Glacier Zone
結局行くンじゃん

2013.8.5 / Norway(Skei~Briksdalsbreen) 本日 自転車82km走行 : Total 46839km走行
天気:曇のち晴のち曇時々雨
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→パン / 宿→野宿

(English)
 I run on Norway road.



 朝起きたら、空には青空が覗いていた。昨日の氷河が素敵だったので、朝出発時にもう一度戻って見てみたのだが・・・氷河ビュースポットに辿り着いた時には、空はまたもやすっかり雲で覆われちゃって。あ~、ノルウェーの雲は流れが速すぎるよ。一応、昨日よりは雲が少なかったのだが、またしても太陽の下で氷河を拝むことはできず、残念。

 さて、氷河を後にして、走り始めたら、またもや、だんだん晴れてきた。ちくしょー、もうちょっと待ってればよかったぜ、と悔やむ。もう一回戻るほどの気力はもはやなかったので、そのまま前進。氷河は残念だったものの・・・Skeiの町郊外からの道が、ちょうど、フィヨルドのえぐれた谷間道だったので、両側に聳え立つ岩場がめちゃめちゃ素敵だった。晴れてきた瞬間にここを走ることが出来たのは、なんたるラッキー。いやぁ、ノルウェーは、一箇所にこだわらずに、どんどん前に進むのがコツなのかもしれないっすな。

 太陽光でキラキラ輝く絶景の中を走りながら、やっぱりこうでなきゃ、ノルウェーはと思う。う~ん、ノルウェーは、雲や雨がもっと少なかったら、天国なところなんだけどなぁ。ホント、天気だけが残念だよ。

 フィヨルドのえぐれた谷間の終着地であるByrkjeloの町に出た後、ここからがまた上り坂になった。上っている最中、坂から見える風景が素晴らしかったので、上りの疲れなんて感じずに上っていたのだが・・・向こうから雲が迫ってきて、あっという間に、谷間を雲が覆ってしまった。とああ、残念思ってたら、また雲が薄くなり、太陽が谷間を照らし始め・・・いやぁ、ホント、変わり過ぎだよ、ノルウェーの天気。

 さて、峠をひとつ越えた後、急な下り坂を下り始めたところで、反対側のフィヨルド海岸が見えてきた。残念ながら、反対側の空は、またもや曇がどんよりと覆われてて・・・ふ~、苦労して上った峠なのだから、晴れの状態での見下ろし絶景を見たいところなのに・・・ま、ノルウェーの天気ばかりは、オイラの晴れパワーがなかなか効かないのでしょうがない。

 峠からの坂を下りきった後、フィヨルド海岸沿いの道を走り、Oldenという町に辿り着いた。ちょっとペースを上げようと思っているオイラ、Oldenの町は素通りして、出来れば一気にガイランゲルまで行ってしまいたいと考えていたのだが・・・

 Oldenの町で、ブリクスダール氷河(Briksdal Glacier)と書かれた垂れ幕が目に入ってきた。この垂れ幕には、なんだかオイラの心をくすぐる氷河の画も描かれている。そういえば・・・実はこの辺、氷河地帯らしくて。なんと、ここには、ヨーロッパ最大の氷河であるヨステダール氷河があるようなのだ。で、オイラが目にした垂れ幕に描かれていたブリクスダール氷河は、そのヨステダール氷河の支流らしい。うむむ、せっかくだから見てみたいかも・・・

 氷河はパタゴニアで満喫しまくったので、もういいや、とノルウェーを走り始めた当初は考えていたんです。ヨーロッパは急ぎ足で駆け抜けなきゃいけないし。なので、一応、この辺に、ヨーロッパ最大の氷河があるってことは知っていたけど、見に行くには回り道になるし、ってことで、素通りするつもりだったんですけど・・・

 垂れ幕を目にしたら、実際に見に行きたくなっちゃった。あ~、なんでしょ、この吸引力。広告に惑わされる自分の心。

 いやぁ、しかし、ブリクスダール氷河を見に行こうとすると、ここOldenの町からメインロードを外れて、内陸道へ20kmほど入っていかなきゃならないんですよ。しかも、その内陸道は氷河を見るための道なので、氷河のところで行き止まり。また同じ道を戻ってこなきゃいけない。

 往復40kmか・・・

 どうしようか悩んだんですけど・・・悩んだ時には、行ったほうがいい。行かないと後から、なんで行かなかったんだろって後悔しますから。そして、その後悔は心の中にもやもやをずっと残すことになっちゃいますから。

 ということで、結局ブリクスダール氷河を見に行くことに。

 さて、なんだかんだ言いながら、結局行くことになった氷河。Oldenの町から氷河までの道は、めっちゃ素敵でした。氷河目的で入った道だったんですが、ここは、普通に走るだけでも心地よかった。うむむ、これは大正解だったな、と思いながら、走り進める。

 さて、途中から目の前に、山岳氷河で着飾った山々が見えはじめ、更に上がるテンション。が、本番のブリクスダール氷河に辿り着く手前のところで、雨が降り始めた。この辺、キャンプ場がいっぱいあるので、適当なキャンプ場でテント泊するつもりだったのだが、キャンプ場だと、雨にぬれて過ごすことになる。それも、メンドウだなぁと思いながら走っていたら、ちょうど、今は使われていないらしい、旧トンネル跡地みたいなところを発見。おお、ここなら、雨よけができて、いい感じだ、ということで、今日はこの旧トンネル跡地の中にテントを張り、野宿することに。

 時間的には、無理してブリクスダール氷河に行けなくもなかったんだけど・・・この天気で行っても、素敵な氷河風景とのご対面にはならないだろうからな。明日に期待して、今日はもう、寝ることにしよう。




















































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