About Guatemala
グアテマラについて

2009.02.16 / Guatemala(Quetzaltenango) 本日0km走行: Total6910km

 Today I read two books about guatemala. I could know the histrical background about this country.
 Mexicoの時もそうだったのですが、Guatemalaも、この国についてほとんど知らないまま入国。国に入ってこの国の雰囲気を体で感じているうちに、背景やら実情を知りたくなってくるもんなのです。Guatemalaも、自転車で走るには厳しい山が多いと感じたことから、地形的特長について、それから、道を走っていると先住民の人とすれ違うことが多くなってきたと感じたことから、人種的特長と彼らの文化について、マヤ時代やスペイン征服時代、独立後の内戦時代等々の歴史的背景から現在の実情を知りたいなぁという気持ちが沸いてきたんです。

 そこで、TakaHouseのオーナータカさんに「何かグアテマラについて書いてある本はありませんか?」と相談したところ<グアテマラを知るための65章>と<私の名はリゴベルダ・メンチュウ -マヤ キチェ族インディオ女性の記録>という二冊の本を貸してくれました。今日はこの二冊の本を読破。まず、<グアテマラを知る・・・>を読んで、マヤ遺跡をメインに先住民の豊かな文化を見所にした華やかな観光立国としての表の顔の裏側には、軍部政府による悪政、30年近く続いた内戦という歴史的背景を持ち、今なお貧困を起因とする暴力/殺人が発生しているというGuatemalaという国の現状が<知識>として頭に入ってきた。そして、続けて読んだ<私の名は・・・>は内戦の悲惨さを克明に描いた独白記。筆者の家族のほとんどは、内戦時、反政府活動をしていたため、政府軍に拷問の上、殺されてしまう。その時の様子を心情とともに、リアルに描写していて、心打たれました。悪いのは戦っている人ではなく、その後ろにある権力だという彼女の言葉が深かった。ちなみに、内戦が終わったとされているのが1996年、まだわずか10数年前なのである。この国はまだまだ問題をいろいろと抱えているとのこと。先住民、入植者としてのスペイン人、それらの人たちの混血、そして、近代以降資本主義を掲げて入ってきた米国の人たち・・・複雑な人種関係が階層を生み、解決しづらい問題となっている。世界のあらゆる対立は、人を区別(差別)することにより生じている気がする。そもそも人は<仲間だと思っている>相手を殺すことはないという。区別することで<あいつらは仲間でない>と意識するから、平気で殺せるようになるのだ。だったら世界平和を実現するには、人類皆兄弟と思えばいいじゃないか、人は皆、相手を理解したがるものだろう、と言えば聞こえがいいが、実際は、そんな簡単じゃない。違うと思うことで<自己実現>欲求を満足させるのも人間。この矛盾した人間の特性があることを考えると、階層の発生およびその発生した階層による衝突は永遠になくならないのではないか、と暗い気分になる・・・いやいや、なにか解決策はあるはずだ!とも思いたい。

 さて、夕食前、管理人のチエコさんが白玉入りゼンザイをご馳走してくれた。久々の日本的甘いものに感激。日本の小豆によるゼンザイでした。そうそう、豆料理といえば、中米にはフリホーレスがあって、食感はツブアン、コシアンとおなじようなものなのですが、なにせ、甘くない。ン・・・砂糖をいれたら、フリホーレスは、ゼンザイになるのだろうか?