Wedding Party II
今度はヨルバ+イスラム形式結婚式

2013.7.7 / Nigeria(Lagos) 本日 自転車0km走行 : Total 45802km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→とうもろこしの粉をといたやつ 昼飯→パーティ飯 夕飯→アマラ / 宿→ケニーの知り合いのホテル(シングル1500ナイラ)

(English)
 I stayed in Lagos.



 朝起きて、周囲を散歩していたら、なにやら素敵な太鼓の音と歌声が聞こえてきた。音のするほうへ行ってみて、辿り着いたのは、イスラムのモスク(といっても立派な建物ではなく、町の集会所みたいなところなのだが)。ブードゥー教とかが有名だし、ヨルバ族ってヨルバ独特の宗教を持っているのかと思っていたのだが、実際には、結構ムスリムが多いらしい。ちなみにケニー一家もムスリムだ。

 このモスクで演奏されていた音楽は、西アフリカ土着の独特のアフリカ音楽って感じではなく、どちらかというと、モロッコで聞いた音楽に近かった。アラビアの要素が入っているっていうか。打楽器もアラビア音楽で使われるものだったし。ただ、もちろん、アラビア音楽そのものって感じではない。アフリカのノリが根底には流れていて・・・なるほど、文化ってもんはこうやって融合して、新しいものを生み出していくんだなぁ、と思いながら、皆さんの輪の中に入れてもらうオイラ。

 ちなみに、こんな感じで、ヨルバ族のイスラム教徒のコミュニティーから生まれたとされる新しい音楽形態に、<フジ>というダンス音楽がある。この<フジ音楽>はめっちゃかっこいい。アフリカと欧米が融合したパーカッシブなサウンドで、オイラの好み、ど真ん中。

 さてさて、今日も結婚式に参戦なんすよ。アフリカでは、週末になるといつもどこかで誰かの結婚式が開かれている。今日の結婚式は、ケニーのお姉さんであるピージェー姉さんの友達の結婚式らしい。友達も旦那になる人もムスリムなので、今日の結婚式は典型的なムスリム形式になるとのこと。

 おぉ、イスラム形式っすか・・・フジ音楽の生演奏が聴けるかも、聴けたら嬉しいな、なんて思いながら結婚式会場に、連れて行ってもらうオイラ。

 さて、始まったイスラム形式のヨルバ風結婚式。コーランの長々しい朗読から始まって、堅苦しい感じのオープニング。子供達なんて、寝ちゃったりして・・・オイラも、正直退屈で、生あくびをかみ殺しながら、座ってた。う~ん、今日の結婚式は、ずっとこんな感じでダラッと進行していくのかなぁ、だとしたら結構ツライなぁ、なんて思っていたのだが・・・新郎新婦が入場した途端、トーキングドラムとミニチンバウという打楽器コンビが、会場内を練り歩いて、ビートで場を盛り上げていき、やっぱりいつもの、陽気なアフリカ特有の自由な感じになってきた。うんうん、この感じ、とオイラも気分が上がってきたところで・・・前方に特設されたステージ上で、バンド形式の音楽演奏が始まった。

 洗練されたメロディーに乗るパーカッシブで、ダンサブルなアフリカンビート・・・おおっ!!!これは、<フジ音楽>じゃないですか!!!

 聴きたかったフジ音楽の生演奏が聴けて感激。テンション上がって、皆さんに交じって踊るオイラ。

 さて、フジ音楽を演奏するバンドを見ていたら、ひとつ見たことのない面白い楽器が演奏されていた。実は、ブラジルサルバドールで一緒にカーニバルを堪能したラテンパーカッショニストのタツヤさんから「キューバのバタっていう両面ドラムの元になったという打楽器がナイジェリアにあるそうなので、ぜひ見てきて下さいね」と言われていたんですよ。ナイジェリアのこの打楽器は、結構小さくて、しかも、打面をヘラで叩くという独特のものだった。実際のキューバのバタは、もっとでかくて両面を素手で叩く。ん、ひょっとしてこれが?・・・と一瞬思ったものの、さすがにコレは違いすぎるよなぁ、と思ったのだが、なんと、コレが、バタの原型パーカッションだった。うむむ、これがバタの原型だよ、と言われなかったら、とても関連ある楽器には見えない。海を渡り、長い年月を経ることで、こんなにも大きく変わってしまうっていう事実が・・・とても興味深い。
























































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