ようやく音楽に遭遇

2008.12.21 / Cuba (Habana)

 I met music! Learning music is my opinion to come to Cuba.
 朝起きると、ホワキナおばさんが朝飯を用意してくれてまして。パンとハムと、果物の盛り合わせに、グァバジュースとコーヒー。パンにはお手製マヨネーズをつけて食べる。

 さて、今日はハバナの街を探索。旧市街からセントロの方へ行って革命広場を通り、新市街へ。来年で革命50周年ということで、街のいたるところにカストロのポスターが張ってあります。最近表舞台に顔を出していないと言われるカストロ。果たして、キューバの今後はどうなるのでしょうか?なんてことを、ゲバラの肖像がでっかく掲げられている革命広場の後ろのビルを見ながら思ってしまいました。

 その後、新市街の方へ出たのですが・・・キューバの街は音楽で溢れていると思っていたのに、意外と静かな街に、戸惑い気味。路地のあちこちで、ストリートミュージシャンがいろんなものを叩きまくっているイメージだったのですが、そんな人はどこにもおらず。キューバに来た目的は、キューバンドラムをマエストロに習うことなのに、マエストロどころか、音楽にすら出会わないこの状況にガックリ。もちろん、街にある外国人向けのお店などでは、バンドの生演奏などが聞けるのですが、これが、ムードを盛り上げるためのゆったりミュージックで、僕の求める音楽とはちょっと違ってまして・・・

 そんな落ち込み気分の中、フラッと入った場所で、衝撃の出会いが待ってました。アフリカン絵画の展示会場だったのですが、部屋の片隅にボンゴがおいてあり、ひょっとしたら何かイベントやるのかも、と思って待っていたんです。そしたら、案の定、演奏が始まりまして・・・打楽器+歌+ダンスというシンプルな編成なのですが、これがスゴかった!でっかいマラカス(?)を持った人が基本の拍を刻み、カウベルの人がシンコペーションを交えた叩きで、曲のリズムを作る。そして、ボンゴの人たちが、ある時は拍にあわせ、ある時は、拍をずらしてポリリズムとし、音楽のうねりを作っていく・・・そのリズムがうねる中、舞台中央では男女のダンサーが踊りまくり、次第に観客も巻き込んでの大盛り上がり大会に展開。観客席にいた80才近くのおじいさんが中央に出て、キレのあるダンスをしているのを見て・・・参りました。この国の人は体にリズムが沁み込んでいるんでしょうね、体の動きを見て分かります。このリズム感を体得したいがために、キューバに来たんです。うーん、3週間でどこまでいけるか・・・とにかく、たくさんの演奏を見て、そして、実際にドラミングを習う、ここ、キューバでは、ひたすらそんな毎日を過ごしたいと思ってます。キューバに来て、まず、アフリカン音楽に打ちのめされるというのもなんですが、もともとキューバンはアフリカンをルーツにしていますから・・・いいんです(アフリカに行ってアフリカンリズムも体得する予定でしたし)。最後にルンバ、カスカラのリズムでキューバっぽく締めてくれました。いやぁ、これこれ、こういうのを見たかったんです!やっと、ここキューバに来た目的が少しずつ開けていく感じがしてきました。