(English)
We run on the road along Nile river.
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ずっと砂漠のど真ん中を走ってきたのだが、ようやくナイル川が近い地域にやってきた。砂漠道も相変わらず続くのだが、ナイル川沿いの道へ行くこともできる。今日朝には、ナイル川沿いの道へ続く分岐路が出現してきた。「砂漠道ばかりを走るのも、そろそろ飽きてきたから、ナイル川沿いに行ってみようか?」と、3人で申し合わせたように言葉が出た。
ということで、ココからは、ナイル川沿いの道を走ってアスワンに向かうことに。
ナイル川沿いは、これまで訪れてきたオアシスがずっと続く感じになった。緑が生い茂っていて、無味乾燥してひたすら何もなく、走っていて誰とも出会えなかった砂漠道とは全然雰囲気が違う。水があるため、それを生活の糧としている人たちが多く住んでおり、とにかく、人、人、人。人に出会いまくれるのだ。
しばらく振りの人があふれる場所となり、テンション上がったオイラたちは、最初は絡んでくる人たち一人一人に対応していたのだが・・・次第に変な違和感を覚えるようになっていった。
明るくフレンドリーなのは、砂漠の人たちと同じなのだが、いざ接してみると、やれ何が欲しいだのなんだのと、ちとウザいのだ。もちろん、そうじゃない、ただ好奇心から近づいてくれ楽しく時を過ごせる人たちもいっぱいいるのだが(写真を撮らせてもらったのは、こういう人たちだけ。ウザい人たちは写真を撮る気が失せるから撮らない)、そうでない人たちがちらほら出るようになってきた。砂漠道では、人がそれなりにいるオアシスでも、こんなウザい感じの人たちはいなかったのに・・・
砂漠のような厳しい環境では、<ちゃんとした人>しか住めないんだろう。ちゃんと自分を律することができ、必要以上に他人には甘えないという人たちしか生きてはいけないんだろう。
そこへいくと、水があり、なんなら食べ物も贅沢を言わなければその辺の果物を食べていけばいいという環境では、<ちゃんとしなくても>生きていけるのだ。とりあえず人に甘えてみて、ダメでもなんとかなるさ、的な生き方が可能になる。
まぁ、そういうこと以上に、人がたくさん住んでいるからってことの要因が大きいのか。働きアリの中には一定の確率で働かないアリが出現するっていう話があるように、やっぱりある程度人が集まったら、確率的に、その中にはルーズな人が発生するものなのだ。緩い生活環境では、その確率はさらに上がるだろうから、この辺には、ルーズな人が沢山いるってもの、まぁ、生物学的に考えて納得ではあるワケで。
さてさて、なんか変な違和感を感じながらも、せっかく久々に活気があるところに来たんだから、このままもうちょっと走り続けようよ、と思ってた矢先に・・・
人ごみの中を先に走っていた森くんのリアに搭載していたヘルメットが、後ろから走ってきたバイクの後部座席に二人乗りしていた若者に、すれ違いざま、ひったくられた。
幸い、転倒などすることはなかったのだが、森くんは怒り心頭。すぐさま、追っかけたのだが、逃げ足の速いバイクに追いつくことはできず、警察署に行くことに。
警察署では長い取調べが続いた。取り調べが長いのに、犯人を捕まえようという動きはまったくない。まぁ、エジプトの警察がそういうことくらいでは動いてくれないだろうというのは、オイラたちは分かっていた。とりあえず、ポリスレポートだけでが欲しいのだが・・・書類を作るのにもエライ手間暇をかけてくれるエジプト警察。解放されたのは、もう真っ暗になってからだった。しかし、こんな時間に解放されても・・・ひったくりが発生するような場所を暗くなってからウロウロなんてしたくない。「ココで寝れませんか?朝になったら出ていきますから」とお願いしたところ、本庁的な取り調べの建物では寝かせてあげられないのだが、近くにある派出所的な交番ならOKだ、ということで、近くの派出所的な交番に移動することに。
そうそう、森くんが調べを受けてた時に、警察署の門入口に停めていたオイラたちのチャリの番をしていたオイラ。どうやらこの本庁には、刑務所があるらしく、途中途中で、差し入れとおぼしき人たちが、やってきたのだが、この差し入れのブツ、門の前ですべて中身を開け、チェックしていた。食べ物が多かったのだが、一つ一つ味見までしていたのだ。もちろん、こういうのは、日本でもやられていることなんだろうけど、青空の下で、オイラたちのような者がいる目の前で、やっているのが、エジプトらしいな、なんて思ったりして。
で、さらに・・・あとから気づいた話だが、チャンくんも、この時、自転車の脇に括り付けておいた食材袋(大切な箸入り)が、いつの間にかなくなっていたらしい。たぶん、子供たちに囲まれた時に、隙をみて盗られたのではないかと、言ってたケド。
しかし、まぁ、人がいい砂漠道をずっと走っていたせいで、警戒心がマヒしちゃってたよ。すっかり警戒心が緩んでしまってた。
ヘルメットはどうせしないから、なくてもいいんだけど・・・盗られたってことが腹立つ、悪意が嫌だ、と森くん。
悪い心を持った人がなぜいるのだ?いい人だけで世界が出来ていたら、みんなハッピーになれるのに。砂漠道を走ってた時は最高にハッピーだった。
でも、きっと、人間の進化上、悪い人ってのはこの一定の割合でいないといけないのが自然の摂理なのだろう。働きアリの中に働かないアリが必ずある一定の割合で出没するように。なぜ悪人が存在するのか、その存在意義はワカラナイけれども。
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