(English)
My GPS was stolen...
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テントをたたんで出発。ひたすら何もない道を走る続ける。と、向こうからチャリダーカップルがやってきた。話をしたら、ディビットとジュリアというフランス人のお二人。トルクメニスタンを走ってきて、国境の町で、数日休んで、今朝、走り始めたらしい。国境の町は、ちょっと怪しいから気をつけて、とアドバイスされた。確かに、ギリシャのアテネで出会ったヤヨイさんも、この国境付近でヤバい目にあったらしいから、気をつけなきゃな、と思ってたんですよ。
・・・が、やっぱりこういうアドバイスって、聞くだけでは他人事なんすよね。っていうか、イランのことをまだよく知らなかったら、このアドバイスを聞いて、相当警戒をしただろう。でも、イランの人達の優しさと、この国の安全性を体感しちゃった後だったので・・・こういうアドバイスを聞いても、本気で警戒できないモードに入っちゃってたんですよねぇ・・・
その警戒心の緩みが、この後、事件を引き起こすことに・・・
国境の町サラヘスに到着。宿をすぐに発見したのだが、まずは、腹ごしらえしてからチェックインしよう、なんて思っちゃいまして。いや、この時、先にチェックインしていれば、あの事件は起こらなかったのに・・・
サンドイッチ屋があったので、相棒チャリを店先に止め、中へ。イランでは、これまでそのまま止めていても何も起こる気配すらなかったので、ここでも、そのままただ止めて中へ入ってしまった。
で、サンドイッチを食べ終わった後、外へ出てみたら・・・相棒につけていたGPSがなくなっていた。
いつものように、それに気づいても、しばらくは、頭は白紙。何が起こったか分からないっていうか、起こったことが現実であって欲しくないという拒否反応が、思考を停止させてしまうのだ。
しばらくして、やられた、って理解した。
あれほど、みんな、この国境では注意してっていうアドバイスをしてくれていたのに。それなのに、やられてしまった自分のアホさ加減に、まずは腹がたちまくり。
が、よく考えてみると、悪いのはオイラじゃない。どう考えても、盗ったやつが悪い。
こういう時は諦めずにがんばれば、戻る可能性がある、ってことは、ハンガリーでの相棒盗難事件の時に学んだのだが、相棒チャリと、GPSとでは、だいぶ事情が異なる。デッカイチャリは目立つため、目撃情報を得られる可能性が高いが、GPSはそういうワケにはいかないのだ。しかも、トルクメニスタンに明日から入らねばならないことが決まっているので、これからいろんな人に動いてもらったとしても・・・無駄足になる可能性が大なのだ。
いろいろ考えて・・・諦めることにした。アルメニアで買ったばかりのGPS。まだ思い入れが少ないからさ。・・・って、いや、待てよ。使い込んでないからこそ悔しいじゃないか。諦めてたまるか・・・なんてことが堂々巡りで、頭の中をぐるぐる駆け巡り、まったく落ち着かない。
ホント、後悔先に立たずなのだ。
先にホテルにチェックインしていれば、サンドイッチ屋に入る時にGPSを外して持って入っていれば・・・と、あの時ああしていれば、という想いが頭をこれまたグルグル回るのだが、こういうのは、考えても無駄。反省材料になり、次回同じ過ちをしないようにするために、こういう思いが湧いてくるのだろうが、喉元過ぎれば熱さを忘れる。しばらくしたら、忘れて、また同じことを繰り返すのが人間ってやつなのだ。現に、オイラは、以前にフランスで同じ状況でバックを一個まるごと盗まれた経験があるのに・・・また同じことをやらかしてるじゃんか。
あ~、しかし、イランでこういうことが起こったってのがショックですわ。といっても、ココは国境ということで、他国から貧しい人たちがひと稼ぎしに入りこんできている地域であるらしい。なので、雰囲気が怪しいし、皆が「ココは危険」って言うワケでもある。イランではあるが、イランではないのだ、と思いこみ、イランの好印象はオイラの中では崩さないようにした。
あ~、しかし、思い出せば思い出すほど、腹が立つ。
いつもなら、こういう嫌な思いは、飯を食べれば忘れられるのだが、今日は晩飯を食べても一向にこの腹立つ気持ちがおさまらない。
う~・・・
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