(English)
I went down the mountains.
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昨日、もう未練はないということを書いたが、実はゴラクシェフでは、もう一つだけ未練がありまして。それはご来光を見るということ。ゴラクシェフに滞在中、朝が来るたびに、朝日に照らされる瞬間を拝まねばとは思っていたんですが、朝が猛烈に寒すぎて、寝袋から出られず、いつも、見逃してしまっていたんですよ。
今日はホントに最後になるので、未練を完全に残さないためにも、ご来光を見ておこうと、朝、まだ暗い中、猛烈に寒いのに無理して寝袋から出て、完全防寒して外へ。懐中電灯を照らしながら歩き始め、4度目となるカラパタール登頂。
が、展望台まで登り切らないところで、日が登り始めてしまった。まぁ、この高さから拝めるのならば満足だ。やはり、山は朝がいいな。寒さに負けて、このすがすがしい朝を迎えなかったとは、なんてもったいないことをしていたんだろう、と反省。
さて、今度こそ、未練なく、ゴラクシェフを後にすることに。宿をチェックアウトしてして歩き始める。
今まで登ってきた道を逆向きに降りていく・・・一度見たはずの景色なのに、なんだか違う感覚で見えるようになっていることに気づいた。これは、ナムチェで味わった感覚とは違う。あの時は、雪化粧して完全に風景が変わってしまったため、同じ場所でも違う感覚になったのだが、今回は、状況的には同じはず。なのに、違う感覚で見えるとはこれいかに・・・
それは、心の中の目が俯瞰でこの風景を捉えられるようになっているということだった。この心の中の目が風景を捉えるということがどういうことか、と詳しく解説すると・・・
最初に歩いた時には、目の前に見える風景を、ただそのまま捉えていただけだった。地図を読み込んでいなかったってのもあって、空間的構造をちゃんと把握することなく、ただ、目の前に現れるものを捉えていただけだったのだ。
それが、戻りの今回は、地図をガッツリ読み込んで空間的は把握をしたうえで、しかも、前回見た風景であると・・・この目の前の風景が、心の中で<立体空間>として再現されるようになってしまったのだ。その心の中の立体空間はバーチャルであるため、視点をどこにでも持っていくことができる。目の前の風景を、まるで鳥のように飛んで俯瞰で感じることができるようになってしまう。なので、目の前に見えている風景以上のものを感じ取れるようになってしまった、ってワケなのだ。
俯瞰でイメージできるようになったのは、カラパタールに何度も何度も登って、その俯瞰風景を心に焼き付けたから、っていうのがあると思う。
とにかく、こういうことが出来るようになる人間の能力にビックリした。未知なる能力っていうか・・・
ひょっとして、これが心眼、サードアイってやつか!?
それにしても、オイラの中には、使っていない能力がまだまだあるんだな。使ってみれば、世界はもっと面白く見えるのに、なんてもったいないことをしているんだろう。
さて、トゥクラ(ドゥフラ?)という宿泊地に到着し、昼飯を食べた。まだまだ時間はある。次の宿泊地までは行けるな、と思い、歩き始めたのだが・・・トゥクラ近くの山脇に、真っ白に凍った湖がちょっとだけ覗いて見えた。このチラ見した真っ白な湖に惹かれてしまい・・・今日は、トゥクラに泊まって、この脇道を探検することに。ええ、興味あるものに出会ったら、スルーするんじゃなくて、徹底的に触れてみるべし。時間はあるんだから、急ぐだけだともったいないってもんなのですよ。
ということで、行ってみた湖。なかなかよかったです。で、この湖の奥に道が続いていたのだが、どうやら、この道、ゴーキョに通じているらしい。大雪に降られたため、一旦ナムチェに戻るという遠回りをしたんだけど、あのまま雪に遭わずに進んでいたら、この道に出たらしい。
いやぁ思い出すな、大雪で宿に閉じ込められてしまったあの日のことを。しかし、ほんの数日前の出来事なのに、遥か昔のことのように思うのは、なぜなのだろうか。これも、人間の能力の不思議さ、だ。
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