End with Tabla, Begin with Tabla
タブラで終わり、タブラで始まる年末年始/タブラ修行124日目

2015.12.31 / India(Varanasi) 本日 自転車0km走行 : Total 57751km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→師匠宅でカレーランチ 夕飯→師匠宅でカレーディナー / 宿→師匠宅で徹夜(Joti Cafe(ダブル300ルピー))

(English)
I stayed in Varanasi.



 気づいたら大晦日になっててビックリだ。といっても、大晦日だからといって何かが変わるわけではない。朝宿であるジョティカフェでチーズトマトエッグサンドを食べ、師匠宅でタブラを習い、昼飯もご馳走になり、そのまま師匠宅でひたすら練習して、夜戻ってきたジョティカフェでフライドライスを食べて一日が終わる。ジョティカフェと師匠宅を行き来するだけの毎日。完全に、このルーチンの世界しか見えてなくて、世の中が年の瀬とか、全く気付かなかった。まぁ、インドはデュワリが新年の区切りみたいなもので、グレゴリオ暦のニューイヤーはそんなに気にするイベントではないから、そもそも、年の瀬を感じづらいんですけどね。

 そんな今年の年末、大晦日の今日もいつもと変わらず11時からレッスン。昨日の続きでデラデラの強化、そして速さの追及。昨日習ったデラデラタキータを応用した面白いフレーズを習った。ゆっくり叩くと、微妙なフレーズなのだが、速く叩くと、めっちゃテンションがあがる、このフレーズ。だが、まだ、オイラはテンションがあがりきれるほど、速く叩けない。さらに、徐々にフレーズが長くなってきていて、かつ、組み合わせが複雑になってきているので、一回で覚えられなかったりもする。まぁ、こういう長いフレーズをずっとやりたかったですから。大変とか苦労っていうよりは、やっとここに来れたか、と、むしろやる気に燃える感じ。

 が、実は、今朝からまたちょっと喉と鼻の奥の調子がおかしい。もう風邪はひくまいと思って、細心の注意をしてきたというのに・・・どうやら風邪をひいてしまったようだ。インドでは、ホント抵抗力が落ちているのを感じる。ちょっとのウイルスにもすぐやられてしまうのだ。いや、インドのウイルスは相当強力なのかも。一回や二回風邪をひいたくらいでは、抗体が出来ないくらいの、ね。

 まぁ、本当の原因は睡眠不足だと思う。朝5時に起きる生活をし始めたのだが、寝るのはなんだかんだ言って、12時くらいになっていた。つまりここ2週間くらいは、1日5時間くらいしか寝てなかったのだ。が、タブラで気持ちが興奮状態になっているためか、全然眠くならなかったんですよ。たまに1時間くらい昼寝して調整はしていたけど。だから、大丈夫かと思っていたんですが・・・やっぱり、ダメだったんですわ。カラダは悲鳴をあげていたんですわ。その辺、大丈夫か?って何度もカラダに聞いてみたんですけどねぇ・・・テンションが上がっている時は、カラダの本当の声を聞くのは難しい。

 ということで、せっかく面白いフレーズを習ってやる気を出したい気持ちはあるのだが、その気持ちと裏腹に、テンションがあがりきらない。カラダのパワーが全て、喉と鼻の治療にいっちゃっているようで、他にパワーがまわせない感じなのだ。

 今夜、師匠宅でオールナイトでライブが行われる。そのための準備のお手伝いをしなくちゃとか思っていたんですケド・・・無理をしたら、楽しみにしていたライブ自体行けなくなっちゃう。ということで、今日は午後の個人練習もそこそこにして切り上げ、宿に戻って、寝込む。

 さて、夜19時。だいぶいい感じに戻ってきた。やっぱり睡眠不足だったんですわ。ということで、パワー回復して、ライブへ。

 今日のライブは最高だった・・・年明けカウントダウンをするまでは。歌から始まって、盛り上げ上手のシタールプレイ、さらに、めっちゃ勉強になったタブラソロが見れた。歌の後、美味しい師匠宅手作りの料理が振る舞われたし。ああ、準備を手伝って、この料理の作り方を習いたかったな・・・。

 特に盛り上げ上手のシタール奏者と一緒に演奏していたタブラ奏者のプレイが凄かった。この人、前に見たことがあって、その時からスゴイプレイをする人だなぁ、と思っていたのだが、今日はさらに凄かった。オイラ自身がタブラをよくわかってきたから、余計に感じたのかも。たぶん、この人のプレイを最初に見たら、この人に師事していたかも。いや、以前のオイラだったら、二股かけて習っていたかも。でもね、やっぱり習うってそういうことじゃないんですよ。ケシャヴ師匠に深いところまで習ったことで、この人のプレイが大体分かるようになったのだ。以前は、分からないから、スゴイって思って、その奥義をぜひとも教えてもらいたいって、思うところだったんだけど、奥義ってのは、一つなんですよ。いろんな人に習うより、一人の人に深く習ったほうがいい。そして奥義に辿り着いたら、あとは、それの応用でしかないってことに気づける。あとは、見て参考にすればいいのだ。

 そして、今回のライブでの一番の収穫は、ケシャヴ師匠の弟子の一人という女性奏者によるタブラソロだった。この時のタブラソロの演奏の流れを見ることで、今までやってきたことが、つながった。なるほど、あの時ケシャヴ師匠から習ったフレーズは、こういう風に応用して使うものなのか、とか。そして、ティラキタタカパターンを綺麗に叩くこの女性のおかげで、高速パターンのニュアンスをやっと掴めた気がした。さらに、今からこれをやります、みたいなのを口で説明してくれ、フレーズも歌った後に叩き始めてくれたので、オイラにとっては勉強になりまくり。

 と、テンション高かったのは、ここまでだった。次にサロード演奏になり、タブラ奏者はこれまた凄腕の、師匠候補になってもおかしくない人だったのだが、眠気に勝てず。聞きながらうつらうつらが始まってしまった。

 朝、4時まで演奏が続いたのだが、12時以降の演奏は、まるで、印象が残っていない。う~む、ほとんど寝ていたか?






















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