(English)
I stayed in Hyderabad.
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昨日ハリームがないと言われてしまったのだが、ハリームを食べるためにわざわざ遠回りルートで、ハイデラバードまでやってきたというのに、このまま食べないまま移動するワケにはいかない。そういう執念っていうか食い意地は、オイラは人一倍強いのだ。
ということで、他でひょっとして食べれるのではと、歩いて探すことに。で、ハリームはムスリムの人たちがよく食べているというので、ムスリムの人が多く住んでいるという地区にところに行ったところ・・・やはりあった。ハリームとビリヤーニの専門店らしく、でっかく、<ハリーム40ルピー>と書かれているじゃないですか。
いやぁ、よかったよ。これで来た甲斐があったってもんだ、と早速ハリームをオーダー。見た目は普通にカレーっぽい。スプーンですくってみると・・・めっちゃ粘性がある。つきたての餅みたいだ。で、食べてみると、カレー味のやわらかお餅を食べている感じ。うむむ、これは面白い。餅カレーってありじゃないか。
かなりクセになりそうな食感だった。
さてさて、もう一つ気づいたことをメモ。ケララでガタムを習った時に、左手をもっと動かせる練習をせねば、と思い、左手強化練習をずっと繰り返してきたんですよ。実は、左手が動かないのは、学生時代バンドをやっている時からの悩みで。何度も直そうと努力してはきたんだけど、一向に効果がなかった。また、ジャンベをやっている時も、同じ悩みを抱え、直そうと努力してみた。そして、タブラーをやって、右手だけがさらに動くようになり、ますます左手とのバランスが悪くなってしまった。タブラーは右手重視だから、まぁしょうがないかと思っていたのだが、一応その時も、左手強化を考えていた。で、今考えると、その時にやっていた左手強化は、強化練習なんかじゃなかったのだ。どうすればリハビリになるのかってことが全然分かっておらず、ただ、「左手が動けばいいな」という想いだけが空回りしていたのだ。だから、どれだけやっても左手が動くようにはならなかった。
それがヨガをやって、体を動かすのはどうしたらいいのか、ということが分かってくるようになり、その経験をもとに、左手強化をやりはじめたのが、ガタム後。これが、だんだん効いてきまして。ようやく、左手が、動くようになってきたんですわ。右手に比べればまだまだなのだが、それでも、以前に比べればずっとマシ。
で、この動くようになった左手でタブラーを叩いたり、アサラトをやったりすると、めっちゃ楽しくて。そう、太鼓の上達の一番のポイントは、<手を動かせるようにする>ということだったのだ。これをやらずして、フレーズや技だけ覚えても、一向に理想の打楽器奏者には近づけなかったのだ。ゲームで言うと、自分自身は1面しかクリアしておらず、2面の段階でしかないのに、3面、4面はどうなっているんだろうって、上手い人のプレイを見てばかりいた感じ。まずは自分で2面をクリアしろよってこと。ただ、その2面のクリアのしかたが分からなかったんですよ。っていうか、3面や4面ばかり見ていたからなんだけど。その2面のクリアの仕方を教えてくれたのが、ケシャヴ師匠だったってワケだ。3面や4面ばかり見がちなオイラに「ちゃんと2面に向き合え」とじっくり時間をかけて向き合ってくれたのだ。
おかげで、今更ながら、ようやく2面がクリアできそうになってきたところ。何事も基礎が大事、というけれども、何が基礎なのかが分かっていないと、その大事な基礎をやることができない。このことを徹底的に教えてくれる人に巡り会い、自分がそれに気づくまで師匠の言うことをひたすら聞く、ということが大事。
なまじ、1面を簡単にクリアしちゃったりしちゃうと、2面も自分でできるぜ、なんて思いこんじゃうんですよねぇ。これが、いけなかった。それにしても、2面攻略のためにかけた時間があまりに長すぎた。もっと早くに2面攻略法に辿り着いていれば、オイラの人生、相当変わっていただろうなぁと思う・・・のだが、ま、過ぎたことを今更悔やんでもしょうがない。でも、この後悔は二度と味わいたくはないもの。3面では手間取らないようにしよう、と思う。
しかし、悩みがあるのは分かっているのに解決策をちゃんと探らず、そのまま事を進めて、後で後悔するというのは、思い込んだら突っ走るというイノシシ年生まれの猪突猛進な面倒な性格に起因するもの。その性格じゃ何やっても同じだよ、と気づかせてくれたのがケシャブ師匠。何事も、もっと時間をかけて味わねばならなかったのだ。タジキスタンで一緒に走ったホワンくんに言われた「もっと味わった方がいいのに」って言葉が、今、胸に響く。
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