CALAKMUL Ruins
カラクムル遺跡

2009.01.27 / Mexico(Conhuas~Calakmul~Conhuas)

 I went to Calakmul ruins. This ruin was very adventurous. I liked this place.
 朝の5:10に目覚ましが鳴る。外はまだ真っ暗。昨日、高くて断念したホテルで、Calakmul行きのツアーバスが6:00に出るので、乗って行ってはどうか?と誘われていたんです。というわけで、BD-1に乗り、6:00前に保護区の入り口へ。そこにお兄さんがいたので、聞いてみると、どうやら、とても小さなバンタイプのバスのようで、自転車を積んで行くのは無理とのこと。うーん、BD-1と一緒にCalkmulへ行きたいんだよなぁ、と悩んでいると、しかも、出発が7時になるか8時になるか分からないとのこと。これは本当にバスが出るのかすら怪しいなぁと、勘が働きまして、BD-1で走っていくことにしました(案の定それらしきバスにすれ違うことはなかったです)。

 保護区の入り口から遺跡まで60km。結構な距離なんです。荷物を置いてきたので身軽とはいえ、道はそんなによくないので、時速12~15km程度しかだせない。相変わらず肩は痛むし。4時間~5時間コースっす。今まで以上の密林に挟まれた道をズイズイ進んでいくと、次第に太陽が昇ってきた。太陽の光に照らされて、朝露がモヤとなって漂う風景は、幻想的で、気分を盛り上げてくれます!

 さて、途中から雲行きが怪しくなってきまして。朝起きた時には星が見えたので、天気は大丈夫だと思っていたのですが・・・ポツポツと雨が降り出し、ついに本降りに。あぁ、Calakmul遺跡には嫌われているのかなぁ、ここへの道のりは、試練ばっかり。片道5時間と考えると、Calakmul遺跡に居られる時間は大体2時間。雨宿りをして遺跡に居る時間を減らしてはもったいないと、そのまま走り続けたところ、雨が小降りになり、着く頃にはやんでくれたんですが・・・ずぶ濡れ。

 ついに到着Calakmul遺跡。Edznaからここに来るまでにいろいろありました(涙)。わざわざこの遺跡を見るためだけに遠回りをしてきてますからね、コース的には(シュプヒルとかベカンといった遺跡もあることにはあるのですが、今回はイマイチそそられず)。いやぁ、それにしても、60kmの道のりは長かった。着いたのは、10:45頃。5時間弱かかりました・・・そして、広いと聞いていたCalakmul、ひょっとして遺跡内は自転車で移動して大丈夫なのかな、と期待していたのですが、受付で聞くとNG。うーん、残念。ここでも学生証を見せればフリーで入れました。ちなみに、学生証ですが、メキシコではインターナショナルの学生証は使えないところが多いです。メキシコの学生証というのが別にありまして、これを見せれば安くなったりフリーになったりします。Mexico Cityで作った時、両方作っておいてよかったです(というか、強制的に両方作らされたんですが・・・)。

 Calakmul遺跡は広い。まず最初の遺跡にたどり着くまでに1kmくらい歩く。その後3つくらいのコースに分かれていて、それぞれ、長い道のりを経て遺跡へ。60km走ってきた体にはチトしんどい。まずは、奥にあるGran Acropolisという居住地跡から見ていくことに。神殿を見るのを楽しみにしていたんですが、楽しみは後に取っておく性質でして。さて、Gran Acropolis、結構広い範囲にしっかり石壁が残っており、当時の生活を想像するには十分な規模。そうそう、案内にトイレと書かれている場所も、それは考古学者が決めたコト。実はトイレではなくて、水洗の通路は、何か水を使って伝達する電話線みたいなものだったのかもしれない。遺跡を見るときに、自分なりの解釈で読み取ると面白いよ、というのは、以前ペルーに旅をした時に、ガイドのマツオさんから教わったコト。今回も、各々のマヤ遺跡で、いろいろと勝手に想像しては、ニヤニヤしてます。

 次に向かったのが、Plaza Central。ここには、8個もの神殿が固まって存在しており、圧巻。木々に囲まれているため、一望はできないのですが、広場中央からぐるりと見渡し、もれ見える石壁に興奮です。そんなずらりと並んでいる神殿の中でも、2号神殿がすごい。神殿の途中に、Gran Acropolisで見た居住区のようなものまであるほど巨大な神殿なんです。そして頂上まで登って見える樹海は圧巻。グアテマラにあるミラドール遺跡まで見えるという話を聞いていたので、目を凝らしてみたのですが・・・よくわかりませんでした、残念。Calakmulは、奥地にあり、交通の便がよくないためか、すごい遺跡にも関わらず、人がまばら。歩いていて、人に会うことのほうがまれ。入り口にはツアーバスや、タクシーなども止まっているんですが、人口密度は薄い薄い。さて、そんな状況だったので、2号神殿の頂上も、独り占め。ここで、パンをとりだし、お昼ご飯としてパクつく。この眺めを見ながら食べるパンはサイコーに旨かった。

 さらに奥にある1号神殿などを見ていたら、あっという間に12:30過ぎ。そろそろ戻る準備をしないと、日が暮れる前に戻れない・・・と、後半はセカセカと見て回る。僕が帰り支度を始めたころに、それまで曇っていた空に青空が・・・あぁ、もっと早く晴れてくれれば・・・どんだけ僕に対して意地悪やねん、Calakmul。と、悪態をつきながらも、十分に堪能しまして、かなり気に入りました、ここ。まさに密林の中の遺跡って感じです。前に訪れたCoba遺跡やUxmal遺跡より全然密林感がある(なにせ60kmも密林の中を分け入ってくるワケですから、当然といえば当然)。さらに、人が居ない分、密林をさまよっている時、ちょっとしたアドベンチャー感覚にもなりますし、観光地化されていないこの状況が、Calakmul遺跡をいい感じにさせているのかもしれません。

 帰りもひたすら60kmの道のりを走る。実は、バスに乗ることを期待していたので、水を1リットルしか持ってこなかったんです。往復120km走るには全然足りない。しかも、遺跡内どころか、保護区の道には店などない。というわけで、帰りの道は300mlの水で乗り切るしかなく・・・着いた時には喉はカラカラ。レストランに入って、コーラ500mlと1.5リットルの水をがぶ飲みしちゃいました。それにしても、こういう<一日120km走って戻ってこなきゃいけない>という決められた走りは、意外と大変。いつものように、疲れたところで、休むという走りのほうが気楽でいいなぁ。