(English)
Today I left from Brasov. In the end I have stayed in Brasov for 77 days...
(Español)
Hoy partí de Brasov. Al final me he quedado en Brasov durante 77 días...
(Français)
Aujourd'hui je suis parti de Brasov. Dans la fin je suis resté dans Brasov pour 77 jours...
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今日の夜行で、ブラショフを去る。滞在日数を改めてカウントしてみたら、ブラショフに77泊もしてた。これまでの、長期沈没していたブラジルのサルバドールや、パタゴニアのウシュアイアの沈没記録を、遥かに超える大沈没記録の更新だ。
いや、ま、今回の大沈没は、非常に有意義だったので、全然後悔なんてしていない。むしろ、やってよかったと思ってる。これまでの旅を振り返り、そして、これからの旅でオイラは何をすべきなのか、何をしたいのか、を考える絶好の時間だった。
逆に、この時間を持たなかったら、今後の旅も、これまでと同じように過ごしてしまうところだった。
旅において、沈没ってのはあまりいい印象をもたれてないかもしれない。イメージ的に、だらだらして怠惰な生活を送ってるんでしょ、って感じがあるからね。でも、実際には、特に長旅には、時に沈没ってのは必要だし、それは、自分の心にいい方向に作用するものだと思う。ただし、沈没も、中途半端にするのはあまり意味がない。沈没するなら、徹底的に沈没すべし。ナニゴトも、エクストリームな状況まで突っ込むと、いろんなものが見えてくるのだ。オイラが今年の年賀メッセージ(サイトで正月3が日だけ掲載してたメッセージ)で書いた「バテるまでやり続けてみよう」ってのは、実は、こういう意味を込めてある。
さてさて、とりあえず、出発は夜なので、それまで宿で時間つぶしさせてもらうことに。普通だったら、12時のチェックアウト前に荷物をまとめて、部屋を出て、荷物はリビングに置かねばならないのだが、長期滞在特権ってことで、18時の出発直前まで、部屋でウダウダしててもいいよと、ルシーナさんが言ってくれまして。ということで、今日も、いつもと変わらぬ日常で・・・うむむ、なんだか、今日、ブラショフを出発するってことに実感が持てないぞ。
まぁ、しかし、お世話になった人たちにお別れの挨拶をしたら、出発する実感が持てるかもしれない・・・長い滞在期間中、あまり外には出なかったけど、一応、この宿以外にもいろんな人たちにお世話になってきたし、関係を築いてきた。そんな人たちに、お別れの挨拶をしなきゃと、周囲を挨拶めぐりを始めたオイラ。特に、毎日のように通っていた近所の八百屋のお兄ちゃんたちとは、別れがたかったのだが・・・「今日でお別れ」って言ったにも関わらず、いつものように、相変わらずの能天気でハッピーな対応をされ、なんだか、全然別れっぽくない。うむむ、ここでも、ブラショフを出発するってことに、実感を持てないじゃん・・・
さて、そんなこんなして過ごしていたら、あっという間に夜18時になってしまった。荷物をまとめて、出発準備を終えたのだが・・・この時点でもなんだか、ココを去るってことに実感が沸かない。ひょっとしたら、今晩も、この宿のベッドで寝ているのではないか、という気がする。というか、もはや、この宿のベッド以外で寝ているということをカラダが許さなくなっている感じがするのだ。
不思議な感覚だ。現時点でやらねばならないことはやりきってスッキリしているし、久々の旅再開にワクワクしている。一方で、もちろん、久々の旅ってことで、若干の不安もある。そういう<旅再開>という意識があるにもかかわらず、カラダは、いつまでも、この場に居ることを望んでいるっていうか、ココにいるのが当然でしょという感覚でいる。
意識とカラダの分離。
旅中にたまに起こる現象だ。
このフワフワした感じ、嫌な感じではない。ただ、なんだか、変な感じ。
さてさて、そんなフワフワした感覚を抱えたまま、いよいよ、宿を出ようとしたら・・・なんと、フィリップおじさんが「駅まで送っていってやるよ」と、言ってくれまして。これまた、普段の旅人にはそんなことをしないのですが、長期滞在してたオイラだからってことで、特別な計らいをしてもらえまして・・・
ありがとうございます。いやはや、ホントに、最初っから最後までお世話になりっぱなし。めっちゃいい宿でした。ルシーナさん、フィリップおじさん、そしてミハエラさん、ホントに、出会えてよかったです。この宿に長居して大正解でした、って、いや、逆だ。いい宿だから長居しちゃったんだ。
とそんな流れで、フィリップおじさんの車に乗せてもらって、駅へ。ちょっと早めに到着した駅で、チャウシェスクの子供達的なストリートチルドレンに絡まれながら、電車の到着を待つ。ちなみに、ブラショフからハンガリーのブダペストまでの電車代は、199ルーマニアレイ。6,000円くらいっすかね。
で、20時ちょい前、予定通り到着した電車に乗り込む。車内は、客はほとんど乗っておらず、ボックス席の4シートを一人で占有状態。自転車を含めて、荷物が多いからどうなるか、と若干心配していたのだが、そんな心配は杞憂だった。
前のシートに相棒を座らせ、夜の電車旅。ああ、今日の寝床は、この硬い電車シートなのか。あのふわふわの宿のベッドじゃないんだな、と、ここでようやく、旅再開をカラダが実感。
ああ、やっぱり旅を再開したんだな。さぁ、明日、起きたら、ハンガリー、ブダペスト!楽しむぞ~
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