(English)
I left from West Africa.
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今日、西アフリカを去る。大好きになった西アフリカ。まさか、ここにオイラにとっての楽園があったなんて、旅する前には思いもしなかったよ。もちろん、音楽的に面白そうだ、という情報はあったのだが、それ以外の情報がほぼ皆無で。オイラにとって、未知のゾーンだったんですよ、西アフリカは。
セネガル滞在があまりにも居心地よくて。西アフリカを離れ、ヨーロッパに入った後も、西アフリカに対する想いは募るばかりで。ちょっと知ったらもっと知りたくなっちゃった西アフリカ。セネガルはよかったけど、他の国はどうなんだろう?ひょっとしたら、セネガル以上にオイラを魅了する国があるんじゃないのか?なんてことが頭の中をグルグル回り・・・もう一度行きたいという想いが抑えきれなくなった。
ということで、再訪した西アフリカ。再訪してホントよかったよ。セネガル同様、素敵な国ばかりだった。そんな素敵な国々を巡ったこの半年間の旅は、この旅で一番濃い旅内容だったと思う。オイラが心の中で描いていたやりたかった旅そのものの旅が出来、オイラ自身が、旅に何を求めていたのかっていうことが、ハッキリ見えてきた。その結果、オイラの中でまた、旅に対する姿勢が変わった気がする。これから先の旅は、これまでの旅とはまた違った旅になっていくよ、たぶん。
空港まで見送ってくれたザックと固く握手して・・・いよいよお別れ。今回、来たかったナイジェリアまで、ガッツリやってくることが出来たのは、ザックのおかげ。行きたいところを制覇した満足感、そして、単に行きたいところに行ったというスタンプラリー旅ではなく、中身の詰まった旅ができたという充実感でいっぱいの心境。こんなに気持ちよく、西アフリカを去れるのは、ホント、ザックと出会えたからだよ。
さて、ヨーロッパに戻らなきゃ。アブジャからは、一気にドイツのベルリンに飛ぶ。一番安かった航空券がエジプトエアーだったため、途中カイロでトランジットするけども。
まずは、チェックイン・・・バラフォンが加わり、また増えてしまったオイラの荷物。飛行機では、どんだけ追加料金がかかるかと不安を抱えながら、チェックインカウンターへ向かったところ・・・なんと、預け荷物の重さに関しては問題視されず。むしろ、預け荷物が5つもあるってことを問題視されまして。2つならOKなのだが・・・ってことなので、5つの荷物を、それぞれ2つ、3つで分け、パッキングマシンに突っ込んでグルグルとパッキングしてもらい、見かけ上、2つの荷物ってことにしてみた。
こんなごまかしで大丈夫なのか?と思ったものの、これならOK、ってことで預かってもらえまして。結局荷物代で追加徴収された金額は、パッキングにかかった25ユーロぶんだけ。ふおお、クバーノ航空で、手持ちのお金がないってことでタダにしてもらった時以来の、安値だ。
ということで、一番問題視していた荷物問題が、見事に解決し、その後は、なんの問題もなく、飛行機に乗り込み、離陸。
あ~、いろいろあったケド・・・西アフリカに居た毎日は、ビックリするくらいオイラの精神状態は安定していた気がする。日本で生活していた時も、旅をしていた時も、心の中にはなにかしらの枯渇感というか、焦りというか、ココはなんか違う感というか、満たされない何かがあったんだけど、西アフリカで生活していたら、いつの間にかそれが消えていた。何もないように思われている西アフリカに、オイラの心を満たしてくれる何かがあったのだ。
さようなら、西アフリカ
・・・とりあえず、ね。
西アフリカは、絶対またいつの日か戻ってくるよ。
だって、ココは、オイラの心を安定させてくれる大事な、かけがえのない場所なのだから。
さて、夜になり、到着したエジプト、カイロ空港。トランジットで乗り継ぐ飛行機は明日の朝発。ということで、空港泊することになり、待合ロビーのテレビを見ていたところ・・・テレビには戒厳令状態の町の様子が映し出されていた。う~ん、相変わらずシリアは大変だなぁ、なんて思いながら見ていたら、右上に<カイロ>と書かれてあるじゃないですか。え?これ、カイロの様子なんですか?そういえば、エジプトでは先日、事実上のクーデターが起こったって、ニュースで言っていた。うむむ、外はこんなピリピリした状況だなんて・・・空港内は今、一見平和なんですけど・・・明日の朝、いきなり空港閉鎖なんてことにはならないよね・・・
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