(English)
From today I asked to help for everybody to find my losing bicycle.
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宿の近所を歩き回っているだけでは、何も進展しない、ということにやっと気付いた。ひょっとしたら、ひょっこり見つかるのでは、という望みは、この2日歩き回った結果、完全に砕かれた。
じゃぁ、次に何をすべきか・・・実は何も手が無いワケではなかった。
以前この日記(モロッコ編2012/7/30)に書いたのだが・・・チャリダー仲間のリョウさんの自転車が、セルビアで盗まれた時、メディアを使って大捜索した結果、奇跡的に自転車がみつかったという奇跡がありまして。
その時のオイラの日記には「それにしても、やっぱり<動く>ってことが大事ですな。諦めるんじゃなくて<動く>。そして、今や、ネットという世論を味方につけると、一国すら動かすことができてしまうという現実。」なんて綴ってあった。
リョウさんの時自転車が見つかったのは、奇跡だとは分かっている。奇跡ってのは、めったに起こらないから奇跡っていうんだ。その奇跡がオイラの相棒にも起きるとは、思えないとは思いつつ、起こることを願っている自分がいる。そして、その奇跡に近づくためには・・・リョウさんのように<動かなきゃ>いけないんだ。
そう、動かなきゃいけない。メディアに働きかけなきゃいけない。
・・・とは、分かっていたのだが・・・
動くってことが大事って、言葉では簡単に言えていたケド、実際自分が当事者になると、動くっていうことには、相当な意思が必要だということに気付かされた。
ただ、近所をブラブラするのは、できる。でも、これは<動く>ってことじゃない。リョウさんのように動くっていうのは、<他の人を巻き込んで助けてもらう>ってこと。
他の人を巻き込んで助けてもらう・・・つまり人に頼るってこと。これ、オイラは基本的に苦手。旅で散々人に甘えておいて、今更何を言ってるんだって、ツッコミが入りそうですが・・・いや、ホント、苦手でして。
さらに、今回は、オイラ自身の落ち度で盗難されたということもあり、なおさら、人に頼りづらかった。
そもそも、人に相棒が盗まれたことを話すのも、なんか気が引けていた。いつもなら、何かあればすぐ更新するブログも、今回ばかりは、相棒チャリが盗まれたことを書こうかどうしようか迷っていた。
でも、もはや、自分で抱えていてもどうしようもないってことが分かった今、相棒を救出するためには、なりふりかまってなんかいられない。<動く>・・・つまり、<他の人を巻き込んで助けてもらう>ってことをやるべきなんだって思い、まず、ブログに、事件のことをつづった。
そしたら、びっくりするくらい速い反応で、多くの人たちから、励ましの言葉とともに、アドバイスが入ってきた。
アンダンテを紹介してくれた手前、一番この盗難事件を心配してくれているコンちゃんから、ハンガリー警察はあてにならないから、ヨシさん自身が動いた方がいいですよ」と、いろんな具体的捜索方法のアドバイスをもらったり
チャリダー仲間のようこ&ひろさんから、ハンガリー人の友人を紹介してもらい、ここ現地で頼る人を作ることができた。
おお、動いてきた気がする・・・
動きの第一歩は、まず、みんなに知ってもらうことだった。そう、いきなり大きなことなんて出来ないのだ。いきなりテレビ局・・・とか構えることなく、今できることである<身近な人に事件を知ってもらう>ってことをやればよかったのだ。
事件を知ってくれた人が、アドバイスをくれる。サポートしてくれる。みんなからの言葉がオイラを動かし、次の手を打つことができるようになる。
自分で抱えているだけだと、いつまでも堂々巡りしていた場所から、ようやく抜けれた気がする。奇跡の光に向かって、歩み始めることが出来始めた気がする。
ということで、皆さんからのアドバイスに従い、まずは、自転車捜索のビラを作って、より多くの人に事件のことを知ってもらうことに。そしてそれは、事件当事国であるハンガリーの人たちに知ってもらった方がより効果的だろう、ということで、英語で原案ビラを作って、それを、トミにハンガリー語に訳してもらった。
そのビラデータを、知り合いを通じてFacebookなどで情報拡散してもらおう。さらに、ハンガリーで拡散力のあるハンガリーのネットメディアを教えてもらって、メールで情報を載せてくれるようお願いしよう。
そんな感じで、いろんな人を巻き込んで動き始めることにした捜索大作戦。
ただ・・・この捜索大作戦は、一日中何かやらねばならないことがあるわけではない。やることと言ったら、ビラを作ったり、メールを書くことくらいなので・・・すぐ、ひと段落しちゃって、何もやらない時間が訪れてしまう。そして、その時間が、オイラを猛烈に不安に陥れる。
と、そんな不安な時間を持ちたくないオイラは、ひと段落時間を料理時間に割り当てることに。一日目にフォアグラ料理を作って、気を紛らわせたように。
で、せっかく作るのなら、みんなでシェアして食べれるカレーを作ることに。今、宿では、素敵なメンバーがオイラを支えてくれている。管理人のコータくん、ミズキちゃん、一昨日から一緒の大井さん、昨日から一緒のヨーヘイくん、オカモトくん、タナキくん。そして、オイラのチャリのことを心配しながら旅立っていったナカメくんと、ダイスケくん。
ネットで助けてくれる人たちの励ましやアドバイスももちろんありがたいのだが・・・やっぱり一番心の支えになるのは、近くにいる人たち。今宿にいるのがこのメンバーでよかった。話しやすいし、さりげなく明るい雰囲気をつってくれるこのメンバーと一緒だからこそ、変に落ち込むことなく、前向きにがんばれる。
ちなみに、今日の乾杯の音頭はタナキくんのこの一言だった。
「出会いこそ人生の宝探しだね!」
「・・・trfじゃん(笑)」
こんなやりとりが、心を和ませる。
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