(English)
I run on Norway road.
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本日、最初は昨日上って蓄えた位置エネルギーをひたすら放出しての坂道下り。比較的緩やかな下り坂であったため、下り自体は心地よかったのだが・・・いかんせん、天気がビミョウなため、十分には楽しめず。
この辺、緩やかに流れる川があり、魚釣りなどをするならいいところかも。チャリで走るだけなら、ちょっと退屈。
湖沿いの町に出る手前の最後の下り坂のところで、素敵な風景に遭遇。山のカタチがすばらしかった。テンションあがる。ここで、お弁当。
町のスーパーで食材を買い込んだ後、湖沿いの道を走り始めようとしたところで・・・雨が降り始めた。屋根のある場所で待機。ノルウェーでは、こんなときでも、傘をささずにウォータープルーフジャケットを着て歩き回っている人がいる。そして、こんな天気なのに、ジョギングをしている人もいる。どんだけ外が好きやねんって、思いながら、この人たちを見る雨宿り中のオイラ。で、ちょっと思ったんですよ。欧米人が自然好きっていうのは、自然を満喫できるチャンスが少ないことによる反動なのではないか、と。
実際に来てみて思ったのだが、、ヨーロッパって<人間が無理して住み始めた>ところのような気がする。無理しているからこそ、工夫しなきゃ生きていけないから、知恵を使いだして、その結果、産業革命とか起こったワケで。自然が好きっていうのも、太陽の下で動ける期間が短いからこそ、その間を満喫しなきゃっていうある種の脅迫観念が働いているように思えてきた。欧米人はエコ意識が高いって言われているのも、それは、自然に対する畏敬という複雑な感情の裏返しなのではないか、と。
それに比べて、アフリカやアジアの一部の地域は、なにもしなくても自然の恵みがある。果物とか裏庭に行けばバケツいっぱい取れるようなところだったら、無理しなくていいのだ。で、無理しなくていい分、おおらかな暮らしをしてきたというか。そして、すべてがオーガニックだったわけだから、ポイ捨ても普通だったワケで。
そんな感じで、<自然>に対する対峙の仕方が、アジアやアフリカと、ヨーロッパでは根本的に違う気がしてきた。
さて、雨が止んだので走り始めたのだが、雨が止んだのは一瞬であり、走っていたらまた降り始めた。途中、なんども雨宿り停滞。
も~、ホント、メンドクサイ。雨が嫌いなオイラとしては、なんでこんな雨ばっかりのノルウェーを走らなきゃなんないんだろ、と、メゲてきた。
が、湖を渡りきったところで、目の前に見えてきたのが・・・素敵な山岳氷河。そうだ、こういう風景が見たいがために、走っているんだ、と、ノルウェー走りの意義を再確認。
そして、立ち寄ったガソリンスタンドで、併設の売店前に旅サイクリストの自転車を発見。SimmerとSpokeというお二人は、姉妹。で、ちょっとおしゃべりしていたら、「ところで、ノルウェー旅中では何を食べているの?」と聞いてきた。確かに、買える食材が限られてくるノルウェーでは、旅人が何を食べているのか気になるところ。「ウィンナーとたまねぎとトマトを基本にして、炒めものかな」と答えるオイラ。改めて聞かれると、使っている食材や料理のバリエーションの少なさに我ながら愕然。一日中動いているので、何を食べても美味いから、それなりのものであれば、満足して食べることができるのだが・・・もうちょっといろんなものを食べてもいいかも、と思うのであった。
さて、お二人とは逆方向。これからオイラが走ってきた道に行くというお二人に、「すぐそこに見える氷河が素敵ですよ」とアドバイスしてお別れ。で、オイラは、ちょうど、このガソリンスタンド併設の売店でWifiが飛んでおり、しかも、テーブルまであったので、ここでしばらくネット作業。そんなことをしていたら、時間があっという間に経ってしまい、早くも22時過ぎに。そろそろ周囲も暗くなりはじめちゃったことだし、ガソリンスタンドなら、テント泊させてもらえるかも、と聞いてみたら「テント?いいよ」とのこと。おお、ガソリンスタンド野宿作戦、使えるじゃん、と思ったのだが・・・「一泊99クローナね」と。お金とるんかい。しかも、ほぼキャンプ場と同じ値段じゃん・・・これなら、キャンプ場に泊まったほうがいいな。
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