(English)
Today I entered to Hungary. I arrived at Budapest.
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シェンゲン圏内で国を移動する場合、パスポートはノーチェックなのだが、ルーマニアからハンガリーへは、シェンゲン圏外からシェンゲン圏内へと入ることになる。ということで、真夜中、ウトウトしはじめた時に、国境越えとなり、パスポートチェックのイミグレ職員が電車に乗り込んできた。起こされるのは面倒だったけど・・・しかし、まぁ、パスポートスタンプは、乗り込んできた職員さんがその場で押してくれるため、いちいち電車を降りなくてもいいのは楽。
特に問題もなく、無事パスポートにスタンプが押され、その後、熟睡。で、朝、予定時間より1時間ほど遅れて、ブダペストの東駅に到着。
さぁ、ハンガリー、ブダペストだ。この旅では、ヨーロッパはいつもシェンゲンの期限に追われ、最後の方になっちゃう中欧東欧諸国は、駆け足で駆け抜けるか行くのを諦める感じになっちゃってまして。ハンガリーも、シェンゲンの関係で、前々回も、そして前回も入れず、ハンガリーとは縁がないのかな、なんて思っていた国だったのですが・・・
縁がないどころか、まさか、こんなにも深いつながりとなる国になっちゃうとは・・・当然、この時点では、この先にここブダペストで巻き起こる大事件なんて予想もしていないオイラ。この時点では、まぁ、ハンガリーはブダペストを見てみたいだけだし、長くて一週間滞在くらいかな、なんて思いながら、駅構内で、自転車を組み立て、ブダペストの町を走り始めた。
ハンガリーはブダペストを見たいだけ・・・いや、正確に言うと、ハンガリーに来たのは、グヤーシュスープを飲みたいのと、ブダペストにある<アンダンテ>という日本人宿に興味がある、という二つの想いがあるだけだった。
ブダペストの日本人宿アンダンテ。実は、以前、この宿で、ブラジルで知り合った旅人コンちゃんが、管理人をしていた時期がありまして。コンちゃんが管理人をしていた時「ハンガリーに来たら、ぜひアンダンテに寄ってください」って言われてたんですよ。ただ、オイラの旅があまりにもスローペースなので、コンちゃんはもう日本に戻ってしまい・・・でも、そんなコンちゃんから面白そうなアンダンテの話を聞いていたので、気になってしまっていたオイラ。日本人宿好きとしては、<アンダンテ>は、スルーするわけにはいかなくね?ってことで、ブダペストにやってきたのです。
ということで、到着したアンダンテ。宿は集合住宅の一室にあり、その集合住宅は、人が行き来する通りから、電子ロック施錠された扉を開けてもらわないと中に入れない仕組みになっていた。で、電子ロック施錠の扉から呼び鈴を押し、現在の管理人のコータくんとミズキちゃんが迎え入れてもらう。そんな電子ロックの扉を入ると、中の空間は、中庭みたいなところが広がっていて、中庭沿いに、部屋のドアがあり、各部屋に入ることができる、という、二重構造のセキュリティーをもつ場所となっていた。中庭ゾーンは、誰しもが入れるわけじゃないから、安全地域なのだろう。中庭ゾーンの<アンダンテ>の部屋の扉の横には、たぶん、ここの集合住宅の住民の人たちのモノと思われる自転車がいくつも停めてあった。
ブラショフの宿では自転車は折りたたんで、ずっとレセプション脇にとめさせてもらっていたし、普段なら、折りたたんで中に入れさせてもらわないと、相棒のことが気になって気になってしょうがないという、心配性のオイラ。
荷物を部屋に運び入れる時、「折りたたんで自転車も中にいれさせてもらおうかな」という想いが一瞬頭をよぎったのだが・・・ちょっとしためんどくささと、土足厳禁なきれいに掃除された部屋に外を走ってきた自転車を入れるのもなんだなという遠慮の想いと、日本人宿に泊まることだし、他にも自転車が停めてある場所だからという安心感から、自転車は、中庭の壁に固定された格子に鍵ロックでくくりつけて、置いておくことに。
魔がさしちゃったんでしょうな・・・
この後、折りたたんで部屋にいれさせてもらわなかったことを激しく後悔する日々を送ることになるとは、この時は、思いもせず・・・
早速、宿前のレストランで、グヤーシュをすすり「本場のグヤーシュは、シャパシャパのスープなのか!」と、驚いたりしていたオイラ。ああ、今思えば、ブダペストで、こんなにも暢気な気分で過ごせたのは、到着早々のこのグヤーシュを飲んでた瞬間だけだったのだ・・・
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