Palenque ruins
パレンケ遺跡

2009.02.01 / Mexico(Palenque)

 I went to palenque ruins. I liked here very much.
 夜まで降り続いた昨日の雨も止み、朝から青空が。絶好の遺跡見学日和です。早速BD-1とともに、Palenque遺跡へ。途中通行料として22ペソ支払い、受付で自転車パーキング代として20ペソ支払いました。入場料は学割でフリーです。

 朝早くからいったものの、すでに観光客でいっぱい。しばらく人が居ない中で遺跡めぐりをしていたせいか、人が多い中で遺跡をみるのはなんだか、落ち着かない。Palenqueは、上の入り口から入ると、すぐに神殿群が広がります。右手に碑銘の神殿、正面に宮殿。

 建物内部も見れるようになっていて、暗く湿った通路を通るのは雰囲気あります。ここはお墓なのか、それとも生活空間なのか?道の途中に見えたベッドらしきものは一体何に使われていたのだろうと思いを巡らす・・・

 この神殿群の周辺は、マヤカレンダーを記したものなどを売る売り子さんたちで道はいっぱいです。Chichen Itzaの時も同じような光景を見たのですが、うーん、外ならまだしも、遺跡の真横でこういう風景はなぁ、とちょっとゲンナリ。

 さて、そんな神殿群を抜けて、奥へ入っていくと、まさにジャングル空間へと突入します。そして、そのジャングルの途中に遺跡が・・・なんだか興奮する場所です。7世紀パカル王の時代に栄えたこの古代都市は、10世紀にはすでに廃墟状態となり、そのままジャングルに覆われて永い眠りについたという。確かに、ここは、今まで行った遺跡の中で一番ジャングルに囲まれている感があります。密林+遺跡好きなおいらとしては、Palenqueのこの雰囲気はすごく好き。Chichen ItzaやUxmal、Calakmulといった遺跡のようにかっこいい建造物があるってわけではなかったですが(他で見慣れちゃって鈍感になっているのかも)、とにかく、雰囲気はメッチャ気に入りました。

 このジャングル道を抜けると、博物館へ続く下の出口に出れるのですが、BD-1を上の入り口に置いてきたおいらとしては、取りに戻らねばならない。もと来た道を引き返し、再びエントランスへ。そこからBD-1に乗り、下にある博物館へ向かう。

 博物館には、碑銘の神殿で発見されたパカル王のものと思われる石棺が展示されています。こいつが必見!石棺に描かれた図柄がメッチャ素敵でした。

 それにしても、Palenque、自転車を取りに下から戻ったときに思ったのですが、最初に密林コースを歩いて、最後に、神殿群の広場に抜けたほうが、なんだか心が心地よい気がします。密閉された空間にしばらく居た後、急に広い場所に出ると、心が開放される感を味わえる、あの感覚を感じたのです。あぁ、これは、映画で言うと、黒澤映画「天国と地獄」で使われた演出技法だ・・・天国と地獄では、前半、権藤邸内からカメラは一歩も出ないショットが続く。そして、身代金受け渡しの段取りがついた瞬間、舞台となるこだま号が突進するワイプショットによって外の場面へと移る。その瞬間に、通常よりも強く緊張から開放される感を味わえるわけなんですよ。閉塞感がある場所から開放感のある場所に出たときのカタルシス。こういう心理効果は見たモノの印象を大きく左右するもんなんだよなぁ、と、そんなことを思いつつ、Palenqueを後にしたのでした、まる