(English)
I run on Norway road.
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さて、昨日あまり走れなかった分、今日早めに出発して距離をかせぐぞ、と思っていたのだが・・・ベルトラムおじさんがなかなか起きてこないので、出るに出れない。結局、９時頃起きてきたおじさん。それから用意してくれた朝食を一緒に食べてたら・・・いつのまにか時計は10時を回っていた。ま、いいや、旅で一番楽しい時間ってのは、こういう時間なのだから。さて、ベルトラムおじさんは、朝食を食べながら、今、ノルウェー沖で起こっている海草の乱獲問題について熱く語ってくれた。おじさんはノルウェーの片田舎に一人暮らしとのことだが、結構自由に楽しそうにやっている。家具とかは自分で全部作っちゃうみたいだし、仲間と一緒に釣りに行ったりしているし、海草の乱獲問題に対する反対運動ということで、社会運動をしていたりする。たまに、オイラのような旅人を拾ってきて、おしゃべりするのも、楽しみの一つらしい。ちなみに、日本人を拾ったのは初めてだそうだ。
そんなおじさんが、別れ際に、冷凍された白身魚をくれた。冷凍が解けるとダメになっちゃうから、二日で食べきれるくらいの分量を。ああ、ホントありがたい。ちなみに、おじさんちの冷凍庫には、切り身の魚がこれでもかっていうくらい詰まっていた。釣った魚を一人じゃ食べきれないから、どんどんたまっていっちゃうらしい。
ベルトラムおじさんと別れた後、目的地だった、湾岸景勝道路のメイン、島をつなぐ海上道路へ。が、この海上道路がビミョウだった。期待をしすぎてしまったからかもしれない。なんだ、こんな程度かって、ちょっとガッカリ。ここを走るために、わざわざ海岸方面のルートにしてやってきたというのに・・・今日は曇天だからなおさら景色がビミョウに見える。しかも途中から、また雨も降り始めちゃったから・・・きっと晴れたら心地いい海岸道路なんだろうけど・・・
そんな感じの不完全燃焼な景勝道路走りとなってしまったのだが、まぁ、ここに来たことには、後悔はしていない。だって、ベルトラムおじさんと出会えたからね。ベルトラムおじさんとの出会いはノルウェー旅の一番の思い出となったといっても過言ではない。
さて、湾岸の景勝道路からはずれ、次に向かうのはトロンハイムという町。当初、景勝道路近くにあるクリスチャンサンという町から、沿岸フェリーに乗って、一気にワープしてしまおうと思っていたのだが・・・この辺の海岸沿いではない内陸地の山並みが気になっちゃいまして。Trollveggenの荒々しい山肌を見て、あの時は満足しちゃったんだけど、海岸道を不完全燃焼で走った後、やっぱり山道の方を走っておけばよかった、という思いが大きくなってきちゃったんですよ。
そこで、ちょっと遠回りにはなるものの、70号線に戻り、E6号線を走ってトロンハイムへ向かうというルートで進むことに。
ということで、走り始めたのだが・・また雨が降り始めてしまった。ああ、ホント、この辺は雨ばっかりで嫌になっちゃうよ。雨雲がずっしりと停滞していて、少々待ったところで、止む気配がなかったので、雨合羽を着て、雨中走行。
夕暮れ前、小ぶりになったので、メインロードから外れた道の脇で、野宿。さて、今日は、いただいた魚を調理しなくっちゃ。というか、今日は、夜、魚を調理して食べるのを楽しみで、一日走っていた感じ。
で、焼いて食った魚が・・・めっちゃ味が濃厚で美味しかった。うむむ、これはなんていう魚なんだろ・・・おじさんに聞いておけばよかった。
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