアの政情情報です」と、プリントアウトした紙を渡してくれた。それによると、14日、ナイジェリアのジョナサン大統領は当国北東部ボルノ州、ヨベ州及びアダマワ州において非常事態宣言を発表したと報じている、とのこと。うむむ、イスラム武装勢力が暴れているのはニュースで見ていたけど、まさか、非常事態宣言まで出される事態に発展しているとは・・・

 大使館がレターを発行してくれなかったことより、ナイジェリアに非常事態宣言が出されているということに、ショックを受け、とりあえず、ナイジェリア大使館に戻るオイラ。

 う~ん、マリよりも情勢悪そうだな、ナイジェリア・・・こりゃ、今、無理してまで行くことないんじゃないか?なんて考えも頭に浮かぶ。ま、日本大使館のレターがないから、ビザ発行は無理だよと言われたら、それはそれで諦めつくし、と、再び戻った、ナイジェリア大使館で、書類受付のお兄さんに事情を説明したら、

 「それならしょうがないな。じゃぁ、レター無しで受け付けておくよ」

 なんだよ、受け付けてくれるんかい!

 とりあえず、ビザをくれるというのなら、もらっておこうという気分になり、そのまま待っていたら、しばらくして戻ってきたお兄さんが「今日は、担当者が出張に出てて、手続きできないから。受け取った書類は次の火曜日に処理するから、いいね」と言ってきた。

 週二回しかないビザ受付日に担当者が不在?まぁ、それはしょうがないとして、受け取っても次のビザ受付日まで処理しない?

 アフリカですな。

 そして、これが、ナイジェリアビザが手ごわいと言われる所以なのか・・・

 とにかく、文句を言ってもどうにもならない。で、パスポートを預けておいても、火曜日までなにもされないというのなら、一旦戻してもらったほうがマシだ。返してもらっておけば、その間に、ナイジェリアに行くことを諦めて出発することが出来るし、別のビザを取ることだって出来る。ということで、パスポートを一旦返してもらうよう、お願いしたところ・・・1時間待たされて、パスポートが返って来た。なんで、パスポートを返すだけで1時間も時間がかかるんだよ・・・

 ザックが、さかんに、ナイジェリアに来い来いというお誘いメールを送ってくるんで、せっかくだからナイジェリアに行きたいなという思いはあるのだが・・・う~ん、こんなメンドクサイ想いをしてビザ取りをしてまで、非常事態宣言中のナイジェリアに行く必要があるのか?という疑問がグルグルと頭の中をかけめぐる。

 さて、とりあえず、火曜日まで空き時間ができてしまいまして。じゃぁ、その間にガーナビザでも取っておくかと、ガーナ大使館へ行ってみることに。

 ガーナって結構音楽大国なんですよ。古くに西アフリカで流行っていたパームワインミュージックなるものを独自に変化させ、HighLifeという音楽、そして、それをヒップホップにしたHipLifeなる音楽をも生み出している。ただ、HighLifeはキューバのラテン音楽を取り入れただけのものだっていうし、ヒップホップはオイラの好みじゃないし、ってことで、まぁ、ガーナは行かなくてもいいかなって思っていたんです。が、時間が空いたから、ということで、行けるんだったらガーナに行ってみるかってな気分になってきまして。

 ただ、そうそう、ガーナビザは取得が難しいって話を聞いてまして。基本的に大使館のある国の在住者にしかビザを発給していないらしいんですよ。まぁ、とりあえず、取れるんならもうけもの、くらいの感じで、訪れたガーナ大使館の、受付窓口でビザを取りたいことを伝えると、「ここでは旅行者にはビザは出していない」と最初から拒否反応。「なんとかなりませんかね?」と食い下がったところ「なんで、ガーナに行きたいんだ」と質問。「ガーナ音楽に興味がありまして」と正直に答えたところ、「キミはミュージシャンかプロデューサーなのか?」と聞いてきた。お、食いついてきた。これは、いい感触?と思ったのだが、ここで下手に身分を偽っても、のちのちバレた時にメンドウなことになる。ここはまたもや正直に「いや、プロではなく、アマチュアです。西アフリカでいろんな楽器を習いながら旅しているんです」と答えたところ「ふむ、まぁ、とりあえず、申請書は渡しておこう。この4枚つづりに必要事項を記入して。それと、この白紙には、なんでガーナに行きたいのか理由を書いて提出して」と、とりあえず、申請書はゲット。ただ、その後、「それと、ガーナでの滞在ホテルの予約書もあわせて提出してね」と追加で言われまして。うむむ、それはちとメンドクサイ。

 「で、明日申請したとして、出来上がりはいつになりますかね?」と聞いたところ、最低3日営業日とのこと。土日は休みだから、火曜日以降ってことになる。今日がんばって提出しようかと思ったのだが、今日の大使館営業は、もう終わるとのこと。

 間に合わないか・・・

 うむむ、結局、次の火曜日のナイジェリアビザ申請まで何もできず。

 あ~、これが、噂に聞く、西アフリカビザパズルか。

 とにかくビザを取らねば入れない国ばかりの西アフリカ旅。周辺国の大使館でビザを取ってから次へ向かうのだが、このビザ取得が、容易にはいかず・・・まるでパズルのようだと形容されているのだ。

 うまくパーツをはめていけば、スムーズにいけるのだが、パーツをハメ間違えちゃったりすると・・・ドツボにはまることになる。

 今回の場合、最初に5カ国ビザを申請したのがパーツのハメ間違いだったのかも。まず、最初の火曜日にナイジェリアビザの申請をやっておけば・・・少なくとも、今週中には、ナイジェリアビザと5カ国ビザはゲットできてたはず・・・あわよくば、ガーナビザも・・・

 いや、そんなに上手くはいかなかったんだろうな。結局、どうハメテもうまくはまらないパーツだった、なんてオチのような気がする・・・

 





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