(English)
We went to Mangalitza Festival to eat Mangalitza Pig meat.
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東欧三都ショートトリップをあっという間に切り上げてブダペストに戻ってきたのには、実は、一つの理由がありまして。それは・・・マンガリッツァ豚の豚祭りに参加したかったってのがあったからなんですよ。ちょうど今週末の3日間、ハンガリーの名産であるマンガリッツァ豚の祭りがブダペストで開催されると聞いてまして。その開催中になんとしても、戻ってこなきゃということで、三都ショートトリップが急ぎ足になっちゃったんです。
マンガリッツァ豚とは・・・19世紀前半に誕生したハンガリー固有の希少種で、ハンガリーの国宝に指定されている豚。放牧による自然環境のもと、トウモロコシ、ドングリ、カボチャ、テンサイ、小麦といった自然飼料によって肥育されているため、一般の豚肉よりも霜降りの率が高い。また肉の色が赤褐色で濃く、牛肉に良く似た肉質である。またコレステロールの原因となる飽和脂肪酸の量が少ないためヘルシーで、消化にも良いとされている。更に、一般の豚肉に比べ40〜55%も多くの豊富なビタミンと、チアミン、リボフラビン、亜鉛、鉄といったミネラルが含まれており、老化防止に良いとされる抗酸化酵素も多く含まれている。食味が良く、猪肉のようなにおいもほとんどない。脂肪分が一般の豚肉より低温で溶けることも特色であるため、調理しても柔らかく仕上がる。(Wikipediaより)
・・・と、聞いただけでもよだれが出てきちゃいそうな豚なのだ。
そんなマンガリッツァ豚祭りに、コータくんと行ってみた。いろんな屋台が出ている中、生きているマンガリッツァ豚も囲われたりしていて、活気のあるいい感じのお祭りになっていた。
さて、せっかく来たからには、美味しい部位を美味しく料理したものが食いたいってことで、屋台をいろいろ巡ったところ・・・コラーゲンタップリっぽいプリプリの豚肉料理を発見。これは間違いなく美味いでしょ、と、二人で買ってつっついたところ・・・いやぁ、ほっぺたが落ちるくらい美味かった。
こんな美味い豚肉でカツどんを作ったら最高だろう。この豚祭りのことを教えてくれたコンちゃんも、以前、この豚祭りで豚肉を買ってきてアンダンテでとんかつを作って食べたって言ってたし・・・ということで、豚の切り身肉を捜したのだが、売っているのは、すでに加工され料理となったものか、腸詰や燻製にされたハムやソーセージばかり。うむむ、生肉は保存が効かないから、こういう場所には売りに出されなくなっちゃったのかなぁ、なんてコータくんと言いながら探していたら、一軒の屋台に、ビニールパック詰めされた肉の切り身が並べられているのを発見した。おお、パックされて売られているものなのか、と買ってきた。
で、宿に戻って早速、その肉をパックから出し、パンでつくったパン粉をまぶしてトンカツ作り。揚げ具合はばっちり。これを炊き立てのご飯の上に乗せ、ソースをかける。さそがし美味いカツ丼ができたことだろうと、みずきちゃんとコータくんにふるまって、夕食としていただくことに。
「いただきま~す」
パクリと、カツを口に入れて一口咬んだ瞬間、予想もしていなかった味が口に広がった。
しょ・・・しょっぱすぎる・・・
下味付けとして、塩コショウは若干ふっておいたのだが、ここまでしょっぱくなるほどはかけていないはず。じゃぁなにが・・・
そうか、ビニールパックされていた肉自体がすでに塩漬けされていたのだ。ここの人たちは基本的に<保存食>として肉をすぐに加工してしまう。だから、オイラたちが生肉だと思っていた肉も、すでに塩漬け加工された後のものだったのだ。
そんな肉をそのまま揚げて食っているのだから、しょっぱすぎて当然。
うむむ、せっかくつくったのに、食えないじゃないか・・・
と思っていたのだが、実は、このマンガリッツァ豚の切り身、半分くらいは脂身だったのですよ。普段は脂身はなるべく食べないオイラだったが、マンガリッツァ豚は、脂身が美味しいと聞いていたのもあり、そのまま脂身部分も捨てずにトンカツにしちゃっていたんです。
肉部分はしょっぱすぎたのだが・・・この脂身部分は塩っけがいい按配だった。しかも、噂どおり、脂身が美味い。ということで、脂身をメインとして、塩っけの多い肉部分はすこしずつビールのおつまみとして食べたら結構いけまして。
当初予想していたトンカツの味とは違ったものになっちゃったけど、これはこれで、結局完食しちゃうお味に。
失敗は成功のもと・・・と言えるほど成功したお味とは言いがたかったのだが、まぁ、今回はなんとかなった。しかし、塩漬けされた素材には要注意だな。実は、ちょっと前にも、コータくんがもらってきたという魚のあらを使って味噌汁を作ってみたら、その魚が塩漬けされてたらしく、しょっぱすぎる味噌汁をつくっちゃったっていう失敗をやっちゃったばかりだったのに。
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