(English)
I stayed in Budapest.
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ブダペストに到着してすぐに事件が発生してしまったため、観光どころではなくなり、ブダペストに来てもう2週間経つというのに、ブダペストの街をまだ全然見ていないオイラ。
事件が解決し、心に余裕が出来てきたところだし、相棒も完全復活したところなので、そろそろ相棒に乗ってブダペストの街を散策でもするかと思っていたところ、みずきちゃんがまた一緒に走りたい、なんて、涙が出るほど嬉しい言葉をかけてくれたので、一緒に、ブダペストの街を自転車デート(?)することに。
走ったコースはブダペスト観光の王道コース。重厚な鉄の吊橋である鎖橋を渡って王宮へ行き、王宮の丘から真っ白に雪化粧したブダペストの町を一望した後、ドナウ川沿いの心地よいサイクリングロードを走って、ドナウ川に浮かぶマルギット島へ。マルギット島をグルッと一周走ったところで腹が減ったので、みずきちゃんオススメの店に連れて行ってもらって、ハンガリー名物パラチンタで腹ごしらえ。その後、西駅のショッピングモールをブラブラした後、英雄広場へ行き、英雄広場周辺のいろんなスポットを適当に散策して、終了。
いやぁ、楽しかった。やっぱり、こういう街散策は、一人で巡るより誰かと一緒に巡ったほうが断然いいな。今回なんて、素敵な女の子と一緒だったんだから、そりゃもう、楽しくて当然。
そんなみずきちゃんは、一緒にいると、ただ楽しいだけではなく、いろいろ考えさせられる女の子だった。
自転車で走りながら、みずきちゃんとはいろんな話をしまして。彼女はある大きな夢を持っていて、今その夢を実現させるべく、がんばっているところ。宿で管理人として働きながらも、空いた時間を使って勉強している姿を見て、がんばっているなぁとは思っていたんだけど、改めて、心の内を聞いて、みずきちゃんの想いの強さに感心させられた。
いや、感心させられたっていうか、羨ましく思わされ、同時に自分がちょっと恥ずかしく思ってきちゃった。夢を実現するためには語学が必要ということで、英語をがんばっている彼女。一応オイラも、世界人となるために、せめて英語はある程度話せなきゃとは思っているのに・・・いつまでも、旅に最低限必要なサバイバル英語くらいしか話せるようにならない。そう、こういうことは<がんばらなくっちゃ>身につかない。<旅は要領>なんて思い始めていたオイラに、がんばることの大事さを再び思い出させてくれたのだ。
さて、夜も忙しい本日。今回の自転車救出騒動をニュースで知った、ブダペスト在住の日本人ジャーナリストである鷲尾さんっていう方から連絡をいただいていて、取材がてら、一緒に夕食でもいかがですか?というお誘いを受けていまして。
ということで、夜は、宿近くの<フリチパパ>というハンガリー料理屋さんで食事をしながら取材をしてもらいまして。取材記事は、ハンガリーの在住日本人の人たち向けのペーパーに掲載されるとのこと。取材上手な鷲尾さんに乗せられていろいろペラペラ喋ってしまったことが、一体どんな記事になるのやら、う~ん、楽しみでもあり、ドキドキでもあり。
鷲尾さんはジャーナリストなだけあって、物事の本質をついた話をびしばしぶつけてきた。なんで旅に出ようと思ったの?とかどうして自転車で?とか、まずはありきたりの質問から入ってくるのだが、オイラの答えに対するツッコミが鋭くて、自分でも気づいていなかったような自分の深層から、言葉を引っ張りだしてくれる。
旅とはなんぞや、なんて、哲学的な問答には答えなんてないって思うようになってきて、次第に考えなくなっていたんだけど・・・自分の深層ではなんとなく考えていたのかも、って思わせていただきまして。う~む、こういう深い話、今回は鷲尾さんがいたから出てきたんだけど、できれば、誘導してくれる人がいなくても、話せるようになりたいなぁ、と口下手なオイラは思うのであった。
さてさて、取材を終え、宿に戻ったら、いつものように、コータくんが、冷凍みかんを出してきてくれた。最近冷凍みかんに凝っているというコータくん。今、アンダンテの冷凍庫には、コータくんのみかんでいっぱいになっている。そんなコータくんみかんの一つに、オイラの似顔絵が描いてありまして。これ、コータくんが描いてくれたもの。
実はコータくんはお絵描き旅人。今はアンダンテの管理人でバタバタしているので、ここではあまり絵を描いていないようなのだが、ここに辿り着くまでの旅先で描いてきたという絵がつまったスケッチブックを見せてもらったところ、思わず目が釘付けにされてしまうほど上手い絵がみっちり描かれていまして。
いや、驚かされたっていうか、嫉妬しちゃった。なんてったって、オイラもお絵描き旅人を目指している身。って言いながら、ここんところずっと全然絵なんて描いてないんだけど。コータくんの絵に刺激されたんで、ぼちぼちまた描き始めてみようかなぁ・・・
そう、こういう刺激をもらって、ようしオイラも、って発奮させられるのが、人と会うことのいいところ。人間自分には甘いですから。一人だけで生きていると、どうしてもなぁなぁになってきちゃう。たまにはガツンとさせられる人との出会いってのが必要なんです、ハイ。
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